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20190112 コパチンスカヤ

2019年の演奏会聴き始めにして、いきなりベスト公演の候補入りです。

コパチンスカヤは2012年11月にプロコフィエフの協奏曲を聴いて衝撃を受け、かねてからもう1度聴きたいと思っていたヴァイオリニストです。
今回、名古屋での公演情報が出てからずっと楽しみにしていました。

※その時のブログ記事はこちら
「12.11.18兵庫芸文オケ、第56回定期演奏会~井上道義&コパチンスカヤのプロコフィエフ~」
http://andante215.blog97.fc2.com/blog-entry-252.html


●メンバーと曲目
ヴァイオリン:パトリシア・コパチンスカヤ
ピアノ:ポリーナ・レシェンコ

プーランク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ
C.シューマン:ピアノとヴァイオリンのための3つのロマンスOp.22より第1曲
バルトーク:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第2番Sz.76
エネスク:ヴァイオリン・ソナタ第3番イ短調≪ルーマニアの民俗風に≫
ラヴェル:ツィガーヌ

(アンコール)
ギア・カンチェーリ:Rag-Gidon-Time
フォーレ:ヴァイオリンソナタ第1番イ長調作品13から第3楽章アレグロ・ヴィヴォ


やたら男性客が多かったです。
まあ、かわいいですからねー。
ポスターだけでなく実物も裏切らないかわいさでした。
後で調べたら1977年生まれだそうでビックリ! え!?


さて、コパチンスカヤは緑のドレスで登場。
しばらくは椅子に座っての演奏、最初は裸足だったけど途中からスリッパ履いてたし、調子が悪かったのかな?

演奏はテンポが気ままに減速・加速してドライブ感グイグイだったし、音のスライドもガンガンするしで、"模範的"な演奏では全然無い。
"話す"言語がそもそも違うという感じ。
"普通の"演奏がルーマニア語から翻訳した後のフランス語やドイツ語だとしたら、コパチンスカヤはルーアニア語をそのまま話している感じ。
ロマっぽいとも言えるのかも。
もしくは、「のだめカンタービレ」の"のだめ"がヴァイオリニストだったらこんな感じかも。
賛否は分かれそうですが、私は大いに楽しめました。
あと、演奏中に時々目がクリクリ動くのがかわいい。

この自由奔放なヴァイオリンに合わせるピアノもすごい!
"伴奏"ではなく、ガッツリ組んでの1対1のセッション相手でした。
打楽器かのような強烈な打音もあれば、速いパッセージもお手の物で、コパチンスカヤの方向性を壊さずに見事に曲をまとめ上げていました。
ただの伴奏者かなとノーチェックでしたが、何者なんだこの人は。


1番楽しみにしていたのはラストのツィガーヌ。
このメジャーな曲をどう料理してくれるか。
それまで座っていた「コパチンスカヤが立った!」、スリッパも脱いでブーストモードに。
気のせいか音の響きもさらにアップしたような。
最初の無伴奏の箇所から、ピアノが入ってきて、最後のフィナーレの盛り上がりまで、ポカーンとしながら圧倒されるばかりであっという間。
さながらロックのライブ状態でした。


アンコールは2曲。
ギア・カンチェーリは、気ままなネコみたいなオチャメな曲でした。
↓Youtubeにご本人の動画があったのでご参照あれ。



終演後は居合わせた猫町倶楽部の方々と楽しくお喋りをしてきました。
あまりクラシックを聴かない方でも今日の演奏会は退屈しなかったようです(^^)
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20181107 名画で読み解く音楽紀行

友人のピアニストである守矢花梨さんと、猫町倶楽部の藝術部で何度もレクチャーを拝聴している佐藤晃子さんが共演されるということで、平日昼ですが聴きに行ってきました!
音楽も美術も好きなので、こういう企画は非常に興味深いです。
会場は天白文化小劇場。原駅のすぐ上で便利。

