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20180909 ぎふ未来音楽展

普段聴かないタイプの音楽を聴きたくなり、現代音楽の演奏会があるという情報を入手して、岐阜のサラマンカホールへ行ってきました。
すごくマニアックながら、一柳さんや宮田さんという有名な方もいらっしゃるからか、客席はパラパラと人が入っていました。
テーマは「岐阜の四季と未来の音楽」とのこと。

<未来へのファンファーレ>
福島諭:《CRACK》 for trumpet and computer(世界初演)
[トランペット:三浦彩夏、コンピューター:福島諭]

トランペットが奏でた断片をその場で録音&処理してリフレイン。
生演奏と録音が重なり共鳴していくのが面白かったです。
録音が増えてくると、奏者が実際に演奏しているのかが良く分からなくなってくる
⇒この境界の融解が未来的?


<春の歓び>
メシアン:鳥たちの深淵(『世の終わりのための四重奏曲』より)
[クラリネット:板倉康明]

客席の後ろから演奏。
メシアンらしい鳥っぽいさえずりも。


<夏の饗宴>
雅楽古典曲:壱越調調子
一柳慧:星の輪
[笙:宮田まゆみ]

現代における笙のトップランナーである宮田まゆみさんの登場
1番印象に残った演奏です。
ホールに響きわたる笙の音色が心地よかったです!!

古典曲はいかにも宮廷で演奏されていそうな雅楽っぽい響き。
目の前の人を相手にしていない感じ。
それに対し、「星の輪」は現代の和音がちらほら聴こえるし、メロディーを吹いてるし、"現代の"楽器のように弾いているのが妙な感じ。
詳しいことは専門家に聞くとして、伝統的な奏法とは異なる曲なんだろうなと思いました。




<秋の牧歌>
武満徹:径
[トランペット:三浦彩夏]

客席の後ろから演奏。
何かをつぶやくような音の連なり。
「ヴィトルド・ルトスワフスキへの追悼」という副題があるそうです。


<冬の情景>
一柳慧:限りなき湧水(1990)
[ピアノ:一柳慧]

日本の現代音楽の重鎮が自らピアノ演奏。
水の情景を表している曲だからか流れるように聴けました。
音がヒリヒリとんがっている曲ばかり作ってるイメージの方だったので、こんな曲も作っていたのかと意外。


<未来へのフィナーレ>
安野太郎:「オルグ」~パイプオルガンとゾンビ音楽の為の
[オルガン&コンピューター:安野太郎]

大小4種のリコーダーにコンプレッサーで空気が送り込まれ、運指が自動で押さえられて演奏される。
なかなかシュールな光景。
作曲家本人は上でパイプオルガンを演奏。
ここまでするならパソコンで音を作ればと思ってしまうんですが、あえてそうはしないのが面白いですね。
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20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (1) 20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (10)

岐阜サラマンカホールのジャコバン国際ピアノ音楽祭in岐阜へ。
フォルテピアノ、ジャズ、絵画コラボと、三者三様のピアノ演奏を聴けて盛りだくさんでした!
これでたった3000円とは…。
アトリウムで開催されているアペリティフin岐阜で、幕間にはワインやフランス料理も堪能。
14時開演、20時半近く終演と長丁場でしたが、至福の1日でした。

20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (5) 20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (4)

<Ⅰ. 小川加恵 ~フォルテピアノで聴く名曲たち~>
●プログラム
※湿気のため曲目変更あり
F.ショパン:夜想曲第●番?
W.A.モーツァルト:幻想曲?
J.N.フンメル:モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」の主題による幻想曲 ハ長調 作品124
F.ショパン:夜想曲第2番
C.シューマン:夜の音楽会 へ長調 作品6-2 ノットゥルノ
R.シューマン:幻想曲 ハ長調 作品17 第1楽章
F.ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66

