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今年の聴き納めは上野の東京文化会館で。
14時から21時半までベートーヴェンの弦楽四重奏曲を9曲聴きまくるという物好きのためのコンサートです(^^)

●メンバーと曲目
第1部:古典四重奏団
<川原千真(Vn) 花崎淳生(Vn) 三輪真樹(Va) 田崎瑞博(Vc)>
弦楽四重奏曲第7番 ヘ長調 op.59-1「ラズモフスキーNo.1」
弦楽四重奏曲第8番 ホ短調 op.59-2「ラズモフスキーNo.2」
弦楽四重奏曲第9番 ハ長調 op.59-3「ラズモフスキーNo.3」

第2部:ストリング・クヮルテットARCO
<伊藤亮太郎(Vn) 双紙正哉(Vn) 柳瀬省太(Va) 古川展生(Vc)>
弦楽四重奏曲第12番 変ホ長調 op.127
弦楽四重奏曲第13番 変ロ長調 op.130
弦楽四重奏曲 変ロ長調 op.133「大フーガ」

第3部:クァルテット・エクセルシオ
<西野ゆか(Vn) 山田百子(Vn) 吉田有紀子(Va) 大友 肇(Vc)>
弦楽四重奏曲第14番 嬰ハ短調 op.131
弦楽四重奏曲第15番 イ短調 op.132
弦楽四重奏曲第16番 ヘ長調 op.135

まずは古典四重奏団でラズモフスキー3部作。
暗譜で研ぎ澄まされた鬼気迫る緊張感が相変わらずすごい。
その分、聴いている側も疲れるのですが…。
今日の気分では2番の第1楽章が好みでした。
20世紀の曲を聴いてみたいカルテットです。
特にライヒのdifferent trains!

続いてはストリング・クヮルテットARCOで12番、13番、大フーガ。
息をつかせぬ期待以上の大フーガでした!
高い技術力だけでなく温かみもあるカルテット。
第1ヴァイオリンが出しゃばらずに、4人とも対等に演奏している感じが好印象でした。
1人1人の音がよく聴こえたし。
何と言っても屋台骨を支えるヴィオラの柳瀬さんがGood!
弦楽四重奏はヴィオラが要です!

ラストはクァルテット・エクセルシオで14番、15番、16番。
驚きは無いものの手堅く期待通りの弦楽四重奏らしい演奏でした。
大大大好きな15番はやっぱり何度聴いても良い曲♪

終演したのは21:50!本当に長い演奏会でした。
思い残すことが無いぐらいベートーヴェンの音に溺れた1日でした。

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2014年の大みそかは、上野で1日中ベートーヴェンの世界に浸ってきました!
これを1度やってみたかった!

ベートーヴェンの中期から後期にかけて作曲された弦楽四重奏曲を3曲ずつ、3つのカルテットが演奏していくスタイルの演奏会。
14時開始、終演21時半予定と、ホール滞在が7時間半(!)
何とも渋いし、聴く方もハードなコンセプトですが、2006年から毎年開催されていて今回でなんと9回目。
着実にファンが根付いていることが伺えます。

ちなみに、大ホールではコバケンによるベートーヴェン交響曲全曲だったとのこと。
ホールが外の冷え込みを忘れるほどの熱気に包まれていたことでしょう。

<プログラム>
●プレトーク[11:30~12:55]
野平一郎、土田英三郎、平野昭

●第1部:クァルテット・エクセルシオ [14:00~]
 弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調「ラズモフスキー1番」op.59-1
 弦楽四重奏曲 第8番 ホ短調「ラズモフスキー2番」op.59-2
 弦楽四重奏曲 第9番 ハ長調「ラズモフスキー3番」op.59-3

ヴァイオリン:西野ゆか、山田百子
ヴィオラ:吉田有紀子
チェロ:大友 肇

●第2部:古典四重奏団 [16:45~]
 弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 op.127
 弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 op.130「大フーガ」付き

ヴァイオリン:川原千真、花崎淳生
ヴィオラ:三輪真樹
チェロ:田崎瑞博

●第3部:ルートヴィヒ弦楽四重奏団[19:05~21:30]
 弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 op.131
 弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 op.132
 弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 op.135

ヴァイオリン:小森谷 巧、長原幸太
ヴィオラ:鈴木康浩
チェロ:山本祐ノ介


<曲の感想>
●プレトーク
聴衆は60人ぐらい。
2014年のベートーヴェン研究トピックスとして、新しい作品目録が作られたという話題。
かなり専門的な内容でした。
何でも、それまでは複数の目録(キンスキー、ヘスなど)を参照する必要があったのを、最新の研究成果も加えたうえで1つにまとめたとのこと。
途方のない作業であろうと、ただ恐れ入るばかりです。
ベートーヴェンの学習帳も載っていて、先生のハイドンなどが赤ペンを入れた箇所も見られるとのこと。
プライベートもへったくれもなく、ベートーヴェンも死んだあとにそこまで追及されるとは思ってはいなかったでしょう。

