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20151205 第3回大ブルックナー展

井上道義さんと大阪フィルのブルックナーシリーズも今回で3回目!
前2回は名演で、毎回毎回が楽しみなシリーズです(^^)
今回は、おそらくブルックナーで1番人気の第4番「ロマンティック」、カップリングは広島原爆をテーマにした曲でした。

●メンバーと曲目
指揮:井上道義
演奏:大阪フィル

コンマス:田野倉雅秋


アールトネン:交響曲第2番「HIROSHIMA」
ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」


前半は、広島の原爆をテーマに書かれた曲。
アールトネンはフィンランドの作曲家で、原爆投下4年後の1949年に書かれたそうです。
今年が終戦70年だから再演ということですが、同時に2011年の福島原発事故から4年後という符合も裏の狙いなのでしょう。

20世紀音楽で身構えていましたが、聴きやすいメロディーで、爆発する場面など情景描写も分かりやすい曲でした。
単一楽章で表題は無い曲ですが、私の印象はこんな感じ。

戦争の不穏な空気⇒喧騒⇒原爆の爆発⇒荒れ野原⇒昇天する魂⇒絶望の叫び⇒明かりが差してくる

大活躍はフルート!
爆発の後、魂を表すかのような大ソロもありました。

12/6には広島で演奏するらしいです。


後半は、いよいよブルックナーの4番!
井上道義さんは今回もダンス指揮を封印。
腰を据えて大伽藍を創り上げる手堅い演奏でした!

一例を挙げると、ブルックナーリズムの3連符では、一気に前進したくなるのを抑えて、一音一音足を進めていくなど。
いつもの道義さんのキャラなら、ガンガン進みそうですが、ブルックナーだとアプローチがまた違うのでしょう。

一番のハイライトは第4楽章フィナーレ。
1音ずつ上がる箇所のジワジワくる高揚感! そして最後に高らかに吹かれるホルン!
こうした演奏ができるのもオケの底力があるからでしょう。

この曲は活躍は何と言ってもホルン!
特に首席の高橋さんは最初から最後までソロだらけ。
途中で疲れも見受けられましたが、キメどころはしっかり決めてブルックナーの森の世界を創り出していました。
ブラボー!

この曲は昨年に別の指揮者&オケで聴いていますが印象ゼロ、ブログすら書いてません。
演奏するメンバーによって、出来栄えが全然変わってしまうことを改めて実感しました。
終演の17時過ぎにはもう暗くなっており、ホール前のイルミネーションが映える季節となりました。

20151205.jpg


今回も期待通り楽しめました!
次回の大ブルックナー展第4回は、2016年6月に1番。
だいぶ先で自分がその頃何をやっているか分かりませんが、このシリーズは追っていきたいものです。
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20150627 大阪フィル「大ブルックナー展vol2」

●メンバーと曲目
指揮:井上道義
演奏:大阪フィル

ピアノ:関本昌平

コンマス:崔文洙


モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番
ブルックナー:交響曲第7番


前半はピアノ協奏曲。
モーツァルトはブルックナーと相性が良いらしく(なぜかは知りませんが)、一緒にプログラミングされたとのこと。

ピアノの関本さんの演奏を聴くのは本日初めて。失礼ながらお名前を聴くのも初めてでした。
パワー型なのかと思っていたんですが、演奏は真逆。
まったく濁りが無く、非常にキレイで柔らかい音の粒が飛んできました。
モーツァルト本人が弾いたらこんな演奏だったのだろうなと。
この初夏を思わせる爽やかなコンチェルトにマッチ。

派手ではないので協奏曲よりは室内楽が得意そうなタイプだな、と思っていたら、
アンコールはショパンの子犬のワルツでした。ナルホド。

道義さんは、元気に平常運転の"盆踊り"をしながらオケを率い、手堅くピアノを支えていました。


後半はいよいよブルックナー。
オケが舞台にビッシリ!
演奏時間も、8番よりは短いものの、70分弱(本日実績)とやはり長い。

1番印象に残ったのは、第2楽章のアダージョ。
弦が一斉に奏でる主部の悲痛なメロディー。
教会でオルガンを聴いているかのような壮麗なサウンド。
嘆きが溜まりに溜まって爆発。
ワーグナーチューバーによるワーグナーへのレクイエム。
ブルックナーのアダージョの最高傑作と言われるのも納得の楽章でした。

道義さんは1音1音を丁寧に鳴らし、徐々に気持ちを高めていっているように感じました。
休止もしっかり。
余計なことをせずに楽章自体に向き合っている姿勢ですが、ドラマチックに演奏する指揮者もいそうです。

その後の第3楽章や第4楽章では、高らかな管楽器や骨太の弦楽も堪能し、
ブルックナーの宇宙の壮大さを存分に堪能した演奏会でした。


今後も大ブルックナー展は、4番→1番→5番→9番と続きます。
朝比奈隆さんとのコンビとはまた違う、道義カラーをどう出していくのか楽しみです。
(※他の皆さんの感想を見る限り、道義さんの演奏はクールで、朝比奈さんとは違うタイプなので賛否両論のようですが。)

さあ、次は12月!

