FC2ブログ
2019 / 06
≪ 2019 / 05 - - - - - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 - - - - - - 2019 / 07 ≫

20190525 名古屋フィル第468回定期

名古屋フィルの演奏会へ行ってきました。
外は30℃越えの暑い日でしたが、ホールは清涼なシベリウスの演奏で満たされて、大いに涼むことができた演奏会でした(^^)

●メンバーと曲目
指揮:カーチュン・ウォン
演奏:名古屋フィル

ヴィオラ:ルオシャ・ファン
コンマス:日比浩一

バルトーク:ハンガリーの風景
バルトーク:ヴィオラ協奏曲[シェルイ補筆版]
シベリウス:交響曲第6番
シベリウス:交響曲第7番


ご覧のとおり、マニアックな曲目。
シベリウスも2番はメジャーですが、6と7って?
しかし、よく知らない曲目でも、行って聴いてみると発見があって面白いというのはよくあること。
さらに、カーチュン・ウォンさんは、2年前の神奈川フィル定期でのラフ2の評判が良くて、今年も11月定期に再登場。
神奈川フィルを応援する方々からも強くオススメされていたので期待していました。
客席が思いのほか埋まっていたのも、評判を聞きつけた人が多かったからでしょうかね。

何と言っても、後半のシベリウスが1番印象的でした。
カーチュン・ウォンさんは、弦を思う存分鳴らし、テンポ良くハキハキしていて、聴いていて気持ち良い演奏。ちなみに暗譜。
演奏が若いですねー! 1986年生まれだって。

名古屋フィルの弦がこれだけガンガン鳴らしていることはあまりない気がします。
あと、最後列にコントラバスが横一列になっていて、低音の左右バランスが良くなっていました。
1stVn,2ndVnの対向配置も、この曲ではメロデイーの受け渡しがステレオ効果になっていて効果的だったので納得。

予習では心安らかになって眠くなったりしてましたが、今日の演奏で退屈は全然しませんでした。
ただ、こういう勢いがある演奏を聴くと、逆に弦が控えめで木管などのメロディーがかき消されずにしっかり聴こえる演奏も聴いてみたくなるという天邪鬼ではあります(笑)

余談ですが、コラムの水野みか子先生の「『新しさ』よりも『心地よさ』と『快適さ』に向けてデザインされたシベリウスの音楽」という端的な表現はシックリきました。


前半は相対的に印象が薄くなってしまいました。
「ハンガリーの風景」は小品ながらバルトークらしい民謡メロデイーが出てきてカワイイ曲たち。

ヴィオラのキンキンしない艶やかな音色は大好きですが、バルトークの曲は印象薄し。
2017年の名古屋フィル定期で聴いたウォルトンの方がヴィオラの陰性が強く出ていて好みです。


さて、次の名古屋フィルは7月定期の予定。
ブラビンズ氏は2017年に降板で聴き逃したので、かなり久しぶりです。
スポンサーサイト

20190223 名古屋フィル第465回定期~レム『ソラリス』~

●メンバーと曲目
指揮:アントニ・ヴィット
演奏:名古屋フィル
ヴァイオリン:ヴェロニカ・エーベルレ

コンマス:田野倉雅秋


藤倉大:『ソラリス』組曲(世界初演)
ドヴォルザーク:ヴァイオリン協奏曲
(※アンコール プロコフィエフ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 作品115より第2楽章「主題と変奏」)
チャイコフスキー:交響曲第5番



久々のヴィットさんの指揮。
前回は2016年10月の定期でした。
[藤倉大:レア・グラヴィティ、ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番(ピアノ:プレトニョフ)、シベリウス:交響曲第1番]

ソラリス


開演に先立ち、ロピコン&プレトーク。
プレトークでは、藤倉さん本人がご登場して曲の解説。
弦のトレモロがソラリスの海を表すとか、小説の『ソラリス』を基にしたとか。
ただ、持ち時間10分強は短すぎたと思います。
どの場面をどう音楽にしたのか、どう苦労したのかをじっくり伺いたかった。


1曲目は『ソラリス』組曲。
原作小説はずっと積読になっていた作品だったので、この演奏会を機に読了。
未知の生命体との遭遇、過去との対峙、男女の愛など、多くの要素が詰まっている名作で、これを藤倉さんが『ソラリス』をどう音楽化したのかが楽しみでした。

