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20180714 名古屋フィル第459回定期

急に予定が空いたので、名古屋フィルの演奏会へ行ってきました。
猛暑にピッタリの清涼感ある演奏。
デュティユーのチェロ協奏曲がカッコよかったです!

●メンバーと曲目
指揮:ティエリー・フィッシャー
演奏:名古屋フィル

チェロ:ニコラ・アルトシュテット

ソプラノ:盛田麻央
メゾソプラノ:富岡明子
合唱:愛知県立芸大女声合唱団

コンマス:田野倉雅秋

今月の定期の文学作品はボードレールの『悪の華』。
さらにシェイクスピアの『真夏の夜の夢』も文学関係。

前半はデュティユーのチェロ協奏曲。
1970年作曲の20世紀音楽。
クールに神秘的に弾く箇所が印象に残る曲でした。
こういう曲は好み♪
特殊奏法乱発でとにかく難しそうでしたが、アルトシュテットさんの演奏は変幻自在で隙なしでした!
いったいどこからこんな凄腕の方を見つけてくるのでしょう。
アンコールは、「デュティユー:ザッハーの名による3つのストロフ」
これまた難しそうな曲でした。

後半はメンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」
フィッシャーさんは切れ味鋭いクールな演奏。
序曲の弦の細かい刻みから快速でグイグイと一気に駆け抜けていました。。
大抵はもっとロマンティックに感情豊かに演奏すると思うので、変わってるなと思いましたが、
清涼感を味わえて今日のような暑い日
にはピッタリでした!
フルート首席の冨久田さんの音色がステキ。

楽しい気分になって、やや暑さの和らいだ中、ホールを後にしました。
次は9月、小曽根さんも登場のバーンスタインプログラムです!
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ホーネックさん&名古屋フィルのしらかわホールでの演奏会へ行ってきました。
このコンビは前聴いて良かったのでもう1度聴きたかったんです。
全開は、2012年の1月のシューベルトツィクルスでした。(そんなに前だったか…)

●メンバーと曲目
指揮&コンマス(後半):ライナー・ホーネック
演奏:名古屋フィル

ピアノ:菊池洋子
トランペット:宮本弦

コンマス(前半):郷古廉


ハイドン:交響曲第49番「受難」
ショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲第1番
モーツァルト:ディヴェルティメント第17番
(アンコール/モーツァルト:行進曲二長調K.445)


ウィーンフィルで長くコンマスを務めたホーネックさんだけに、全体的に弦の響きの美しさを堪能できたプログラムでした。

前半は、まずハイドンでウォーミングアップ。
そして、2曲目のショスタコーヴィチのピアノ協奏曲が面白かった!
「ホーネックさんと菊池さんなら普通はモーツァルトでしょ?なんでこの曲を?」
と思っていましたが、こういうキレイめな演奏も新鮮で面白い。
プログラムの解説にも「新古典主義的な響き」とありますし、コンパクトな弦楽配置はモーツァルトを思わせるし、と考えるとなかなかの趣向ですね。
もちろん、トランペットの宮本さんも大活躍。第4楽章の超高速パッセージの吹きこなしもお見事でした!

後半のディヴェルティメントは、名フィルの弦の豊かな響きによる優雅さを思う存分堪能。
40分以上の長丁場となる曲ですが、最後まで綻びなく弾ききっていたのがすごかったです。
コンマス席で弾きぶりしているホーネックさんの強い統率力だからでしょう。
何しろ客席から見ててもプレッシャーがすごそうで…。
楽団員の皆さんはお疲れ様でした。2日公演だったら体力が持たなさそう。

アンコールはモーツァルトの行進曲。
「ディヴェルティメント第17番が演奏される際に、入退場の音楽として、セットで演奏された曲」だそうです。
ホーネックさんが英語で短い解説をし、「屋敷へ出入りする様を想像して聴いてみてください」みたいなことをおっしゃっていました。


比較的メジャーでは無く、ややマニアックプログラムでしたが、良曲と確かな演奏で大いに満足した演奏会でした。
しらかわホールは8月から約1年工事だそうですが、このコンビを次に聴けるのはいつの日か…。