●メンバー
ピアノ:守矢花梨
ソプラノ:曽田朋世
解説:佐藤晃子

index.jpg

◆第一部 エコール・ド・パリ ~20世紀フランスの画家たちと音楽~
(佐藤さんの解説:エコール・ド・パリの画家たち)
プーランク/即興曲第15番「エディット・ピアフを讃えて」(ピアノソロ)
プーランク/愛の小径
ドビュッシー/歌曲集「抒情的散文」より第4曲「夕暮れ」

最初は佐藤さんがスライドに資料を写しながらの美術解説。
プーランクは同時代のフランスの画家と交流があったということで、モディリアーニ、シャガール、キスリング、ローランサン、藤田嗣治など。
ちなみに、プーランクは「画家の仕事」という歌曲集も作曲していたりします。どんな曲か気になりますね。
多くの画家を取り上げながら、30分でコンパクトにかつ分かりやすく紹介されていました。
モディリアーニは元彫刻家だから、それが絵の人物像の特徴になっている、とか。

今、名古屋市美術館で開催されているコレクション展で色々と観られるとのこと。
解説に絵のお値段が書いてあったりするそうです。


舞台の幕が開いて、情熱的な赤いドレスのお二人が登場。
守矢花梨さんの曲の解説の後、演奏へ。
プーランクは過ぎ去った愛の思い出を歌った「愛の小径」など。
シャンソンの影響を受けたというオシャレな曲でフランスのサロンな雰囲気に。
他のプーランクの曲も聴きたくなりました。
同じフランスでも、ドビュッシーになると色彩が豊かになってガラッと雰囲気が変わるのが面白かったです。

Kurofuneya.jpg


◆第二部 大正浪漫~懐かしの名曲と芸術家たちの物語~
(佐藤さんの解説:竹久夢二を中心に)
多忠亮/宵待草(作詞:竹久夢二)
小林秀雄/落葉松
山田耕作/赤とんぼ

後半も佐藤さんの解説から。
竹久夢二の「黒船屋」が西洋画のヴァン・ドンゲンを参考にしていたとは知らなかったです。
また、女性遍歴がすごくて離婚した元妻と10年ぐらいくっ付いたり離れたりし、その合間に別の女性と関係を深めた、などのモテ男ぷり。
「まだ女性がいるんです!」などの佐藤さんのノリノリっぷりが楽しかったです(笑)

そんな竹久夢二が作詞をして大正時代に大ヒットしたというのが「宵待草」
「待てど暮らせど来ぬ人を 宵待草のやるせなさ」で始まる失恋の曲。
前半との曲調の落差が激しい(笑)
落葉松と赤とんぼは言うまでもなく名曲ですね。


バラエティ豊かで楽しい2時間でした♪

20180923 矢部・山本・諸田トリオ

神奈川フィルの首席チェリストである山本裕康さん。
定期的に神奈川フィルへ通っていた頃から、心に沁みる音色に惹かれ、CDを買ってサインまで貰っていたりします(^^)
転勤で東海地方に来た後も、"名古屋が生んだ至宝"(by矢部さん)という縁から宗次ホールにも時々演奏しに来てくだって演奏を聴けるのが嬉しいです。

●メンバーと曲目
ヴァイオリン:矢部達哉
チェロ:山本裕康
ピアノ:諸田由里子

ブラームス(キルシュナー編):弦楽六重奏曲第1番(ピアノトリオ版)
ベートーヴェン:ピアノ三重奏曲第7番「大公」

※アンコール
J.S.バッハ:教会カンタータ第106番「神の時こそ いと良き時」


予想以上に仲の良い3人組でした(^^)
MCでもTwitterでも仲の良さが伝わってきていましたが、演奏も同様。
ピアノ三重奏曲は個性バチバチの演奏が多いイメージですが、今回は穏やかな(?)「大公」で、すごく新鮮でした。