冒頭の不協和音の弦の響きから引き込まれ、全体に漂う不穏さが最高に好みでクールな曲でした!
録音欲しい…。
チャイコフスキーを目当てに来た人たちは茫然としていただろうな(笑)
小説版を基にしたとのことで、人とは相容れない存在であるソラリスを音で表現したいという意気が伝わってきました。
チェレスタとビブラフォンの使い方も印象的。
東京でのオペラは聴きに行けなかったので再演してほしいです。

「Opera SOLARIS Theater Augsburg - Trailer」



2曲目はヴァイオリン協奏曲。
緊張の糸が張り詰める『ソラリス』から一転、安心して聴ける曲に。落差が激しい。
初聴かと思っていたら、2010年1月に読響で聴いていたらしい…。
地味めの曲なので印象が薄かったようです。
ヴァイオリンの音色が艶があって良かったです。
ストラディヴァリウスのドラゴネッティという名器らしく、その音を引き出せるエーベルレさんはかなりの技量なのでしょう。

そして、メインはチャイコフスキー。
聴いて良かった!
ヴィットさんは、分厚く盛り上げるところもあるけど、落とすところはしっかり落として旋律を聴かせるベテランらしい演奏。
そうそうこういう演奏を求めているのですよ。
そして、指揮姿がお歳を感じさせないエネルギッシュさでした。
腕をブルブル振るわせていて、オケにちゃんとタイミングが伝わるのかなと思いつつも、すごい気迫!
第2楽章のバランスも好み。フィナーレは音を引っ張る引っ張る。
暗譜でツボを押さえて流れを作り、オケがそれに応えるという名演でした!

第2楽章の安土さんのホルン大ソロ素晴らしかった! ホールを包み込む温かい音。


さて、会場で来年度のシーズンプログラムが配布されていました。
楽しみなのは、何と言っても12月のカンブルランの舞踏プログラム!
あとは3月のカワケンさんのオマージュプログラムというところでしょうか。
他にも色々聴きたい曲があるので、楽しみです。

20181224 名古屋フィル「第九」

●メンバーと曲目
指揮:鈴木秀美
演奏:名古屋フィル

ソプラノ:中江早希
メゾ・ソプラノ:布施奈緒子
テノール:中嶋克彦
バス・バリトン:押見春喜

合唱:愛知県合唱連盟

コンマス:田野倉雅秋


鈴木秀美さんといえばバロック音楽。
バッハ・コレギウム・ジャパンやオーケストラ・リベラ・クラシカで活躍されている演奏家です。
それぞれまた聴きたいオケですが、名古屋だとなかなか聴く機会が無いんですよね…。

そんな経歴の秀美さんが、第九を振ったらどうなるかは非常に興味深く、楽しみな公演でした。
1年前に神奈川フィルで振る予定だったそうですが、その時は体調不良で降板…。
ネットで調べても過去にプロオケで第九を振った記録が出てこないし、もしかして初めて?



さて、第1楽章の出だしから「んん?」と違う雰囲気。
作曲当時の手法に近づけるピリオド奏法らしく、第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが両翼に座る対抗配置で、弦の残響や揺らぎはカット。
それだとつまらないかと思いきや、普通の第九に比べてかなり弦の音量を抑えている分、木管や金管の音がしっかり聴こえてきて面白かったです。
虚飾を剥ぎ取って、曲本来の構造を表出させ、新鮮な響きになった第九でした。
多数派の“ロマン派から遡った第九”ではなく、“バロックから連なる系譜の第九”というアプローチとでも呼べばいいんでしょうか。

カタルシスを求めて来た人は大いに不満な演奏でしょうが、私はすごく好み。
フィナーレも大抵は前のめりになって駆け出して盛り上がりにいきますが、秀美さんは淡々と歩みを進めていました。

管楽器の皆さんはいつもより大きなプレッシャーで大変だったことでしょう。
特にホルン隊、ブラボー!


これまで聴いたことが無い「第九」で面白かったです!
第九という聴き飽きた曲で新鮮さを感じる演奏に出会えるとは思っておらず、自分の音楽経験はまだまだだなと痛感しました。
この公演が今年のコンサート&ライブの聴き収めだったので、良い気分で新年を迎えることにします(^^)

20181208 名古屋フィル第463回定期『ペレアスとメリザンド』

●メンバーと曲目
指揮:小泉和裕
演奏:名古屋フィル

ピアノ:ゲルハルト・オピッツ

コンマス:田野倉雅秋


シューマン:ピアノ協奏曲
シェーンベルク:交響詩『ペレアスとメリザンド』


ついに改修工事が終わり、久々の芸文のコンサートホール!
やはり名古屋フィルはここがホームと感じがしますね。
私は、前回が2017年6月定期だったので、約1年半振りでした。
見た目ではどこが変わったのか良く分かりませんでしたが…。

芸文復帰回ということで小泉音楽監督が直々に登場。
前半も後半も暗譜という気合の入りっぷり!