●第1部:クァルテット・エクセルシオ今年で結成20年! 
常設の弦楽四重奏団の先駆者であり、間違いなく日本を代表する弦楽四重奏団の1つでしょう。
仲良く和気あいあいと暖かい音楽を作り出すような感じ。

① 弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調「ラズモフスキー1番」op.59-1
第1楽章のおなじみのメロディーの安心感。第4楽章のロシア民謡も印象的でした。

② 弦楽四重奏曲 第8番 ホ短調「ラズモフスキー2番」op.59-2
厳粛な第2楽章。

③ 弦楽四重奏曲 第9番 ハ長調「ラズモフスキー3番」op.59-3
フーガでどんどん盛り上がる第4楽章。スキなくまとめ上げていました。


●第2部:古典四重奏団
大フーガですら暗譜でクールに弾きこなすおそるべき4人組。
作品と徹底的に向かい合うその姿勢が、演奏での自信につながるのでしょう。
演奏の緊張感は1番。

①弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 op.127
好きなのは第3楽章のトリオ。吹き抜ける風のようなメロディ。
ただ、難しい割には印象には残りにくく、まとめにくい曲だなと思いました。

②弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 op.130「大フーガ」付き
第5楽章のカヴァティーナが不動の名曲。現世からあの世へ飛んでいくような美しさが絶品。
そこから一転大フーガ! 劇的な変化にビックリ。
初演当時は、比にならないほど驚愕だったでしょう。そりゃブーイングも出るわ。

●第3部:ルートヴィヒ弦楽四重奏団
コンマス2人と首席奏者によるカルテット。前の二組とは雰囲気が違いました。
個々人のソロが上手い! 
長原さんの”感謝のうた”でぐいぐい引っ張っていたのが特に印象的。ヴィオラの鈴木さんもガンガン弾くし。
ただ、一方で4人の一体感は常設ではないので難しいようです。

①弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 op.131
「晩年らしい自由さと、厳しい精神のたたずまいを感じさせる」曲。
弦楽四重奏曲で、最もベートーヴェンが気ままに書いてるんだろうな、と感じる曲です。
好きなのは第1楽章。冒頭のフーガのメロディーが深すぎる。弾いてこの世界を表現するのは至難でしょうが。

②弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 op.132
私が弦楽四重奏曲が面白いと思うきっかけになった曲であり、1番好きな弦楽四重奏曲です!
第3楽章の神への感謝のうた、終楽章の雄大な終楽章のメロディー
何度聞いても飽きません。

③弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 op.135
第3楽章の深み、そして終楽章のEs muss sein! の妙な明るさが魅力的

<全体的な感想>
1日、ベートーヴェンに浸れた素晴らしい大晦日でした。
生演奏で初めての曲も多かったですし。
これだけ一気に聞くと、ベートーヴェン晩年の曲群がいかに独自の世界にぶっ飛んでいたかが良く分かりました。
もし17番があったらどんな曲になっていたんでしょう。
弦楽四重奏団の聞き比べも面白かったです。

20141129 ウィーン弦楽四重奏団

●メンバーと曲目
第1ヴァイオリン :ウェルナー・ヒンク
第2ヴァイオリン :フーベルト・クロイザマー
ヴィオラ:ハンス・ペーター・オクセンホファー
チェロ:フリッツ・ドレシャル

ハイドン:弦楽四重奏曲 第77番「皇帝」
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲 第12番「アメリカ」
シューベルト:弦楽四重奏曲 第14番「死と乙女」
(+アンコール モーツァルト:弦楽四重奏曲第17番「狩」K. 458より 第3楽章)

20140622 エマーソン弦楽四重奏団

弦楽四重奏は良い!
1人1人が視線を交わしながら生まれる極上のサウンド。
オケの大人数とはまた異なる、このライブ感がたまりません。


久し振りの弦楽四重奏のコンサートでした。
兵庫芸文センターの大ホールにはPACで何度も行っていますが、小ホールは初めて。
濃い茶色の木で構成されている落ち着く空間。
400席の小じんまりした空間で、奏者の一挙一動が良く見えました。

エマーソン弦楽四重奏団(以下、エマーソンSQ)はアメリカのSQ。
グラミー賞を8回も受賞しているほどの実力派らしい。
名称は哲学者ラルフ・ウォールド・エマーソンに由来しているとのこと。
理由が気になったので、開演前に駅前の図書館で調べてみました。
『自然論』という本で、「人間は古い伝統から解放されるべきであり、自然とじかに向き合うことによって宇宙の真理を直観することができる」
と主張した人らしいです。
伝統にとらわれないという理念に共感を覚えたのかなと勝手に想像してみました。


