2017 / 07
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20170701ハーゲンクァルテット

前々から楽しみにしていた公演です!

知らない弦楽四重奏団だけど何か良さそうだなと思って、とりあえずチケットを購入。
その後、実はCDを持っていたことが判明しました。

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今から27年前の1990年録音、ベートーヴェン16番とシューベルトの「死と乙女」のカップリング。
BOX56枚セットの中の1枚だったので、演奏者を全く意識していませんでした…。

それほどの格の弦楽四重奏団ということで、twitterを見る限り東海地方のクラシック好きがかなり集まっていそうでした。
残念ながらどなたも面識が無いので顔は分かりませんが、ロビーでの会話を聞く限りオーケストラの公演よりもコアな聴き手が多そうでした。


●メンバーと曲目
演奏:ハーゲン・クァルテット
 1stヴァイオリン:ルーカス・ハーゲン
 2stヴァイオリン:ライナー・シュミット
 ヴィオラ:ヴェロニカ・ハーゲン
 チェロ:クレメンス・ハーゲン

ハイドン/弦楽四重奏曲第78番「日の出」
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第16番
ショスタコーヴィチ/弦楽四重奏曲 第3番


豊田市コンサートホールは初。
というか豊田市駅を降りるのが初めて。
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11Fという立地で眺めが良いのがイイですね。帰りのエレベーターは詰まっていたけど…。
ホールも程よい大きさで、これなら弦楽四重奏もアリ。


プログラムは弦楽四重奏の大家3人を時代順に演奏していくという直球な内容。

前半はハイドンとベートーヴェン。安心して聴けるお二方。
意外と柔らかい音の四重奏団でした。
ストラディヴァリウス×4台だからなのか、奏法だからなのかはよく分かりませんが、キンキンやられるよりは好み。
そして、4人の音が文字通り溶け合っている息のピッタリさがすごい!
1人1人の音の印象がそれほど残っておらず、そこにあるのは4人の音楽のみ。
それほどに4人共演奏水準が高いのでしょう。


後半はショスタコ。前半とはガラッと雰囲気が変わります。
相当な難曲のようなのに苦もなく弾いていくこの4人。
肌がヒリヒリするほどの不協和音だらけ、しかも好き勝手弾いてるのかと思うほどにパート毎に全然違う動きをし始める。
それでも要点では4人がビッシリと合わせるのは驚嘆するのみです。

カッコいい第3楽章も、内省的な哀しみの第4,5楽章も、感情過多ではなくクールな演奏。
こういう演奏でこそ、作曲者が音符にこめた想いが伝わってくるような気がしました。

アンコールは、シューベルト/弦楽四重奏曲 第14番 「死と乙女」の第3楽章でした。
7/2に神奈川の県立音楽堂で演奏するんですね。


弦楽四重奏は“調和”の音楽ということを、堂々と実演で納得させられたすごい演奏会でした。
個性が出るので好きな弦楽四重奏ですが、世界トップクラスもチャンスがあれば聴いていきたいです。
チラシを見てると、豊田市はコンサートホールも能楽堂も面白そうな公演がたくさんありますね。
ホールがもっと自宅に近ければ…、と思うばかりです。
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20170624 山本裕康&景山梨乃デュオリサイタルFDD306901.jpg
(宗次ホールHPより)

山本裕康さん&景山梨乃さんのリサイタル@宗次ホールへ!
公演発表時から楽しみにしていた演奏会です(^^)

●メンバーと曲目
チェロ:山本裕康
ハープ:景山梨乃

カステルヌオーヴォ=テデスコ:チェロとハープのためのソナタ
ソッリマ:ラメンタチオ(※チェロソロ)
ボクサ:ロッシーニの「セビリアの理髪師」のアリア「黙って、黙って」に基づくロンド(※ハープソロ)