そして、ブラームスの六重奏曲(ピアノトリオ版)が知らなかった良曲。
(原曲は10年前に第2楽章だけ聴いていたらしい)
第2楽章のヴァイオリンとチェロの息が合ったかけ合いが印象的でした。

20180909 ぎふ未来音楽展

普段聴かないタイプの音楽を聴きたくなり、現代音楽の演奏会があるという情報を入手して、岐阜のサラマンカホールへ行ってきました。
すごくマニアックながら、一柳さんや宮田さんという有名な方もいらっしゃるからか、客席はパラパラと人が入っていました。
テーマは「岐阜の四季と未来の音楽」とのこと。

<未来へのファンファーレ>
福島諭:《CRACK》 for trumpet and computer(世界初演)
[トランペット:三浦彩夏、コンピューター:福島諭]

トランペットが奏でた断片をその場で録音&処理してリフレイン。
生演奏と録音が重なり共鳴していくのが面白かったです。
録音が増えてくると、奏者が実際に演奏しているのかが良く分からなくなってくる
⇒この境界の融解が未来的?


<春の歓び>
メシアン:鳥たちの深淵(『世の終わりのための四重奏曲』より)
[クラリネット:板倉康明]

客席の後ろから演奏。
メシアンらしい鳥っぽいさえずりも。


<夏の饗宴>
雅楽古典曲:壱越調調子
一柳慧:星の輪
[笙:宮田まゆみ]

現代における笙のトップランナーである宮田まゆみさんの登場
1番印象に残った演奏です。
ホールに響きわたる笙の音色が心地よかったです!!

古典曲はいかにも宮廷で演奏されていそうな雅楽っぽい響き。
目の前の人を相手にしていない感じ。
それに対し、「星の輪」は現代の和音がちらほら聴こえるし、メロディーを吹いてるし、"現代の"楽器のように弾いているのが妙な感じ。
詳しいことは専門家に聞くとして、伝統的な奏法とは異なる曲なんだろうなと思いました。




<秋の牧歌>
武満徹:径
[トランペット:三浦彩夏]

客席の後ろから演奏。
何かをつぶやくような音の連なり。
「ヴィトルド・ルトスワフスキへの追悼」という副題があるそうです。


<冬の情景>
一柳慧:限りなき湧水(1990)
[ピアノ:一柳慧]

日本の現代音楽の重鎮が自らピアノ演奏。
水の情景を表している曲だからか流れるように聴けました。
音がヒリヒリとんがっている曲ばかり作ってるイメージの方だったので、こんな曲も作っていたのかと意外。


<未来へのフィナーレ>
安野太郎:「オルグ」~パイプオルガンとゾンビ音楽の為の
[オルガン&コンピューター:安野太郎]

大小4種のリコーダーにコンプレッサーで空気が送り込まれ、運指が自動で押さえられて演奏される。
なかなかシュールな光景。
作曲家本人は上でパイプオルガンを演奏。
ここまでするならパソコンで音を作ればと思ってしまうんですが、あえてそうはしないのが面白いですね。

20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (1) 20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (10)

岐阜サラマンカホールのジャコバン国際ピアノ音楽祭in岐阜へ。
フォルテピアノ、ジャズ、絵画コラボと、三者三様のピアノ演奏を聴けて盛りだくさんでした!
これでたった3000円とは…。
アトリウムで開催されているアペリティフin岐阜で、幕間にはワインやフランス料理も堪能。
14時開演、20時半近く終演と長丁場でしたが、至福の1日でした。

20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (5) 20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (4)

<Ⅰ. 小川加恵 ~フォルテピアノで聴く名曲たち~>
●プログラム
※湿気のため曲目変更あり
F.ショパン:夜想曲第●番?
W.A.モーツァルト:幻想曲?
J.N.フンメル:モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」の主題による幻想曲 ハ長調 作品124
F.ショパン:夜想曲第2番
C.シューマン:夜の音楽会 へ長調 作品6-2 ノットゥルノ
R.シューマン:幻想曲 ハ長調 作品17 第1楽章
F.ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 作品66