●メンバーと曲目
<エマーソン弦楽四重奏団>
ヴァイオリン:ユージーン・ドラッカー
ヴァイオリン:フィリップ・セッツァー
ヴィオラ:ポール・ニューバウアー(ローレンス・ダットンから変更)
チェロ:デイヴィッド・フィンケル

モーツァルト:弦楽四重奏曲第16番
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第14番
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番「ラズモフスキー第2番」

4人は白のジャケットでビシっと登場。
チェロ以外のパートが立って演奏するという珍しいスタイル。
…と聞いていましたが本日は着座。
ヴィオラの方が急遽代役になったからでしょうか。


力強さではなく、陰影に富んだ表現や軽やかなリズム感が持ち味のSQ。
20世紀作品が得意とのことで納得です。

1曲目は、モーツァルトのハイドンセットから第16番。
まずは明るく爽やかな曲からウォーミングアップ。
第2楽章がロマンチックで独特でした。
ワーグナーを思わせる半音階的なメロディの進行が多く20世紀の先取りを感じさせる、ということだそうです。


2曲目のショスタコーヴィチから本領発揮。
個人的にはこれが本命。
20世紀曲らしく、冒頭からとんがった音が飛び交う面白い曲でした。
古典派の弦楽四重奏曲とは全然違う。
SQの4名も水を得た魚のように活き活きとした演奏でした。
特にチェロが大活躍。

良いなと思ったのは第2楽章。
先が見えない不安に、1人悶々としている感じで心に迫ってきました。


3曲目は、言わずもがなの弦楽四重奏の代表作「ラズモフスキー」
1~3番それぞれ魅力的ですが、内省的で渋い2番を選択したところがこのSQらしい。
冒頭の和音からfffの超強音!やたらアクセントを強調するし。
聴き慣れているはずなのに、落ち着いて聴けないという独特の演奏。

第2楽章は「深い感情をもって演奏するよう」という指示があるほどの厳粛な楽章。
ここはもうこのSQの真骨頂でした。

アンコールはハイドンの弦楽四重奏op.20-3 (第33番)より第3楽章。
手堅い曲でした。
20世紀のとんがった曲でも来るかと思っていたのですが。


20111112 SQWガラコンサート

横浜へ戻る用があり、何か東京の演奏会に行きたいと思いこの公演へ。

第一生命ホールで行われているSQWシリーズが10周年ということで、記念のガラ・コンサート。
ぶらあぼ11月号の表紙で取り上げられているほどの注目公演!(その道では)

何と4つの弦楽四重奏団が1回の演奏会で聴けるのです!
しかも、曲目は一癖も二癖もありそうな物ばかり。
弦楽四重奏団はたくさん聴いていきたいと思っていたところなので、すぐにチケットぴあへ買いに行ったことは言うまでもありません。

ちなみに、ヤング席という素晴らしい制度のおかげでチケット代が1500円に収まったことも特記しておきます。
横浜にいるうちにもっと来てれば良かった…。


●メンバーと曲目
①古典四重奏団
(川原千真、花咲敦生、三輪真樹、田崎瑞博)
②エルデーディ弦楽四重奏団
(蒲生克郷、花崎敦生、桐山建志、花崎薫)
③クァルテット・エクセルシオ
(西野ゆか、山田百子、吉田有紀子、大友肇)
④カルミナ四重奏団(※ゲスト出演)
(アティーアス・エンデルレ、スザンヌ・フランク、ウェンディ・チャンプニー、シュテファン・ゲルナー)
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(前半:各カルテットの演奏)
[演奏:①]
ホフシュテッター(伝ハイドン):弦楽四重奏曲ヘ長調op.3-5「セレナーデ」より第2楽章
ヒンデミット:「ミニマックス」~弦楽四重奏のための軍楽隊のレパートリー~より

[②]
バルトーク:ルーマニア民俗舞曲集(弦楽四重奏版)
ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女(弦楽四重奏版)

[③]
幸松肇:「弦楽四重奏のための日本民謡」より「さんさ時雨」「五木の子守唄」「八木節」

[④]
シューベルト:弦楽四重奏曲第12番ハ短調D.703「四重奏断章」
ヴォルフ:イタリアン・セレナーデ ト長調
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(後半:様々な編成で)
[花咲敦生&山田百子]
バルトーク:「44の二重奏曲」より44,28,43,36,11,42番

[花咲薫&大友肇&田崎瑞博]
ハイドン:トリオ ニ長調(バリトン・トリオ)

[①&②&③]
ターサ=キンスキー:ラズモズクスキー弦楽四重奏曲第1番へ長調作品599-1/第2番ホ短調作品599-2/第3番ハ長調作品599-3


見るからに客層のレベルが高い!オケの演奏会とは違ってかなり絞り込まれた愛好家だけしかいない印象。

今回の曲目は、見てるだけでもただでは終わらないことが予想されます。
実際ニヤニヤしながら楽しめた演奏会でした。







syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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