ダマーズ:チェロとハープのためのソナタ
サン=サーンス:白鳥
フォーレ:夢のあとに
ドビュッシー:チェロソナタ

(アンコール)
パラディス:シシリアーノ


前半はイタリア、後半はフランスという構成。
定番曲は少なく、”現代曲”が中心のかなり攻めてるプログラム。

1番印象に残ったのは、最初のテデスコ。
なぜ、こんな難曲を最初にした?と思った、いきなりのクライマックス曲。
音が合ってるのか?と思ってしまうぐらい、チェロとハープの動きがバラバラ。
そして、終始展開が読めないので、緊張感が続き、大変そう。
しかも、「トランペットのように」とか「ホルンのように」という指示が楽譜に書いてあるそうで、あらゆる弾き方のわざを駆使していたように見受けられました。
特にハープのソロは全然観る機会が無かったので、弦を弾く時の手の動き方や形も色々あるんだなと注目していました。


お2人の魅力を堪能したのは、2,3曲目のソロ。

裕康さんのソッリマはカッコ良かった!
ホーミーみたいなうなり声と共に幽玄なメロディーで始まったかと思いきや、一転ロック激しく弾く場面も
映画の予告編で流れそうなドラマチックな展開の曲。
若々しい選曲でした。

※Youtubeにあった別の方の演奏


梨乃さんのボクサは、陽光が暖かく降り注ぐような演奏でした。
歌曲を元にした曲だけあって、高い音で華やかなメロディーが続きます。なので、すごく派手に弾く人もいそう。
あと、ハープって相当響きが残るんですね。
震えている弦をおさえて、気遣う場面が何度も。
ハープというとオケなどでの伴奏的役割のイメージが強かったですが、メロディーを弾くソロで改めてその魅力を感じました。。


アンコールはパラディスのシシリアーノ。
「白鳥」と「夢のあとに」は、もともとアンコールピースだったそうですが、プログラムがマニアックで客が入らないから組み込めと言われ、代わりにこの曲がアンコールになったそうで。
裕康さんの情景のCDで何回聴いたか分からない曲なので、生で聴けて嬉しかったです(^^)
あのCDにサインをもらった宗次ホールでのコンサートは、もう5年も前になんですね…。


裕康さんの心落ち着くチェロと梨乃さんの煌めくハープを堪能できた演奏会でした。
そして、宗次ホールって本当に響きが良いですね!
たくさん公演しているし、せっかく近くに住んでいるのだから、今後もチャンスを見つけて聴きに来たいです。

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●メンバーと曲目
指揮:川瀬賢太郎
演奏:名古屋フィル

ヴァイオリン:ノア・ベンディックス=バルグリー

コンマス:後藤龍伸


吉松隆:鳥は静かに…
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
ショスタコーヴィチ:交響曲第12番『1917年』


1曲目は吉松隆さんの「鳥は静かに…」
知らない曲でしたが、清涼とした良曲でした! こういう曲との出会いが面白い。
弦楽で断片的なフレーズがどんどん重なっていく不思議な浮遊感がある曲。
初夏の涼しい高原で昼寝していたら、そよそよと吹いていた風がだんだん強くなってきて、心もざわめいてくるけど、ふと過去の思い出を回想して、また眠りに落ちていく、ような。
弦楽の風がフッと途切れて、コンマスや首席だけのソロが始まる場面が印象に残っています。
ロシア革命の『1917年』がメインの演奏会だったので、「夏草や兵どもが夢の跡」を連想してしまったのでした。
演奏会後に聴き直すのもまた一興。

(Youtubeより)





2曲目はヴァイオリン協奏曲。ベルリンフィルのコンマスであるノア・ベンディックス=バルグリーさん登場。
ちなみにカワケン兄さんとは同い年らしいです。
アンコールのバッハが良かった。無伴奏パルティータ3番のガヴォットとロンド。
協奏曲の方は、クールなヴァイオリンと熱いオケの対照的な演奏。
ただ。個人的には、チャイコフスキーよりはブラームスの協奏曲の方で演奏を聴きたかったかな。