20150516大阪フィル第488回定期「幻想交響曲」


●メンバーと曲目
指揮:準・メルクル
演奏:大阪フィル

コンマス:崔文洙


ストラヴィンスキー:幻想曲「花火」
ドビュッシー:バレエ音楽「カンマ」
ベルリオーズ:幻想交響曲


フランスものが並びます。
大阪フィルはドイツもの(特にブルックナー)というイメージが強いので、メルクルさんがどう音作りをしていくのかが楽しみでした。


1曲目の「花火」は、とにかくカラフルな曲でした。
初めて聴く曲でしたが、なかなか好み!
こういう発見があると演奏会に来たかいがあります。

ストラヴィンスキーはもちろんロシア人ですが、これはフランス人作曲と言われても信じてしまう。
最初期でドビュッシーの影響を色濃く受けているそうです。

オケの音で花火の打ち上げを描写している分かりやすい曲。
花火玉が上がっていく→一瞬見えなくなる(休符)→色彩豊かに花開く、という光景が見えてきました。

ワインに例えると、ピノノワールのように香り高くて、ライトな赤ワイン。
今度聴きながら飲んでみますか。


2曲目の「カンマ」は掴み所がない曲でウトウト…。
かなり明晰な演奏だったらしいですが、総じてドビュッシーは苦手です。


休憩挟んで、いよいよメルクルさんの十八番の幻想交響曲!
生で聴くのは初めてだったので、しっかり2階の真正面の席を確保!
第3楽章での、ステージ上のコールアングレと、2階客席後方のオーボエとの掛け合いのステレオサウンドもしっかり堪能できました!
他の場面を含めても、木管の皆さんが特に奮闘していた気がします。

指揮台に譜面は無し。こんな複雑な曲をよくもまあ暗譜で。
この曲にしては端正で、1音1音を丁寧に演奏。かえって個性的かも。
音を積み上げていき、自然体で強弱やテンポのメリハリをつける指揮で好感が持てました。
コバケンのような暑苦しいドロドロの演奏が好みの方には物足りなかったことでしょう。

曲を隅々まで熟知していて、自在にオケをドライブして、
フィナーレは頂点まで駆け上がり、拍手喝采ブラボーの終演でした。


今年に入ってから大阪フィルは4回目とかなりの頻度になっていますが、
さらに6月もチケットを買っています。
次はブルックナーの7番!

20150411 大阪フィル第487回定期演奏会「和太鼓、アメリカ


●メンバーと曲目
指揮:井上道義
演奏:大阪フィル

和太鼓:鼓童

コンマス:田野倉雅秋


石井眞木:モノ・プリズム(日本太鼓群とオーケストラのための)
コープランド/バレエ組曲「ビリー・ザ・キッド」
グローフェ/組曲「グランド・キャニオン」
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今シーズンの幕開けは和太鼓との競演!
舞台は↑のように。
和太鼓群とオケの打楽器群の本気の勝負が繰り広げられていました!

最初は7人の小太鼓。
息のあったリズムでさざ波から大波まで自由自在。
中盤では、直径1.5mはあろうかという大太鼓を2人がかりで!これが大迫力!
大きなホール全体を震わせていました。
終盤は、中太鼓と小太鼓が全力で叩きあい。

一方、オケの打楽器も全力。
いったい何種類のパーカッションが登場したことか? 
定番のティンパニーやマリンバなどだけでなく、木魚、ささら、鳴子、ウィンドマシーン、金属の大きな板などなどc…。
さながら打楽器博物館と化していました。

まさに"競"演!

心揺さぶる原始的なリズムが溢れる曲でした。


曲の狙いについては、大阪フィルブログの解説がなるほどと思ったので引用させていただきます、
--------------------------------------------------------
「題名の「モノ・プリズム」とは、モノクロームとプリズムの合成語で、
太鼓群の〈モノクローム・単色〉的な響きと、
それに対応するオーケストラの〈音色的多様性プリズム〉とを象徴しているそうです。
和太鼓のヴァイタルなエネルギーと、
オーケストラの多様なエネルギーをライブで対決させることによって、
新しい響きを創出しする狙いがあるのだとか。
--------------------------------------------------------

アンコールは鼓童の皆さんが肩掛け太鼓を持ってきて「シェイク」と言う曲。
お祭り騒ぎの楽しい曲で、観客みんなで手拍子。
1人ずつアドリブがありましたが、何と井上道義さんが飛びこんで大太鼓を叩き始めたのにはビックリ。
もうじき70才なのに、恐るべきバイタリティー。


後半は雄大でカントリーなアメリカ音楽!
民謡あり、ハリウッド全盛期の曲らしく華やかなオーケストレーションありと、肩肘張らずに楽しめる曲でした。
個人的にはホルンがMVP。
首席の高橋さんを中心安定感があり、アメリカの雄大さを表現するホルンの音色をしっかり響かせていました。

もし、組曲「富士山」があったらどんな曲になるんでしょうかね。
誰か作ってくれないかな。


道義節があふれる楽しいコンサートでした。
このコンビは追いかけますよー。
6月のブルックナーは既におさえていますが、11月のレニングラードもおさえないと!

あと、つい5月定期のチケットも買ってしまいました。
準・メルクルさんは聴いたことがありませんが、幻想交響曲の評判が良いようで。
そもそも、実は私は生で聴いたことがありません。

大阪フィルは6月の大ブルックナーも行く予定。
道義さん11月定期の「レニングラード」も行きたい!

20150131 大阪フィル第484回定期「家庭交響曲」

先週の大ブルックナー展に引き続き、2週連続で大阪フィルの演奏会へ。

今回は、初めてのフェスティバルホールでした!
写真でよく観る入口の階段を思わずパシャリ!
20150131.jpg


赤と黒の座席、ボコボコしているホールの壁も実際見るとインパクトがありました。


立地は大阪駅からプラプラ歩いて10分ほど。
同じ建物内に店もあって、シンフォニーホールより使い勝手が良いですね。
職場がこの辺りの人がうらやましい…。


●メンバーと曲目
指揮:秋山和慶
演奏:大阪フィル

ピアノ:ダン・タイ・ソン

コンマス:崔文洙

ヴォーン=ウィリアムズ:劇付随音楽「すずめばち」 序曲
ショパン:ピアノ協奏曲 第2番
R.シュトラウス:家庭交響曲


1曲目は、ヴォーン=ウィリアムズ。
弦がうなって、勢いよく蜂が飛びまわる描写からスタート。
大阪フィルだと特に勢いを感じました。
その一方で、穏やかなイギリスの田園風景が浮かんでほっとする場面も。
そして、フィナーレは華やかに!
10分ほどの短い曲ですが、ヴォーン=ウィリアムズの魅力をギュッと凝縮しているセンス良い小品。

2曲目はダン・タイ・ソンさん登場。
昨年はPACのラヴェル左手で拝聴しましたが、十八番は何よりショパンの御方。
端正で、キレイな音。
ベートーヴェンやラフマニノフとは違う世界が広がっていました。
これこそがショパンの演奏なのでしょう。
あまりの心地よさに、気持ちよく眠りに落ちていましたとさ(笑)

アンコールは、同じくショパンのマズルカ13番という曲でした。


ラストは、家庭交響曲。
家庭というテーマなのに、やたら大げさで面白かった。
大編成のオケから繰り出される音の大洪水!
R.シュトラウスらしい大風呂敷ですね。

各キャラのメロディーが錯綜していて難しそう。
大変な時には、ヴァイオリンとチェロと管楽器でそれぞれ違うメロディーが同時進行してて、
もう何が何だか。
でも、秋山さんが導く指揮姿には安心感がありました。
斎藤秀雄さんの弟子らしく、無駄が無く、論理的・明確な指揮姿、そして演奏。
指揮者生活50年ともなると、安定感が違います。

オケのソロも多く、それぞれの楽員さんの音を堪能できました。
難点は大阪フィルのメンバー表に、誰が首席か載っていないこと。
コンサート中に名前が分かりませんでした。
オーボエ首席の浅川さん、ホルン首席の高橋さん、チェロ首席の近藤さんをメモ。

一気呵成のフィナーレまで飽きずに走り抜けた40分でした!

気持ち良い演奏会でした。
大阪フィルは今後も追っていきたいです。
井上道義さんの大ブルックナー展もあるし。
仕事上平日公演は行けないので、土曜公演が多ければ良いのですが

syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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