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20111112 SQWガラコンサート

横浜へ戻る用があり、何か東京の演奏会に行きたいと思いこの公演へ。

第一生命ホールで行われているSQWシリーズが10周年ということで、記念のガラ・コンサート。
ぶらあぼ11月号の表紙で取り上げられているほどの注目公演!(その道では)

何と4つの弦楽四重奏団が1回の演奏会で聴けるのです!
しかも、曲目は一癖も二癖もありそうな物ばかり。
弦楽四重奏団はたくさん聴いていきたいと思っていたところなので、すぐにチケットぴあへ買いに行ったことは言うまでもありません。

ちなみに、ヤング席という素晴らしい制度のおかげでチケット代が1500円に収まったことも特記しておきます。
横浜にいるうちにもっと来てれば良かった…。


●メンバーと曲目
①古典四重奏団
(川原千真、花咲敦生、三輪真樹、田崎瑞博)
②エルデーディ弦楽四重奏団
(蒲生克郷、花崎敦生、桐山建志、花崎薫)
③クァルテット・エクセルシオ
(西野ゆか、山田百子、吉田有紀子、大友肇)
④カルミナ四重奏団(※ゲスト出演)
(アティーアス・エンデルレ、スザンヌ・フランク、ウェンディ・チャンプニー、シュテファン・ゲルナー)
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(前半:各カルテットの演奏)
[演奏:①]
ホフシュテッター(伝ハイドン):弦楽四重奏曲ヘ長調op.3-5「セレナーデ」より第2楽章
ヒンデミット:「ミニマックス」~弦楽四重奏のための軍楽隊のレパートリー~より

[②]
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲集(弦楽四重奏版)
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女(弦楽四重奏版)

[③]
幸松肇:「弦楽四重奏のための日本民謡」より「さんさ時雨」「五木の子守唄」「八木節」

[④]
シューベルト:弦楽四重奏曲第12番ハ短調D.703「四重奏断章」
ヴォルフ:イタリアン・セレナーデ ト長調
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(後半:様々な編成で)
[花咲敦生&山田百子]
バルトーク:「44の二重奏曲」より44,28,43,36,11,42番

[花咲薫&大友肇&田崎瑞博]
ハイドン:トリオ ニ長調(バリトン・トリオ)

[①&②&③]
ターサ=キンスキー:ラズモズクスキー弦楽四重奏曲第1番へ長調作品599-1/第2番ホ短調作品599-2/第3番ハ長調作品599-3


見るからに客層のレベルが高い!オケの演奏会とは違ってかなり絞り込まれた愛好家だけしかいない印象。

今回の曲目は、見てるだけでもただでは終わらないことが予想されます。
実際ニヤニヤしながら楽しめた演奏会でした。







20111030パノハ弦楽四重奏団

三重県菰野にあるパラミタミュージアムの無料コンサートへ行ってきました!
月に1回ほど開催しているそうです。
入館料(割引券で750円)はかかりますが、展覧会も音楽も楽しめてお得♪
今日みたいな雨の日にはピッタリです。

ちなみに、展覧会は北大路魯山人がテーマでした。
知らなかった人ですが、陶芸だけでなく料亭を経営するなど多才な人だったようです。

●メンバーと曲目
<パノハ弦楽四重奏団>
第1ヴァイオリン:イルジー・パノハ
第2ヴァイオリン:パヴェル・ゼイファルト
ヴィオラ:ミロスラフ・セフノウトカ
チェロ:ヤノスラフ・クールハン

ピアノ:小野田有紗


シューマン:ピアノ五重奏曲
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第9番「ラズモフスキー第3番」

(アンコール)モーツァルト:メヌエット(詳細不明)


池田満寿夫「般若心経シリーズ」が並ぶ展示室に椅子が並べられて即席のコンサート会場に。

↓ちなみにこんなのが置いてある(ミュージアムHPより)

パラミタミュージアム第3室風景


座席は200席ほどとかなり多く用意されてましたがほぼ満席。
カメラ撮影してましたが、どこかで放送するのでしょうか?

パノハ弦楽四重奏団はチェコ出身の4人によるクァルテット。
ドヴォルザークやスメタナなどはお手の物なのでしょう。明後日の11/1に浜離宮朝日ホールでリサイタルをする時は両者の曲が入っています。
しかし、今回はドイツ一色。美術館側からのリクエストかな?

