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20151031 兵庫芸文オケ第82回定期「ハーディングの幻想交響曲」

気づいたら先週から3週連続で西宮北口の兵庫芸術文化センターに行くことに。

2週目の今日は兵庫芸文オケ。
指揮は注目のハーディング氏、2016年から名門パリ管の音楽監督になるそうで。
彼が幻想交響曲を振るというのに惹かれてチケットを購入してしまいました。

●メンバーと曲目
指揮:ダニエル・ハーディング
演奏:兵庫芸術文化センター管弦楽団

コンマス:豊嶋泰嗣

ドビュッシー(ラインスドルフ編):「ペレアスとメリザンド」組曲
ベルリオーズ:幻想交響曲


前半は、ドビュッシー。初めて聴く曲。
盛り上がる箇所無しの、静かでモヤモヤしたメロディーが続くドビュッシーっぽい曲でした。
ウトウト観客多数発生。
これがオペラの曲だなんて、いったいどういう歌が付くのやら。

PACという若さがウリのオケに対して、敢えてこの静かな曲を選んだのは、ハーディング氏の教育的配慮でしょうか。
弦が良く歌っていて、音が大小上下とキレイに波打っていました。


後半は、メジャーな幻想交響曲。
理知的にドラマチックにしている演奏でした。
ガンガン鳴らしたくなる曲ですが、ハーディング氏は抑えるところはトコトン抑える。
ただし、本当に強くしたいピンポイントだけをドカンと鳴らす、というやり方。
狂気の4&5楽章も走りたくなるのを抑えているように聴こえました。

勢いで押し切れないので、オケ全体の方向性をまとめ上げるのが大変だったのではないかと思います。
今日の指揮では、熱を入れて大量に身ぶり手ぶりをしていました。
「弦もっともっと!」とか「音を広げて広げて!」みたいな。

私は好きなアプローチですが人それぞれの好みでしょう。
狂気の渦に飲みこまれることを期待していた方々には、不完全燃焼だったでしょうし。
5月に大フィル&準メルクル氏で聴いた時は、自然体でドライブさせる演奏だったので、指揮者の個性が浮き出る面白い曲だと思います。
熱いことで有名なコバケンさんでも聴いてみたいです。


さて、来週は今年度で一番楽しみな演奏会。
チケットを奮発して、世界三大オーケストラの実力を体感してきます。
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20150621 兵庫芸文オケ第80回定期「スダーンのシューマン」

●メンバーと曲目
指揮:ユベール・スダーン
演奏:兵庫芸術文化センター管弦楽団

クラリネット:マイケル・コリンズ、
コンマス:四方恭子

ウェーバー/歌劇「オベロン」序曲
ウェーバー/クラリネット協奏曲第1番
(アンコール:ベールマン/クラリネットと弦楽のためのアダージオ)
シューマン/交響曲第2番(マーラー編曲版)
(アンコール:シューマン(ヨゼフ・シュトラウス編曲)/トロイメライ)

前半はコリンズ氏の全く好きの無い演奏に圧倒されていました。
インタビューの「技巧的な要素と、真に美しい瞬間が見事に共存」するこの曲のどちらの要素もカンペキ。
第3楽章の素早いパッセージを全くぶれずに吹き切るのもすごいのですが、
特に印象的だったのは、第2楽章アダージオの伸びやかな旋律の美しさでした。


後半のシューマン2番は楽しかった!
“あまり悩んでいないシューマン”とでも呼びましょうか。
原典版に比べマーラー編曲版だと聴き栄えを良くするために大幅に変えていて嫌いな方もいるらしいですが、聴いてて楽しければ良いじゃないか。
(予習で原典版を聴いた時には地味な印象しか無かったので…)
これがマーラー版にこだわりをもつスダーンさんの意志なのでしょう。
以前、東京交響楽団でハイドンに取り組んでいらした時も同じパッションを感じました。

スダーンさんの導きの元でオケがノビノビ演奏してて、それが客席にも伝わってきました。
特にフィナーレの賛歌では一体となって思う存分の演奏!