前半はオピッツお爺ちゃんのシューマン。
バルコニー席から演奏するお姿をガッツリ拝見しながら。
肩の力が良い感じに抜けてて、暖かくてホッとする演奏はさすがヴェテラン。
ブラームスとベートーヴェンそれぞれの協奏曲でも聴いたことがあるピアニストですが、この方の音はシューマンが1番合っていると思いました。
室内楽でも聴きたい、好きなピアニストの1人です。

後半はシェーンベルクのペレアスとメリザンド。
約100人の奏者がズラッと並び、豊かな音の物語に浸ることができました。
切れ目が良く分からなくてつかみにくい曲ですが、事前に原作を読んでみたので、出会った場面で運命のメロディーが流れるとか、刺し殺す場面とかの場面を想像しながらというのも面白かったです。
原作は思わせぶりな描写ばかりで簡素なのに、ここまで濃厚な曲になってしてしまうのが、『浄夜』も作曲した初期のシェーンベルクなんですね。
とにかくロマン濃厚になりそうな曲ですが、小泉さんはドラマティックにしすぎずに明晰でキッチリした演奏でまとめていて好印象でした。これはアリ。


今回はオピッツさん目当てでバルコニー席にしたので、ホールの音の響きははっきりとは分かりませんでしたが、次回以降確認できればと思っています。

20181013 名古屋フィル第461回定期~ゲーテ『ファウスト』~

●メンバーと曲目
指揮:小泉和裕
演奏:名古屋フィル
共演:中部フィル

第1ソプラノ:並河寿美
第2ソプラノ:大隅智佳子
第3ソプラノ:三宅理恵
第1アルト:加納悦子
第2アルト:福原寿美枝
テノール:望月哲也
バリトン:宮本益光
バス:久保和範

合唱:グリーン・エコー
合唱:名古屋市民コーラス
合唱:名古屋混声合唱団
合唱:一宮第九をうたう会
合唱:名古屋シティーハーモニー
合唱:クール・ジョワイエ
児童合唱:名古屋少年少女合唱団

コンマス:後藤龍伸


マーラー:交響曲第8番『千人の交響曲』


土曜公演は完売!
名フィル定期では初めて取り上げる曲だそうですが、よくもまあ聴きやすいとはいえない長い曲でチケットが売れるものですね。
物好きと合唱団の関係者が多いのかも。自分も物好きの1人ですが(笑)

20181014 舞台写真

↑写真は名古屋フィルTwitterより

『千人』と言えばまずは演奏者の人数。
総勢500人弱がステージ上にビッシリ並ぶ様相は圧巻でした。(一覧表によると497人、Twitterによると499人参加していたとのこと)
冒頭で、「Veni, creator spiritus~♪」と合唱団から一斉に放たれる歌声の音圧のすごさといったら!
前の方の席をどけてステージを増設しているようで、確かに愛知芸劇コンサートホールではこの大人数をステージには載せられないでしょうね。


曲は休憩なしの約80分。
4F席で全体を見渡しながらじっくり鑑賞できました。
ただ、周りで居眠り続出…。
聴く方も体力使うのは分かっていたので、しっかり家で昼寝をしてから臨んで正解でした。

大人数による迫力があってドラマチックな箇所も魅力ですが、個人的に好きなのは第2部冒頭の物静かで室内楽的な箇所。
ここがあるからこそ、第2部でソリストと合唱が歌い継いでいく場面が引き立つわけで。
私は『ファウスト』でファウストが「とまれ、お前はいかにも美しい」と叫んで倒れてから人生の走馬灯が流れている音楽だと感じたんですが、実際どうなんでしょう?


オケは特に金管が大活躍。安土さん率いるホルン隊はさすが♪
弦楽も長丁場で大変そう。チェロ首席の太田さんがいつもに増してグイグイ弾いていらっしゃいました。
金管バンダは、第1部と第2部のフィナーレで登場でしたが、4Fだとステレオ効果がよく分かりませんでした…。

ソリストや合唱団の奮闘は言うまでもないですが、オーケストラの音にかき消される場面が多かったのが非常に残念。
歌声が思ったよりも4Fまで飛んでこなかったし…。
音のバランスが悪いのか、はたまたホールの響きが悪いのか。
また、生演奏で聴く機会があったら比べてみたいものです。

syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

05 | 2019/06 | 07
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -