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20200912 名古屋フィル第482回定期

オーケストラの生演奏は実に8ヶ月振り。
それまで月1ペースで演奏会へ行っていた身としては長い空白期間でした。
名古屋フィルは7月から再開し始めましたが仕事でタイミングが合わず、ようやくの演奏会でした。

ホール入口に検温の関所ができてて、消毒はキッチリさせるし、チケットは自分でもぎるなど、コロナ対策に苦心している様が伺えました。
そして、座席が全て1席おきなのは事前に知っていても、実際に目の当たりにするとスカスカで異様な光景でした。

今日の座席は3階真正面でこんな感じの見え方。(写真はホールHPより)
座席より


●メンバーと曲目
指揮:小泉和裕(名古屋フィル音楽監督)
演奏:名古屋フィル
コンマス:荒井英治

ベートーヴェン:交響曲第2番
ブラームス:交響曲第2番


元々の曲目はマーラーの交響曲第2番「復活」でしたが、コロナで合唱ができなくなったため曲目変更。
ベートーヴェンとブラームスという有名作曲家の交響曲ながらもマイナーな曲を代替に持ってきたのが面白い。

前半はベートーヴェンの交響曲第2番。
正直、9つの交響曲の中で1番印象が薄い曲です。(※個人的見解)
有名なのは3番「英雄」、5番「運命」、6番「田園」、9番「合唱付き」あたり。
のだめカンタービレで7番も有名になりましたね。個人的にはリズミックで1番好き。

そんな2番ですが、厚みのある弦の音をはじめ、堂々とまとめ上げた演奏でした。
もっと若々しい曲のイメージでしたが、今回はベートーヴェンぽくなっていました。
さすがオーソドックスで安定した演奏に定評がある小泉さんらしい演奏ですね。
好きな部分は、第4楽章のチョコマカ動く弦の主題。


後半はブラームスの交響曲第2番。
ブラームスの「田園」とも呼ばれたりもする穏やかで明るい曲。
コロナ禍の今この曲を選んだのはセンスが良いですね。
第1番は有名で傑作だとは思いますが、今聞くには重々しい気がするので。

管楽器の見せ場が多い曲。
客演のオーボエの広田さん(都響首席)が上手かったですねー。
そして、特にホルン首席の安土さんが大活躍!
第1楽章の長いソロを始めとして、要所要所の目立つ箇所を見事に吹き切り、終曲後は最初に単独で拍手が送られました。


安定感があるオーソドックスな演奏の音色に包まれて満足です。
最近はオンラインで演奏会を聴いてばかりでしたが、
・音に立体的に包み込まれる感覚
・残響が消える瞬間のあの沈黙
・観客みんなで拍手する一体感
などはオフラインじゃないと味わえないなと改めて思いました。

20190916.jpg

今日は名古屋フィルでモーツァルト三昧♪
1番のお目当ては『ジュピター』
超メジャー曲ですが、鈴木秀美さんの指揮なら聴いてみたいと思ったので。(昨年末の名フィル第九も同じ理由で行きました)
メリハリをつけ、フィナーレへ向かってじっくり積み上げていく充実のジュピターでした!
ハイドンマスターの秀美さんだからこそ、モーツァルト特有の捻りポイントを的確に浮き出させていたように思いました。

アンコールは「ハイドン:交響曲第98番より第2楽章」
モーツァルトの死の翌年に作曲され、ジュピターのオマージュも入っているんじゃないかと言われているそう。

秀美さんは昨年の第九も聴いてますが、さて来シーズンは?
あと、しらかわホールがリニューアルでどこが変わったかは、私の目&耳ではよく分かりませんでした…。

●メンバーと曲目
指揮:鈴木秀美
演奏:名古屋フィル

ソプラノ:中江早希

コンマス:後藤龍伸

モーツァルト:交響曲第31番ニ長調 K.297(300a)『パリ』
モーツァルト:コンサート・アリア『私のうるわしい恋人よ、さようなら』 K.528*
モーツァルト:コンサート・アリア『いいえ、あなたにはできませぬ』K.419*
モーツァルト:交響曲第41番ハ長調 K.551『ジュピター』

20190706名古屋フィル

●メンバーと曲目
指揮:マーティン・ブラビンズ
演奏:名古屋フィル

ピアノ:ジャン・チャクムル(第10回浜松国際ピアノコンクール第1位)

コンマス:田野倉雅秋[※今回がコンマスとして名古屋フィル定期ラスト!]