ラストはいよいよメインの『1917年』
観客側が吹き飛ばされそうな勢いのかっこいいショスタコでした!
バランスはとりつつ、オケも思う存分弾いていたよう。
コンマスの後藤さんがあんなに体を動かして熱演しているのを見たのは初めてかも。ショスタコ好きそう。

カワケン兄さんの若さあふれる「ガンガンいこうぜ!」の想いがしっかりオケに伝わり、それが結実していたからこその名演だったと思います!
第1楽章の金管を始めとする咆哮、第2楽章の木管の大活躍、第4楽章の高らかなフィナーレ、と一気に駆け抜けた40分でした。
こういう演奏を聴くと、18~19世紀のクラシック音楽ばかり聴いているのはもったいないと思ってしまいます。
そして、このコンビのショスタコは今後も追いかけないといけませんね!


さて、次の名古屋フィルは9/9(土)のブラビンズさんの予定。
20世紀音楽ズラリ+初演作というこれまた楽しみなプログラム。
そして、芸文コンサートホールが8月から工事に入ってしまうので、しばらくこのホールとはお別れです。

20170507 関西フィル「巨匠デュメイのベートーヴェン8」

以前、3年半ほど関西に住んでいた間にできなかったこと2つ。

①デュメイ氏のヴァイオリンを聴く
②いずみホールの演奏会へ行く

気長にチャンスを伺っていましたが、今回良いタイミングで大阪へ行く用事が!
用事が思ったより早く終わり、当日券も出てたので、無事に演奏会へ行くことができました。
思っていたよりコンパクトなホールだったので、当日購入でも席での音は特に気になりませんでした。

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●メンバーと曲目
指揮&ヴァイオリン:オーギュスタン・デュメイ(★)
演奏:関西フィル

ヴァイオリン:内尾文香(☆)

コンマス:岩谷祐之


J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第1番(★)
J.S.バッハ:ヴァイオリン協奏曲第2番(★)
J.S.バッハ:2つのヴァイオリンのための協奏曲(★)(☆)
ベートーヴェン:交響曲第8番

(アンコール/ビゼー:「アルルの女」第1組曲より「アダージェット」)


バッハもベト8も好きな曲!
バッハの協奏曲に至ってはなんと3曲ですよ!3曲!
これはすごい!
どれも好きな曲で、演奏会でずっと聴きたいと思っていましたが、まさか1度で聴けるとは!
この前半だけでも満席になっておかしくない演奏会なのに、ホール後ろの方は空席ばかりだったのはもったいないことです。
曲の知名度が低いのかな…。

前半は、デュメイ氏がヴァイオリンを持って颯爽と弾きまくり!
演奏姿からも圧倒的な余裕さがプンプンと出ていました。
清涼感があるキレイな音が奏でられ、ドラマティックさは出していないのに、気が付いたらオケと観客の心が持っていかれている…。
これぞ巨匠です。
プログラムノートによると、第1番は「バッハ的」で複雑、第2番は「イタリア的」で快活とのこと。
前者の方がオケとの絡みが難しそうでした。デュメイ氏のように上手くないと厳しそう。

内尾さんが加わっての3曲目は華やかに!
ブランデンブルグ協奏曲っぽく、2台のヴァイオリンの掛け合いが多くて楽しい曲。
内尾さんは物怖じせずに食らいついて堂々と対峙していた印象でした。
昨年は関西フィルとシベリウスの協奏曲を共演していたそうで、今後も経験を積んでどんどんスケールが大きくなりそうな奏者だと思いました。

前半だけでもうおなか一杯でしたが、後半はヴァイオリンを指揮棒に持ち替えて、ベートーヴェンへ。
こちらも颯爽とした演奏でしたが、リズム主体の曲だからかさほど違和感はなし。
4年前にブラームスの4番を聴いたときは、全く別物のイキイキした曲になっていたので。(それはそれで面白かったですけど)
初夏らしく気持ち良い演奏でした。