マチネ前半は小川加恵さんの「フォルテピアノで聴く名曲たち」
1835年頃のピアノなので現代のグランドピアノとは音色が異なり音量は小さめ。
特に低音はくぐもった感じ。
ロマン派当時の作曲家のイメージするピアノはこういう音なのか、と。
特に、R.シューマン「幻想曲」は好きな曲なので注目していましたが、心の揺れ動きの表現がこのフォルテピアノの音に合っているように感じました。
終演後は観客がぞろぞろとステージに上がって間近でフォルテピアノを鑑賞。美術品としても美しかったです。

20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (2)

幕間アペリティフはデザートタイム。ワインも。


20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (6)


<Ⅱ. レミ・パノシアン ~いま、フランスでもっともアツいジャズ・ピアニスト~>
Two Girls
Long time no sea
Monk's Dream
Angel exctract from Hana-bi(映画『花火』よりAngel)
Caravan
Why are you falling Down
Point it Black(Paint it Black?)
Merry Christmas Mr.Lawrence(映画『戦場のメリークリスマス』)
The Mirror
SHIKIORI
(アンコール:枯葉、など)

マチネ後半はレミ・パノシアンさんのジャズピアノ。
前半とのギャップが激しすぎるけど、ジャズも大好きなので大歓迎。
ヨーロッパのジャズマンらしく、土臭さが無い、クールでメロディックな演奏でした。
「Caravan」はスリリングで勢いのある演奏で大盛り上がり! かっこいい!
ジャズライブでピアノの弦を押さえながら弾くプリペアドな奏法を聴いたのは初めてでした。

20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (11)

幕間アペリティフはアルザス・フェスタ。アルザスワインの飲み比べも。


20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (7)


<福間洸太朗 ~絵画に魅せられて~>
徳山美奈子:「序の舞」(2018年委嘱作品)
   / 上村松園作 「序の舞」
ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
   / ベラスケス作「ラス・メニーナス」
グラナドス:組曲「ゴイエスカス」より補遺『わら人形』
  / ゴヤ作「わら人形」
デッサウ:ゲルニカ(1937)
   / ピカソ作「ゲルニカ」
ドビュッシー:「水の精」( 前奏曲第2集より)
/ ラッカム作「 オンディーヌ」
ドビュッシー:「金色の魚」( 映像第2集より)
   / 南州作「金色の鯉」
ドビュッシー:「月の光」( ベルガマスク組曲より)
   / ボンヴァン作「民家のある月光の風景」(※絵は福間洸太朗の選)
ドビュッシー:「喜びの島」
   / ワトー作「シテール島への巡礼」
ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
/ ハルトマン作 絵画&スケッチ
(アンコール/ショパン:24の前奏曲第15番「雨だれ」、シャンソンメドレー)

20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (8) 20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (9) 20180610 ジャコバン国際ピアノ音楽祭 (3)

ソワレは福間洸太朗さんの絵画と音楽のコラボ。
両方大好きな身としては興味津々なプログラム。
舞台上の大スクリーンに絵を映しながらの演奏でしたが、曲の演奏に合わせてズームしたり動いたり。
福間さんが編集し、当日は別の方がサポートで操作していたようです。
「亡き王女~」の冒頭のメロディーが流れる時は主役の王女、中間部は周囲の人々へフォーカスするなど、福間さんの解釈が前面に出ていたのが面白かったです。

演奏は、音の粒がとにかくキレイなピアニストでした!
ラヴェルやドビュッシーはイイですね。
特にドビュッシーの「月の光」の美しさはウットリして鳥肌ものでした。
これは追っかけのファンがいそう。
また、最後の「展覧会の絵」ではドラマティックな演奏も披露。
5月末は横浜でバーンスタインの「不安の時代」を聴かせていただきましたが、やはり室内楽でこそ映えるピアニストですね。
将来の活躍を期待です。

syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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