PACとのタッグの演奏は今回が初めてでしたが、この方向性はPACというオケの気質に合っている気がしました。
だから、これまでもモーツァルトシリーズなど何度も客演しているのでしょう。



20141116 兵庫芸文オケ第74回定期


●メンバーと曲目
指揮:クリスティアン・アルミンク
演奏:兵庫芸術文化センター管弦楽団
ピアノ:ダン・タイ・ソン

コンマス:四方恭子

ギョーム・ルクー : 弦楽のためのアダージォ
ラヴェル : 左手のためのピアノ協奏曲
フランク : 交響曲

これまで実演で聴いたことがない、フランスの曲が並びました。
昨年に引き続き、"貴公子"アルミンク"様"がPAC定期に登場です。
相も変わらず指揮姿がスマートです
明らかに演奏よりもイケメン指揮者がお目当てのご婦人がアチコチにいらっしゃいました(^^)


ルクーの弦楽のためのアダージョは、そもそも作曲家すら知らなかった始末。
しかし、これが予想外の良曲でした!
静かなメロディーながらも、心の奥底から揺さぶられる深さ。
そして、最後に音が静かに消えていくと共に、自分の存在も消えていきそうな錯覚に陥りました。
若干21歳での作品なのに、なぜこんな死を悟りきったような作品が書けるのか私には想像ができません。


ダン・タイ・ソンさんによるラヴェルのピアノ協奏曲はとにかく華やかでキラキラな曲。
左手だけの曲と言われても、音を聴いているだけでは特に何も違和感を感じません。
(そもそもそれが凄いのですが)
しかし、目の前で左手が鍵盤の下から上まで駆け回り、いつ腕が吊ってもおかしく光景を見ながらだと、
こんな曲を作ったラヴェルって相当Sだったんだなと思いました。
まあ、ボレロというひたすら同じメロディーを繰り返す曲を作る人ですからね。


フランクの交響曲は、PACらしく前向きさが溢れる演奏でした。
もっと序盤の陰を強調した方が本来なのかもしれないけれど、このオケならこれで良いのでしょう。

また、いつになく弦が揃ってて、弱音と強音のコントラストがあり、感情豊かな演奏でした。
コンマスの四方さんが鍛え上げたのでしょうか?
3つのメインメロディーのうち、高らかに壮大に鳴り響く2つ目のメロディーでは、
四方さんが大きな身振りで楽員をグイグイ引っ張っていました。

アルミンクさんも珍しくやたら力が入った指揮でした。
後で気付いたのですが、アルミンクさんはフランクの出身国であるベルギーのリエージュで、国立オケの芸術監督をしてるんですね。
この曲のCDも出していました。
そりゃ、力が入るわ。

アンコールは、超有名なフォーレのシシリエンヌでした。



20140223兵庫芸文オケ第67回定期「ピカソと音楽」

井上道義さんの演奏会はいつも聴くだけでなく観るのも楽しい!
今回はピカソというテーマでバラエティ豊かな曲を聴かせて頂きました。
チェロの大御所である堤剛さんの入魂の演奏も存分に堪能。

●メンバーと曲目
指揮:井上道義
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団

チェロ:堤剛
ヴィオラ:ダニール・グリシン

コンマス:豊嶋泰嗣


サティ : パラード
R.シュトラウス : 交響詩「ドン・キホーテ」
ビゼー : アルルの女 第1・第2組曲
(アンコール/エスパーニャ・カーニ)

ステージ上で目を引いたのがワインボトル。
何だこりゃ!?と思ったら、楽器編成には「ガラスビン14音」。棒で叩いてました。
他にも福引きのガラガラやタイプライターやピストルや…。
これが全部1曲目パラードの楽器。
おもちゃ箱を単にひっくり返すだけに留まらず、みんながそれで遊び始めてしまったようなドンチャン騒ぎの曲でした。