マチネ前半は小川加恵さんの「フォルテピアノで聴く名曲たち」
1835年頃のピアノなので現代のグランドピアノとは音色が異なり音量は小さめ。
特に低音はくぐもった感じ。
ロマン派当時の作曲家のイメージするピアノはこういう音なのか、と。
特に、R.シューマン「幻想曲」は好きな曲なので注目していましたが、心の揺れ動きの表現がこのフォルテピアノの音に合っているように感じました。
終演後は観客がぞろぞろとステージに上がって間近でフォルテピアノを鑑賞。美術品としても美しかったです。

20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (2)

幕間アペリティフはデザートタイム。ワインも。


20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (6)


<Ⅱ. レミ・パノシアン ~いま、フランスでもっともアツいジャズ・ピアニスト~>
Two Girls
Long time no sea
Monk's Dream
Angel exctract from Hana-bi(映画『花火』よりAngel)
Caravan
Why are you falling Down
Point it Black(Paint it Black?)
Merry Christmas Mr.Lawrence(映画『戦場のメリークリスマス』)
The Mirror
SHIKIORI
(アンコール:枯葉、など)

マチネ後半はレミ・パノシアンさんのジャズピアノ。
前半とのギャップが激しすぎるけど、ジャズも大好きなので大歓迎。
ヨーロッパのジャズマンらしく、土臭さが無い、クールでメロディックな演奏でした。
「Caravan」はスリリングで勢いのある演奏で大盛り上がり! かっこいい!
ジャズライブでピアノの弦を押さえながら弾くプリペアドな奏法を聴いたのは初めてでした。

20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (11)

幕間アペリティフはアルザス・フェスタ。アルザスワインの飲み比べも。


20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (7)


<福間洸太朗 ~絵画に魅せられて~>
徳山美奈子:「序の舞」(2018年委嘱作品)
   / 上村松園作 「序の舞」
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
   / ベラスケス作「ラス・メニーナス」
グラナドス:組曲「ゴイエスカス」より補遺『わら人形』
  / ゴヤ作「わら人形」
デッサウ:ゲルニカ(1937)
   / ピカソ作「ゲルニカ」
ドビュッシー:「水の精」( 前奏曲第2集より)
/ ラッカム作「 オンディーヌ」
ドビュッシー:「金色の魚」( 映像第2集より)
   / 南州作「金色の鯉」
ドビュッシー:「月の光」( ベルガマスク組曲より)
   / ボンヴァン作「民家のある月光の風景」(※絵は福間洸太朗の選)
ドビュッシー:「喜びの島」
   / ワトー作「シテール島への巡礼」
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
/ ハルトマン作 絵画&スケッチ
(アンコール/ショパン:24の前奏曲第15番「雨だれ」、シャンソンメドレー)

20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (8) 20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (9) 20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (3)

ソワレは福間洸太朗さんの絵画と音楽のコラボ。
両方大好きな身としては興味津々なプログラム。
舞台上の大スクリーンに絵を映しながらの演奏でしたが、曲の演奏に合わせてズームしたり動いたり。
福間さんが編集し、当日は別の方がサポートで操作していたようです。
「亡き王女~」の冒頭のメロディーが流れる時は主役の王女、中間部は周囲の人々へフォーカスするなど、福間さんの解釈が前面に出ていたのが面白かったです。

演奏は、音の粒がとにかくキレイなピアニストでした!
ラヴェルやドビュッシーはイイですね。
特にドビュッシーの「月の光」の美しさはウットリして鳥肌ものでした。
これは追っかけのファンがいそう。
また、最後の「展覧会の絵」ではドラマティックな演奏も披露。
5月末は横浜でバーンスタインの「不安の時代」を聴かせていただきましたが、やはり室内楽でこそ映えるピアニストですね。
将来の活躍を期待です。

20180218 藤村実穂子リサイタル@サラマンカ

IMG_5427.jpg FullSizeRender.jpg


今日は岐阜のサラマンカホールへ。
メゾソプラノ藤村実穂子さんのリサイタルでした!