ゲストの小野田有紗さんは四日市市の出身でコンクール入賞を着実に積み重ねているそうです。まだ高校生1年とのことでこれからの活躍に期待。

ラズモフスキー。出だしからイメージと違う。
変な言い方ですが弦楽四重奏に特有のあのピリピリ感があまりない。でも上手い。
弦楽四重奏団には珍しいタイプじゃないでしょうか?
聴いてる方が疲れるということもなく、ゆったりと聴けました。

彼らの演奏について表した言葉をインターネットで探してみたら、
“完璧な技巧と温かみ溢れる音色”
“このチェコの円熟の弦楽四重奏団ほど、音楽の表現に何の作為もなく、自然に流れて、深い叙情性、精神性、音楽の大きな愉悦をもたらしてくれる演奏団体はないだろう”
などと形容されています。


満足の1時間15分でした。
終演後はサイン会も。
次に聴く時はぜひチェコの音楽を。個人的にはヤナーチェクのクロイチェルソナタを聴いてみたいです。

このパラミタコンサートも機を見てまた来ることになるでしょう。

20110108クァルテットエクセルシオ


新年最初のコンサートは弦楽四重奏。
演奏は、あちこちで名前を見るのに演奏に接する機会に恵まれなかった弦楽四重奏団クァルテット・エクセルシオです。

「音楽と文学の対決」というテーマでヤナーチェクのクロイツェル・ソナタがテーマ。
慶應大学の課題授業の集大成として行われるコンサートだそうです。
太っ腹にも無料!さすが慶應!!
14時開始、休憩を挟んで16時過ぎに終了と、有料でも問題ないほどのクオリティのコンサートでした。

会場は日吉駅からすぐの協生館にある藤原洋記念ホール。
こんなところにタリーズコーヒーやパブがあったんですね。日吉は結構行くのに知りませんでした。穴場です。
ぶらあぼ1月号にも告知があったので定員オーバーになるかもと早めに行きましたが、そこまでではなく見やすい席が取れました。
事前予約の列もありましたが、当日の列ですんなり入れました。

●メンバーと曲目
「クァルテット・エクセルシオ」
第1ヴァイオリン:西野ゆか
第2ヴァイオリン:山田百子
ヴィオラ:吉田有紀子
チェロ:大友肇

モーツァルト/弦楽四重奏曲第7番
ヤナーチェク/弦楽四重奏曲第1番「クロイツェル・ソナタ」
シューベルト/弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」


プレトークでは、学生とクァルテットの皆さんによる解説や授業の感想など。
クァルテットも4人も授業に参加して議論したそうで、深い見方が得られたとか。
ただ、結局授業を通して具体的に弾き方が変わったのかは良く分からず。
主人公の男の名を呼んでいるように聴こえる旋律、など興味深い話があったので、そこを踏み込んで実演があれば尚良かった。


さて、1曲目はモーツァルト。
1772年作曲の初期弦楽四重奏曲ということで、シンプルで聴きやすい曲。
弾く方も聴く方もまずはウォーミングアップというところ。
いきなりヤナーチェクは大変なことになりますからね。

2曲目がメインのヤナーチェク。
出だしから悲壮感がムンムンで何が始まるんだとソワソワさせられます。
安定がなく不協和音だらけでずっと不安定。20世紀音楽ですね~。
激情的な素早いパッセージがあったり、キーキー音があったり、微妙にメロディーをずらしながら演奏したり。
1人1人がバラバラに弾く場面ばかりで、これはムズそうです。
アイコンタクトがバチバチ交わされてましたが、良く音が合うものです。
こういう曲をキチンと弾けることこそが上手いクァルテットの証なのでしょう。


休憩を挟んでシューベルトへ。演奏時間40分以上の大作です。
ロマン派なのにやけにキッチリしたソナタ形式の曲だなと思って聴いてたら、「死と乙女」は1824年作曲なので実はベートーヴェンがまだ存命。
弦楽四重奏曲では第12番を作曲した頃なので、13~16番でソナタ形式を解体していくより前なんですね。
「クロイツェル・ソナタ」に続きこちらも死の匂いがプンプンしています。
ただ、こちらは古典派的な形式の中での悲壮感なので、聴いてる方も楽でした。
最近CDも出された曲ということで、完璧な演奏でした。