美術と衣装はピカソ、台本はジャン・コクトー、そしてバレエは「春の祭典」で有名なバレエ・リュス。
しかし、音楽は現代人の耳には案外聴きやすく、「春の祭典」ほどの前衛っぷりは感じませんでした。
アクション映画に使われていても違和感無いですが、何せ作曲は97年前の1917年。
相当ヘンな曲なのは間違いない。
これがバレエ音楽だというから驚きです。
解説を読んでもどんな振り付けかだったのか良く分からなかったので、道義さんに踊ってほしかった(笑)


2曲目はドン・キホーテ。
日本クラシック界の大御所である堤剛さんと、OEKのグリシンさんのご登場。
そして、裏ソリストのコンマスは豊嶋さん。

堤剛さんが予想外に熱い方でした!
顔を真っ赤にして全身揺らしながらグイグイ引っ張る入魂の演奏。
温厚なイメージだったので演奏時のギャップにびっくり。
ドン・キホーテになりきって、1人でオーケストラ相手に戦っているようでした。
本来はオケに1人で無謀な戦いを挑むという構図なのですが、この人なら勝ってしまいそうです。

特に、圧巻だったのはフィナーレの死の床での回想。
長年技術を磨き続けたヴェテランならではの、万感の思いを込めた説得力ある演奏を堪能させて頂きました。
演奏者のみならず教育者としても日本のクラシック界を牽引している方ですので、若手オケであるPACにも良い刺激を与えた演奏会となったことでしょう。


休憩を挟んで「アルルの女」。
メヌエットやファランドールは超有名ですが、意外に全曲聴くのは初めて。
個人的には、第1組曲の「アダージェット」が美しい旋律でお気に入りに。
アルトサックスの出番も結構多いんですね。

注目のメヌエットのフルートソロを演奏したのはゲスト首席の寺本さん(都響主席)でした。
思ったより長いソロでしたが華麗に吹き切ってました!
終演後真っ先に拍手が送られたのも当然でしょう。


アンコールはフラメンコのリズムでエスパーニャ・カーニ!
手拍子も湧きおこり、道義さんらしいフィナーレでした。

20140118 兵庫芸文オケ第66回定期「ローマ三部作」

今年のオケ聴き始めは、PACオケと佐渡さんのコンビによるローマ三部作!
レスピーギというと、ローマの松のイメージしかなかったので、他の主要作品も一度聴いてみたいと思いました。
そんな中、うってつけの演目。

若くて熱いPACオケと佐渡さんのコンビによるアクセル全開の爆演でした!
ローマの松のフィナーレに至ってはホールが割れるんじゃないかと思うほど。
まさにコレを聴きたかったので大満足です(^^)
すっきりしてきました。

●メンバーと曲目
指揮:佐渡裕
演奏:兵庫芸術文化センター管弦楽団

【オール・レスピーギ・プログラム】
交響詩「ローマの祭り」
交響詩「ローマの噴水」
リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲
交響詩「ローマの松」


良く知らなかったのですが、これらの作曲年は1917~1932年と第一次世界大戦より後なんですね。
そんな時代だからこそ、レスピーギは古代ローマに思いをはせたという要因もあるのでしょう。


終始、管楽器が大活躍!
ホルン、クラリネット、オーボエ、トランペット等など見せ場が多かったです。
音が色彩感豊かで、ホールの中がキラめくのが見えるかのようでした。
3日連続公演なんですが、最後まで体力持つんでしょうか。

ローマ三部作に挟まれて、弦楽だけの「リュートの~」が入っているのもいい味出していました。
心に沁み入るルネサンスのメロディー。
リラックスしたい時に聴きたい曲。
この曲のおかげで全体が締まったような気がします。

CDでは良く分からなかった、特殊な演奏法も会場でじっくり堪能できました。
バンダのトランペット、舞台裏からの鐘、鳥のさえずり等など。
音が前ではなくて上から降ってくるという感覚はCDでは味わえません。
ちなみに、バンダ奏者はなんと都響の高橋敦さんでした! 


と、こんな感じで楽しく聴き始めることができました。
昨年はあまりコンサートへ足を運べなかったので、今年はドンドン行きたいと思ってます。

syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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