シューベルト、ワーグナー、ブラ―ムス、マーラーと錚々たるメンツのドイツリートプログラム!
歌曲は手薄なジャンルです。一応、この中での本命はマーラー。
明るくてウキウキする歌曲もいいですが、こういう陰影があって大人な魅力が満載のプログラムもイイですね!

藤村さんはベテランらしくブレない歌声と美しいドイツ語。
特に陰影がある曲での表現力が豊かで胸に響きました。
“現在最高のメゾ”という絶賛の言葉、至極納得です。

体調不良で着席だったのが少し心配でしたが、歌声を聴く限りは全然問題無し。
曲目変更もあり「亡き子を偲ぶ歌」が外れたのは残念でしたが、好きな「リュッケルトの5つの歌曲」が入ったので嬉しかったです(^^)
特に、「真夜中へ」はゾクゾクしました。
「角笛」も本体のプログラムからは外れましたが、1番聴きたかった「原初の光」はアンコールで歌ってくれました!交響曲第3番もまた演奏会で聴きたい…。

初サラマンカホールでしたが、公演ラインナップのセンスが良く、程よいサイズのホールも良かったのでまた訪れたいホールです。
あとは交通アクセスさえ良ければ言うことはないのですが。

●メンバーと曲目
メゾソプラノ:藤村実穂子
ピアノ:ヴォルフラム・リーガー

(曲目変更あり)
シューベルト/ガニューメト
       糸を紡ぐグレートヒェン
       ギリシャの神々
       湖上にて
       憩いなき愛

ワーグナー/「マチルデ・ヴェーゼンドンクの詩による歌曲」
      天使
      止まれ!
      温室で
      痛み
      夢

ブラームス/セレナーデ
      日曜日
      五月の夜
     永遠の愛
      私の愛は緑

マーラー/「フリードリッヒ・リュッケルトの詩による5つの歌曲」
     美しさゆえに愛するなら
     私の歌を見ないで
     私は優しい香りを吸い込んだ
     真夜中に
     私はこの世から姿を消した

(アンコール)
マーラー/原初の光
R.シュトラウス/明日!



20170624 山本裕康&景山梨乃デュオリサイタルFDD306901.jpg
(宗次ホールHPより)

山本裕康さん&景山梨乃さんのリサイタル@宗次ホールへ!
公演発表時から楽しみにしていた演奏会です(^^)

●メンバーと曲目
チェロ:山本裕康
ハープ:景山梨乃

カステルヌオーヴォ=テデスコ:チェロとハープのためのソナタ
ソッリマ:ラメンタチオ(※チェロソロ)
ボクサ:ロッシーニの「セビリアの理髪師」のアリア「黙って、黙って」に基づくロンド(※ハープソロ)

ダマーズ:チェロとハープのためのソナタ
サン=サーンス:白鳥
フォーレ:夢のあとに
ドビュッシー:チェロソナタ

(アンコール)
パラディス:シシリアーノ


前半はイタリア、後半はフランスという構成。
定番曲は少なく、”現代曲”が中心のかなり攻めてるプログラム。

1番印象に残ったのは、最初のテデスコ。
なぜ、こんな難曲を最初にした?と思った、いきなりのクライマックス曲。
音が合ってるのか?と思ってしまうぐらい、チェロとハープの動きがバラバラ。
そして、終始展開が読めないので、緊張感が続き、大変そう。
しかも、「トランペットのように」とか「ホルンのように」という指示が楽譜に書いてあるそうで、あらゆる弾き方のわざを駆使していたように見受けられました。
特にハープのソロは全然観る機会が無かったので、弦を弾く時の手の動き方や形も色々あるんだなと注目していました。


お2人の魅力を堪能したのは、2,3曲目のソロ。

裕康さんのソッリマはカッコ良かった!
ホーミーみたいなうなり声と共に幽玄なメロディーで始まったかと思いきや、一転ロック激しく弾く場面も
映画の予告編で流れそうなドラマチックな展開の曲。
若々しい選曲でした。