20180414 サラマンカ大学創立800周年記念コンサート「魅惑のスペイン」

盛りだくさんのプログラムですっかりスペイン音楽に"魅惑"された演奏会でした。

ホールの名前にもなっている"サラマンカ"はスペインの都市。
何でも、現地の古いパイプオルガンを岐阜県に工房を構える辻宏さんが修復し、県もそれをバックアップしたことから縁が始まったそうです。
今回は、サラマンカ大学の800周年(!)の記念コンサートだそうです。

●メンバーと曲目
指揮:ロベルト・フォレス・ヴェセス
演奏:名古屋フィル

ギター:カニサレス(★)

能舞:辰巳満次郎(☆)
パイプオルガン:鈴木優人(☆)

ブラームス:大学祝典序曲
アルベニス:スペイン組曲より「グラナダ」(管弦楽版)
ロドリーゴ:アランフェス協奏曲(★)
(アンコール)カニサレス:深淵(ブレリアス)

※創作能舞:サラマンカ SALAMANCA(☆)
 カバニエス:第二旋法によるティエント
 メシアン:「キリストの昇天」より第2曲、第3曲
 J.S.バッハ:ヨハネ受難曲より第2部第40曲「ああ、主よ、あなたの愛らしい天使を」

グラナドス:歌劇「ゴイェスカス」間奏曲
ファリャ:バレエ音楽「三角帽子」第1組曲、第2組曲
(アンコール)アルベニス:スペイン組曲より「セビーリャ」


クラシックコンサートでは珍しいスペイン尽くしのプログラム!
しかも、途中で能&パイプオルガンも追加されて盛りだくさんに。

前半は何と言ってもカニサレスさんのアランフェス協奏曲。
比較的メジャーな曲ですが、こんなに濃厚なアランフェスを聴いたのは初めて!!!
よくあるキレイな演奏というよりは、スペインの"土臭さ"がある演奏という印象でした。
フラメンコギタリストらしく情熱と哀愁の表現がすごい!
特に、第2楽章の哀愁漂うメロディーでは醸し出される色気がムンムンで聴き惚れてしまいました。
一度こんな演奏を聴いてしまったら、今後他の奏者の演奏を聴く時には淡白で物足りないと思ってしまいそうです。
アンコールの超絶演奏もすごかったです。
拍手喝采の盛り上がりがフラメンコのライブ会場状態でした!


後半はまず創作能舞。
コンサートホールで、パイプオルガンの演奏で、面を付けた能楽師が謡い舞うというシュールな光景が展開。
さながらコンテンポラリーダンスのようなステージでした。
最初、暗闇の中で能楽師の方の床を足で叩く音が、ドスンドスンという能楽堂とは全然違う響きだったので何事か起きたのかとビックリ。
両者に共通する「祈り」をキーワードにし、短いながらも、正体不明の人物→正体表す→舞う→成仏(?)という能楽の基本構成は押さえている展開でした。
意欲的で面白い企画でした!
スペインから来ていた方々がどういう印象を持たれたのか感想を聞いてみたいところです。

ラストの「三角帽子」はロベルト・フォレス・ヴェセスさんのノリノリっぷりが全開!
思わず身体を動かしたくなるリズムをオケから引き出せるのもスペイン人だからこそでしょう。
特に終幕の踊りの「ホタ」はまさに情熱のスペインといった感じで、高らかにオケが歌い上げていました。

すっかりスペイン音楽に"魅惑"された演奏会でした。
フラメンコ&ギターもいつか鑑賞してみたいです。


終演後はアトリウムがスペインバル風屋台に!
気になったのでチケット買って突入!
ギターカルテットの演奏を聴きながら、スパーリングワイン、赤ワイン、おいしいハム、パエリアetc…を夢中で堪能。(写真撮り忘れていました…)
気持ちよくホールを後にすることができました(^^)

20180317 名古屋フィル第455回定期「悲愴」

●メンバーと曲目
指揮:小泉和裕
チェロ:エンリコ・ディンド
コンマス:荒井英治

ベートーヴェン/劇音楽「エグモント」序曲
チャイコフスキー/ロココ風の主題による変奏曲
チャイコフスキー/交響曲第6番「悲愴」


半年振りの名古屋フィルでした。
会場が愛知芸劇ではなく市民会館になっているため足が遠のいていましたが、ご厚意でチケットを頂いたので喜んで金山まで行ってきました。

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ロビーコンサートは弦楽四重奏。
チャイコフスキーが25歳で作曲したという初期の曲。
メインの「悲愴」が、初演後すぐに作曲者が亡くなった晩年の曲なので、対比的な曲を選んだとのことです。

前半はチェロ登場でロココ風。
この曲が予想外の今日のハイライトでした!
ソリストのエンリコ・ディンドさんはすごく表情豊かな方。
演奏はもちろん顔も(笑) 観てて非常に分かりやすい。
そのまま立ち上がって歌い始めそうな魅力的な演奏でした。ファンがどんどん増えそう。
イタリアのトリノ出身ということで、陽気な出身地がキャラクターにも出ている気がしました。
アンコールはバッハ無伴奏のサラバンド、これも時おり笑顔で弾いていました(^^)

後半はメインの悲愴交響曲。
小泉さんの指揮らしく、王道で腰が据わった演奏でした。
曲のイメージを全く裏切らない安定感はさすがです。
ドラマティックになりがちな曲なのを抑えて、曲自体の魅力を出そうとする姿勢が逆に新鮮かも。

17年度シーズンはこれにて終了。
18年度は「文豪クラシック」ということで、読書も好きな私としては楽しみなプログラムが並んでいます。
https://www.nagoya-phil.or.jp/concerts_regular?ccat=0
とりあえずゲーテの『ファウスト』でも読みますかね。

20170909 名古屋フィル第449回定期

●メンバーと曲目
指揮:井上道義
演奏:名古屋フィル

ヴィオラ:ウェンティン・カン

コンマス:田野倉雅秋


ストラヴィンスキー: 交響詩『夜鳴きうぐいすの歌』
ウォルトン: ヴィオラ協奏曲
ペルト: フラトレス (弦楽と打楽器)
ヒンデミット: ウェーバーの主題による交響的変容


当初予定していたブラビンズ氏は親族の病気で降板。今シーズンのプログラム発表から楽しみにしていたのに残念…。
急遽、代振りとなったのは井上道義さん、観てても面白くてけっこう聴きに行く指揮者なので不満は無し。
何がすごいって、このマニアックな曲目で藤倉大さんの新作以外はそのまま引き受け、見事に演奏会をやり遂げたということです。いやはや。
指揮もノリノリだったし、けっこう道義さんの好みの曲目だったのかな?

1曲目のストラヴィンスキーから、道義さんが踊る踊る!
短い断片が次々につながって場面が変わっていく。中国風のメロディーも混じったり。

個人的なハイライトはヴィオラ協奏曲。ウェティン・カンさんは曲の雰囲気にピッタリのブルーのドレスで登場。
第1楽章の切々と語るメロディーのヴィオラ独奏から良い感じ。
もう夏も終わって秋の入り口となる9月にピッタリ。
陽性のオケの音と対照的な陰性のヴィオラの音の深みが魅力的な曲でした。
たいていの楽器の協奏曲はソリストがキラキラ前面に出るものなのに、逆で面白い。

面白かったのはペルトのフラトレス。道義さんが加えたセンス良い1曲。
一聴すると、教会音楽のような瞑想的でポリフォニックなメロディーが弦楽器で演奏されるというキレイな曲。
でも、癒しは無くどこか落ち着かない。(※不協和音が使われているらしい)
しかも、合間合間でどこか遠くにいるクラベスとバスドラが合間合間で不穏な中断を繰り返す。
夢と現実の対比、平和な日常が崩壊する予兆の不穏さ、を感じる曲でした。


全て20世紀作品というマニアックさでしたが面白い作品ばかり。いいね!
予想通り空席が目立ちましたが、定期演奏会たるもの名曲全集ばかりではなく、時々はこういう意欲的なプログラムも見識を広げるために入れてほしいものです。
来年度のシーズンプログラム発表は10月らしいので、楽しみにしていましょう。

syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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