盛りだくさんの演奏会でした。
あー、名古屋でも演奏してくれないかな~。

20170225 名古屋フィル第443回定期「川瀬×グリーン・エコー」

●メンバーと曲目
指揮:川瀬賢太郎
演奏:名古屋フィル

フルート:上野星矢
メゾ・ソプラノ:福原寿美枝
合唱:グリーン・エコー

コンマス:田野倉雅秋


ショスタコーヴィチ:交響詩『十月革命』
ハチャトゥリアン:フルート協奏曲(ヴァイオリン協奏曲の編曲)
プロコフィエフ:カンタータ『アレクサンドル・ネフスキー』


カワケン兄さんの意欲的なプログラム。
なぜこの曲目で完売なんだ!? という、メジャーとは思えないソ連時代の曲が並びます。
私はすべて初聴。
おそらくフルート協奏曲が人気曲なのでしょう。

私が来た理由は、カワケンさんのこの選曲がとんがっていること。
そして、5年弱前に名古屋フィルで聴いたカワケンさん&上野さんの「ハーメルン」がエキサイティングだったので、このコンビをまた聴きたかったことなのです。


1曲目はショスタコの『十月革命』
冒頭こそ不安な雰囲気ですが、どんどん熱くなっていき、フィナーレへ突っ走る情熱的でソ連っぽい真っ赤っ赤な曲。
トランペットとフルートが高らかに吹き鳴らし、弦が吹き荒れ、ティンパニーが咆哮する。
1曲目から全力全開で、まだあと2曲あるけど体力大丈夫?と心配してしまうぐらいの勢いでした。


2曲目は、上野さん登場でフルート協奏曲。
第1楽章と第3楽章は超絶技巧の嵐!
冒頭からリズミックなパッセージで駆け出します。
フルートからとめどなく音がポンポン飛んできて、聴いているこちらが息が苦しくなってきました。
上野さん自身が思う存分吹いて、カワケンさんがオケを導くという息ピッタリのコンビネーション。
やはりこのコンビは面白い!

一転、第2楽章は、草原の中の宿営地で夜まどろんでいるようなムーディーで民族調なメロディー。ドラクエで出てきそう。
この楽章は、原曲のヴァイオリンよりも、息遣いが聴こえるフルートの方が合っている気がします。
その分ごまかしがきかないので、実は派手な第1,3楽章より難しいんじゃないかと思います。
上野さんは終始情感豊かに表現していて隙が無くさすがの演奏でした。

アンコールはアイルランドの「ロンドンデリーの歌」、ご本人の編曲だそうです。


3曲目は、いよいよ『アレクサンドル・ネフスキー』
予習ではこんなに大迫力な曲だとは思わなかった!
100人超の合唱団が力強い歌声でホールを震わせる迫力といったらもう!
一番盛り上がる「氷上の激戦」では、色んなメロディーが錯綜するも、全体は破綻せず、それぞれの楽器が何をやっているのかも聴こえてきて、カワケンさんのバランス感覚がすごい。
感情が高まってきた場面で、時折見せるジャンプは、師匠の広上さん直伝か?

映画音楽として作曲されただけに、戦闘開始⇒激戦⇒終結みたいな感じでめまぐるしく場面が変わり、どんな映像が付いていたのか想像しながら聴くのも楽しかったです。

そして、戦いの後は福原寿美枝さんは「死せる野」で切々として心をつかむ歌声で魅せてくれました。

ショスタコーヴィチ、ハチャトゥリアン、プロコフィエフと三者三様のソ連プログラムで、まだまだクラシック音楽は広いと感じたコンサートでした。
カワケンさんと上野さんのコンビはまた聴いてみたいです。
ソ連の映画音楽も追ってみたくなりました。

次の名フィル定期へのカワケンさん登場は6月。
メインはショスタコ12番で今から楽しみ。これも十月革命がテーマ。
今日もらった公演チラシはしっかり保管しておきます。

syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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