※Youtubeにあった別の方の演奏


梨乃さんのボクサは、陽光が暖かく降り注ぐような演奏でした。
歌曲を元にした曲だけあって、高い音で華やかなメロディーが続きます。なので、すごく派手に弾く人もいそう。
あと、ハープって相当響きが残るんですね。
震えている弦をおさえて、気遣う場面が何度も。
ハープというとオケなどでの伴奏的役割のイメージが強かったですが、メロディーを弾くソロで改めてその魅力を感じました。。


アンコールはパラディスのシシリアーノ。
「白鳥」と「夢のあとに」は、もともとアンコールピースだったそうですが、プログラムがマニアックで客が入らないから組み込めと言われ、代わりにこの曲がアンコールになったそうで。
裕康さんの情景のCDで何回聴いたか分からない曲なので、生で聴けて嬉しかったです(^^)
あのCDにサインをもらった宗次ホールでのコンサートは、もう5年も前になんですね…。


裕康さんの心落ち着くチェロと梨乃さんの煌めくハープを堪能できた演奏会でした。
そして、宗次ホールって本当に響きが良いですね!
たくさん公演しているし、せっかく近くに住んでいるのだから、今後もチャンスを見つけて聴きに来たいです。

20151025クレーメルクレメラータ・バルティカ「4つの四季」

兵庫芸文ホールのクレーメル&クレメラータ・バルティカのコンサートへ行ってきました。
ピアソラ好きとしては一度、クレーメル氏の演奏で聴いてみたかったのです。

いやー、グラスもピアソラもすごかった!
切れ味鋭いアンサンブル。
音の入りだけでなく消えるところまでビシッとピッタリ!
クレーメル氏の演奏は初めてでしたがクールでした。
超絶の箇所でも顔色を変えず淡々と弾いていました。


●メンバーと曲目
ヴァイオリン:ギドン・クレーメル
室内オーケストラ:クレメラータ・バルティカ

ラスカトフ:チャイコフスキー「四季」から、1月炉端にて、5月白夜、12月クリスマス
フィリップ・グラス:ヴァイオリン協奏曲第2番「アメリカの四季」
梅林茂:ヴァイオリンと弦楽オーケストラのための「日本の四季」
アストル・ピアソラ:ブエノスアイレスの四季

※アンコール
オスカー・ストローク:黒い瞳
ワインベルク:ボニファッチ・ホリデイズ


今回の公演の一番の収穫はグラス!
クレーメル氏の圧倒的なテクニックと、そのクールな演奏スタイルにしびれておりました。
アルペジオの速いパッセージをひたすら弾き続ける。
そうかと思いきや、楽章間の"ソング"という箇所では、クレーメル氏1人にスポットライトが当たり、無伴奏ソロであたかもバッハの世界。
そんな場面がコロコロ変わる曲なのに、一切乱れが見られなかったのはさすがです。
第3楽章、第4楽章ではどんどんテンポアップ&高揚していき、ライブ会場と化していました。
エレキギターでどこかのバンドがカバーしても違和感無さそう。

もちろん、お目当てのピアソラは期待通りの演奏でした!
十八番だけあってオーケストラの線がピッタリ!
特殊奏法満載、テンポも不安定なのに、決めどころを切れ味よくビシバシ決めていきます。
残響があるホールだと切れ味がぼやけるので、日比谷公会堂のような残響が全然無いホールでも聴いてみたいものです。


あと、梅林茂さんの委嘱新作は、いかにも和テイストの曲。
民謡調のメロディーで夏の祭囃子、秋の哀愁と場面が描写され、グラスで張りつめていた緊張感はしばし休息。
冬でのクレーメル氏とチェロ首席の掛け合いがあり、物怖じせず堂々と渡り合っていらっしゃいました。
ぜひ日本の室内オーケストラで再演もしてもらいたいものです。

クレーメル氏は日本好きだそうで、来日公演も多いとのことなので、また上手く予定が合えば聴きに行きたいと思います。

syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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