藤倉大: オーケストラのための『グローリアス・クラウズ』
メンデルスゾーン: ピアノ協奏曲第2番
(アンコール、ファジル・サイ:Black Earth)
エルガー: 交響曲第1番


今日は名古屋フィルの定期演奏会へ。
久しぶりのブラビンズさん登場。
しかも楽しみにしていた藤倉大さんの現代曲もエルガーも聴けたので、大満足でお腹いっぱいです(^^)


1曲目は藤倉大さんの『グローリアス・クラウズ』
微生物を音楽で表現しようという発想がまず斬新。
楽器それぞれの"うごめき"が集積し、聴いているこちらの耳がモゾモゾしてくる面白い響きの曲でした!



2曲目はチャクムルさんのメンデルスゾーン。
鍵盤を手が駆け巡っていてかなり難しそうな曲ですが、フレッシュで若い演奏でした。

アンコールのファジルサイの曲もまた違った魅力で面白かったです。
内部の弦を押さえての特殊奏法もあったり。


メインはエルガーの交響曲第1番。ブラビンズさんでこの曲を聴けて良かった!
余韻でモットーがまだ頭の中をグルグルしてます。
アダージョのメロディー美しかった…。
ホルンを始め管楽器が大活躍!
予習で気になっていた弦の最後列だけでの演奏もちゃんと観れました。

20190525 名古屋フィル第468回定期

名古屋フィルの演奏会へ行ってきました。
外は30℃越えの暑い日でしたが、ホールは清涼なシベリウスの演奏で満たされて、大いに涼むことができた演奏会でした(^^)

●メンバーと曲目
指揮:カーチュン・ウォン
演奏:名古屋フィル

ヴィオラ:ルオシャ・ファン
コンマス:日比浩一

バルトーク:ハンガリーの風景
バルトーク:ヴィオラ協奏曲[シェルイ補筆版]
シベリウス:交響曲第6番
シベリウス:交響曲第7番


ご覧のとおり、マニアックな曲目。
シベリウスも2番はメジャーですが、6と7って?
しかし、よく知らない曲目でも、行って聴いてみると発見があって面白いというのはよくあること。
さらに、カーチュン・ウォンさんは、2年前の神奈川フィル定期でのラフ2の評判が良くて、今年も11月定期に再登場。
神奈川フィルを応援する方々からも強くオススメされていたので期待していました。
客席が思いのほか埋まっていたのも、評判を聞きつけた人が多かったからでしょうかね。

何と言っても、後半のシベリウスが1番印象的でした。
カーチュン・ウォンさんは、弦を思う存分鳴らし、テンポ良くハキハキしていて、聴いていて気持ち良い演奏。ちなみに暗譜。
演奏が若いですねー! 1986年生まれだって。

名古屋フィルの弦がこれだけガンガン鳴らしていることはあまりない気がします。
あと、最後列にコントラバスが横一列になっていて、低音の左右バランスが良くなっていました。
1stVn,2ndVnの対向配置も、この曲ではメロデイーの受け渡しがステレオ効果になっていて効果的だったので納得。

予習では心安らかになって眠くなったりしてましたが、今日の演奏で退屈は全然しませんでした。
ただ、こういう勢いがある演奏を聴くと、逆に弦が控えめで木管などのメロディーがかき消されずにしっかり聴こえる演奏も聴いてみたくなるという天邪鬼ではあります(笑)