これだけたくさん演奏したのに、なんとアンコールも!
ボロディンの弦楽四重奏曲第2番より第3楽章(ノクターン)を。
心が洗われるキレイなハーモニーに包み込まれました。

後から気付いたんですが、コンサート全体を通して18世紀後半、19世紀前半、19世紀後半、20世紀前半と見事に全時代を網羅してました。
なんと教育的なプログラムでしょうか!
普及活動にも積極的だというクァルテット・エクセルシオの姿勢がこんなところにも見られますね。
これからも精力的に活動してもらいたいものです。

3連続の最後は弦楽四重奏。


「驚くべき完璧さ」と評され、「間違いなく室内楽の最高のアンサンブルのひとつ」と称えられるアルバンベルク四重奏団。
今年の7月に解散してしまうらしく、今日の公演はラストツアーの一貫。

名前を知ったきっかけは、CD店でベートーヴェンの弦楽四重奏全集を探してたら、POPのオススメ文があって値段も手ごろなのがあったのでつい買ってしまったこと。
買った後で調べてみたら、実はものすごい人たちだと判明。良い買い物でした。
ついでに今日のコンサートのことも知り、さっそくチケットを購入して楽しみにしてました。

ちなみに2月には既に学生席が満席。
一般席も、音楽堂という不便な場所にも関わらず早い段階で売り切れになってしまったというおそろしい公演。


●メンバーと曲目
ギュンター・ピヒラー(第1ヴァイオリン)
ゲルハルト・シュルツ(第2ヴァイオリン)
イザベル・カリシウス(ヴィオラ)
ヴァレンティン・エルベン(チェロ)


ハイドン/弦楽四重奏曲ト長調 op.77-1
ベルク/弦楽四重奏曲 op.3
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第15番イ短調 op.132


あらかじめ満席とは分かっていたものの、音楽堂が隙間なく満杯になってる情景は異常事態としか思えない。
拍手の大きさに改めて驚く。

ゲルハルト・シュルツ氏がメガネを忘れて取りに行くというトラブルもありましたが、すぐにスタート。

最初のハイドンは肩慣らしといったところでしょうか。
正統的な古典派の曲で安心して聴けました。


次は一気に20世紀に飛んで、ぜんぜん違う雰囲気に。
荒波の中を進んでいくような、不安定な曲。
何しろ無調。聴いてる方は面白いですが、作る側はさぞかし大変でしょう。
調性が音楽の基盤としてどれだけ重要か再認識できます。

楽器で互いに語り合っているかのように曲をつないでいく。
時々特殊奏法なのかキーキー音も使用。

音はすごく大変そうなのに、あっさり弾いているように見えるのが謎です。


古典を重視しつつ、20世紀の曲も積極的にこなすという姿勢がよく分かる前半でした。


後半は、十八番のベートーヴェン後期四重奏曲から第15番。
もちろんCDを何回も聴きこんでおきました。


演奏に関しては素晴らしいとしか言えません。


とりわけ第3楽章。ここは特に生で聴いてよかった!
15分近く静かな曲想が続くので寝るかと思ってましたが、心配ご無用。
出だしの「感謝の歌」から一気にホールの空気を支配。
力強い「新しき力」と共に、とてものんきに寝てられるような場面ではありませんでした。
「最も深い情緒を持って」の演奏ってこういうものなんだと思いました。


アンコールは同じくベートーヴェンから弦楽四重奏曲第13番の第5楽章。
なるほどという選曲。
最後は静かにでした。

演奏後の拍手の嵐+スタンディングがすごいことに。
外に出ると、サイン会の列もすごいことに。
ロビーが一杯! 演奏は終わったのに大変な一仕事がまだ残ってたんですね。
鞄に家からCDを忍ばせておいたので、紛れ込もうと画策してたんですが、電車の時間が迫っているので後ろの方は無理だろうというアナウンス。
席がはるか後方だったので仕方がないことです。
まあ別にいいかと雨の中を帰ってきました。

syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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