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20110116東京フィル「新世紀への序章」

今年で東京フィルが100周年!
1世紀も続くとはすごいことです。その1番手を飾る記念すべき演奏会。

「東京フィル100年寿ぐ」というテーマで大野和士さんが企画し、委嘱作品やプロコフィエフなど近現代の意欲的な曲目を並べました。
しかし、その大野さんが突然の降板となり、急遽渡邊一正さんが代振りすることに。
その告知が出たのが11日なので、演奏会初日の13日まではほとんど時間がない!
これだけ厳しい状況で、しかも大野さん降板で絶対に叩かれる展開になると分かってるのに、渡邊さんも良く引き受けたと思います。
エライ!それだけは言っておきましょう。

さて、全国的に雪が降っていた日曜日。なんでセンター試験の時ってこうなるんでしょう?
東京は雪こそ降らなかったものの最高気温6℃だったそうで、朝寒くて起きてしまいました。
こんな日にコンサートはピッタリだと思います。


●メンバーと曲目
指揮:渡邊一正
演奏:東京フィル

ヴァイオリン:竹澤恭子

コンマス:荒井英治


望月京/むすび
バーンスタイン/セレナード
プロコフィエフ/交響曲第5番op.100


席は3階の最前列でした。

1曲目は望月京さんの“東京フィル100周年記念委嘱作品”
雅楽の響きを基に様々な音楽が提示され結ばれていく、というような作品らしい。
双調の調子(音階で表すとソ・ラ・シ・ド・レ・ミ・ファ・ソ)という、長調でも短調でもない音階がベースになってるせいか、無調音楽っぽい。
最初は空虚5度っぽい2音がずっと響いてたし。どこへ行くか分からず音がフワフワ漂い、ずっと落ち着かない。
その中に、ピッコロが篳篥みたいな吹き方をしたり、お囃子の旋律が出たりと、西洋の音で日本のメロディーを異化し続ける。
そんなところに、西洋の音楽を極東の日本で演奏し続けてきた東京フィルの紆余曲折の100年間を表現したというところでしょうか?
現代音楽にしてはやりたいことが分かりやすい作品ではないかと思います。
もっともイビキも聴こえてましたけど。

2曲目はヴァイオリンの竹澤恭子さんを迎えてバーンスタイン。管楽器がいない珍しい形式のヴァイオリン協奏曲。
竹澤さんは以前神奈川フィルの定期演奏会で聴いて好印象だったお方。
今回も堂々かつソフトな演奏を聴かせていただきました。
管楽器がいないせいか良く調和していたように思います。


そしてメインのプロコフィエフ。
無難に無難に平板に安全運転という演奏でした。
ソ連の音楽なんだから色々ヒネリを入れたら面白そうなんですが、まあ仕方がないでしょう。

さて、何といってもオケの皆さんがとにかく奮闘。
記念の演奏会ということでオケがフルメンバーだったのでしょう。
難しいソロパートがたくさんあったのに、皆さん見事に演奏していました。
私の記憶に残るほどのミスがほとんどなかったのはかなり凄いのではないかと。
最後にチェロの皆さんへ拍手が贈られましたが、他の木管・金管の首席それぞれにも拍手をしたかったです。

ちなみにブラボーはなかったです。この平板な演奏ではさすがにねぇ…。
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20101121東京フィルブルックナー

●メンバーと曲目
指揮:チョン・ミョンフン
演奏:東京フィル

コンマス:荒井英治


ブルックナー/交響曲第8番(ノヴァーク版)


どうもピンとこない演奏でした。オケも演奏自体も印象が薄い。これが無難な演奏なんでしょうかね?
1階後方の席だったんですが、けっこう席に空きがあったのは事実。うーん…。


曲自体は確かにすごい曲で、“後期ロマン派の代表作”と言われるのも納得。
「宇宙を表現」という形容が出てくるほどスケールが桁違い!
ベートーヴェンの第九から大きな影響を受けているらしいです。スケルツォが緩除楽章より前とか、主題のリズムが同じとか。
表現しようとしたスケールの大きさも共通点の1つでしょう。

第1楽章の死を受け入れたかのような消え入るような終わり方。
第3楽章の全てを包み込む崇高なコラール。
そして、全部の主題が終結して盛り上がり、♪ミ・レ・ドで締めくくるフィナーレ。
などなど、聴きどころが多いですね。


ブルックナーの曲をあまり好きではないからこそ、見方を変えてくれる演奏に出会いたいと思ってるのですが、まだまだのようです。
来週末には、スダーン先生&東京交響楽団でもブル8をやるとのこと。
当日券が出れば聴き比べるのもありかと思ってます。

当日学生券が出てたからふらっと渋谷に行ってきました。
曲目のせいか、指揮がチョン・ミョンフンなのに難なく券をゲット。


●メンバーと曲目
指揮:チョン・ミョンフン
演奏:東京フィルハーモニー
ピアノ:河村尚子

モーツァルト/ピアノ協奏曲第23番
ブルックナー/交響曲第6番

会場:オーチャードホール


前から2列目だとオケとの距離が近い! 近すぎて音が頭の上を通過していく…。
9000円の席が1000円になったんだから文句は言いませんが(^^)
客層に外人が妙に多かった。


ピアノ協奏曲、モーツァルトらしく聴きやすい軽やかな曲でした。
もっとも、モーツァルトのピアノ協奏曲は同じような印象しか受けないんですけどね。
主題の繰り返しとか分かりやすいですね。

河村尚子さんは、強弱をかなりつけるタイプ。
丸い粒のような音を出すかと思えば、力強い音を出すところも。

アンコールもモーツァルト。「ピアノソナタK.485」と「トルコ行進曲」と2曲やってくれました。


2曲目はブルックナー。今まで聴いたことがございません。
とにかく派手でドラマチックでうるさかったという印象。
特に金管。後方の席にいたら、さぞかし音が刺さった事でしょう。
第2楽章はキレイなメロディーで雄大な曲想でやや異質でしたが、長すぎ。眠くなってきた。

19世紀の作曲家は派手好みなんでしょうか。
解説に書いてあったように、「ワーグナー派」のレッテルを貼られるのも納得。
私の趣味では、積極的に聴きにいく作曲家ではないですね。


あえて、少し違う傾向の演奏会に行ってみましたがこんなものでしょう。
しかし、オケと指揮者の印象が薄い…。チョン・ミョンフンさんが予想外に動かなかったし。
そういうコンビなのか?

渋谷からオーチャードホールに向かっていると、交通規制+消防車がずらっと並んでいて何やら物々しい雰囲気。
近くの温泉で爆発事故があったらしい。オイオイ、ホールの目と鼻の先じゃん!
家に帰ってからニュースを見たら、死者3人(!) となっていて大騒ぎになってました。
ちなみに、ちょうどオケのリハ中に爆発したので揺れたらしいですが、指揮者は気付いていなかったらしいです(笑)

●メンバーと曲目
指揮:現田茂夫
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
ギター:鈴木大介
ヴァイオリン:千住真理子
司会・語り:好本恵


オッフェンバック/「天国と地獄」から ギャロップ
シュトラウス/ポルカ「雷鳴と稲妻」
ドヴォルザーク/スラブ舞曲 第1番ハ長調
バリオス/マドリガル(ガヴォット) [ギターソロ]
ディアンス/タンゴ・アン・スカイ [ギター]
モリコーネ/ニュー・シネマ・パラダイス [ギター]
クライスラー/愛の喜び [ヴァイオリン]
モンティ/チャールダーシュ [ヴァイオリン]
チャイコフスキー/「くるみ割り人形」から 花のワルツ

エルガー/愛のあいさつ [ヴァイオリン]
ブラームス/ハンガリー舞曲 第5番
デュカス/交響詩「魔法使いの弟子」 [語り付き]
ビゼー/歌劇「カルメン」前奏曲

・アンコール
ピアソラ/リベル・タンゴ
(?)/忘れがたき夢(?) ←よく聞き取れませんでした…。

元々、司会はピアニスト羽田健太郎さんだったんですが、残念な事に先日お亡くなりに…。
演奏の素晴らしさはもちろん、クラシック・ジャズ・ポップスとジャンルを越え、演奏のみならず作曲・編曲でも活躍。
私が最も尊敬するピアニストでした。
もう、あの音を聴けないのが残念です…。


さて、演奏はご覧の通りかなりの曲数なので、的を絞っていきましょう。
ちなみに「ダンス曲特集」とのこと。


まずは、鈴木大介さんのギター。
何といっても「ニュー・シネマ・パラダイス」でしょう。
映画音楽特集では必ず取り上げられる名曲。私も大好きなメロディーです。
出だしにギターが奏でたあのメロディーがホールに響く様はそれはもう…。
アコースティックギターの響きってこんなにいい物なんですね~。
オケも気を遣って音を抑え、ギターを上手く引き立てていました。


次は、千住さんのヴァイオリン。
「チャールダーシュ」の情熱的な演奏が印象的。
あとの2曲と気合いの入り方が違ってました。
嫌いだと言う人はいないような音を出す方ですね。
私はもっと主張する演奏の方が好きですが。


そして、何といっても指揮の現田さん。
相変わらず指揮台で踊ってましたね。もしかしてダンス曲特集だから意識してたのかな?
協奏曲をやるといつもピッタリ合わせるのみならず、ソロを引き立てるためのオケの音量への気遣いも上手い。
このことは神奈川フィル4月定期で証明済。
今回も安心して聴けました。今の所、他にこういうタイプの指揮者は知りませんね。
また、若者とのジョイントコンサートもやっているぐらいなので、子供たちへの視線も温かい。
子供の質問コーナーや指揮者体験でも温かく見守っていました。
この2つの意味で今回の適任だと思います。


オケの演奏は、アンコールの「リベル・タンゴ」が圧倒的。
「ラデツキー行進曲」レベルの定番曲を予想していたのですが、まさか最後でこれをもってくるとは!
オケがタンゴのリズムを刻みながら、ギターとヴァイオリンが疾走するノリノリの曲でかなり好きな曲です。
合わせるの難しそう~、おそらくこのコンサートの中で1番の難度でしょう。
何しろ、リズムがちょっとでもずれたらすぐに分かっちゃいますから。
ギターとヴァイオリンの掛け合いの箇所も上手くつないでいて、これはもう現田さんの手腕に拍手!


さて、明日もまた渋谷。今度はジャズ。
コンサートを集中させ過ぎました。

syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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