余談ですが、コラムの水野みか子先生の「『新しさ』よりも『心地よさ』と『快適さ』に向けてデザインされたシベリウスの音楽」という端的な表現はシックリきました。


前半は相対的に印象が薄くなってしまいました。
「ハンガリーの風景」は小品ながらバルトークらしい民謡メロデイーが出てきてカワイイ曲たち。

ヴィオラのキンキンしない艶やかな音色は大好きですが、バルトークの曲は印象薄し。
2017年の名古屋フィル定期で聴いたウォルトンの方がヴィオラの陰性が強く出ていて好みです。


さて、次の名古屋フィルは7月定期の予定。
ブラビンズ氏は2017年に降板で聴き逃したので、かなり久しぶりです。

20190223 名古屋フィル第465回定期~レム『ソラリス』~

●メンバーと曲目
指揮:アントニ・ヴィット
演奏:名古屋フィル
ヴァイオリン:ヴェロニカ・エーベルレ

コンマス:田野倉雅秋


藤倉大:『ソラリス』組曲(世界初演)
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲
(※アンコール プロコフィエフ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 作品115より第2楽章「主題と変奏」)
チャイコフスキー:交響曲第5番



久々のヴィットさんの指揮。
前回は2016年10月の定期でした。
[藤倉大:レア・グラヴィティ、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(ピアノ:プレトニョフ)、シベリウス:交響曲第1番]

ソラリス


開演に先立ち、ロピコン&プレトーク。
プレトークでは、藤倉さん本人がご登場して曲の解説。
弦のトレモロがソラリスの海を表すとか、小説の『ソラリス』を基にしたとか。
ただ、持ち時間10分強は短すぎたと思います。
どの場面をどう音楽にしたのか、どう苦労したのかをじっくり伺いたかった。


1曲目は『ソラリス』組曲。
原作小説はずっと積読になっていた作品だったので、この演奏会を機に読了。
未知の生命体との遭遇、過去との対峙、男女の愛など、多くの要素が詰まっている名作で、これを藤倉さんが『ソラリス』をどう音楽化したのかが楽しみでした。

冒頭の不協和音の弦の響きから引き込まれ、全体に漂う不穏さが最高に好みでクールな曲でした!
録音欲しい…。
チャイコフスキーを目当てに来た人たちは茫然としていただろうな(笑)
小説版を基にしたとのことで、人とは相容れない存在であるソラリスを音で表現したいという意気が伝わってきました。
チェレスタとビブラフォンの使い方も印象的。
東京でのオペラは聴きに行けなかったので再演してほしいです。

「Opera SOLARIS Theater Augsburg - Trailer」



2曲目はヴァイオリン協奏曲。
緊張の糸が張り詰める『ソラリス』から一転、安心して聴ける曲に。落差が激しい。
初聴かと思っていたら、2010年1月に読響で聴いていたらしい…。
地味めの曲なので印象が薄かったようです。
ヴァイオリンの音色が艶があって良かったです。
ストラディヴァリウスのドラゴネッティという名器らしく、その音を引き出せるエーベルレさんはかなりの技量なのでしょう。

そして、メインはチャイコフスキー。
聴いて良かった!
ヴィットさんは、分厚く盛り上げるところもあるけど、落とすところはしっかり落として旋律を聴かせるベテランらしい演奏。
そうそうこういう演奏を求めているのですよ。
そして、指揮姿がお歳を感じさせないエネルギッシュさでした。
腕をブルブル振るわせていて、オケにちゃんとタイミングが伝わるのかなと思いつつも、すごい気迫!
第2楽章のバランスも好み。フィナーレは音を引っ張る引っ張る。
暗譜でツボを押さえて流れを作り、オケがそれに応えるという名演でした!

第2楽章の安土さんのホルン大ソロ素晴らしかった! ホールを包み込む温かい音。


さて、会場で来年度のシーズンプログラムが配布されていました。
楽しみなのは、何と言っても12月のカンブルランの舞踏プログラム!
あとは3月のカワケンさんのオマージュプログラムというところでしょうか。
他にも色々聴きたい曲があるので、楽しみです。

syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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