2008 / 05
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3連続の最後は弦楽四重奏。


「驚くべき完璧さ」と評され、「間違いなく室内楽の最高のアンサンブルのひとつ」と称えられるアルバンベルク四重奏団。
今年の7月に解散してしまうらしく、今日の公演はラストツアーの一貫。

名前を知ったきっかけは、CD店でベートーヴェンの弦楽四重奏全集を探してたら、POPのオススメ文があって値段も手ごろなのがあったのでつい買ってしまったこと。
買った後で調べてみたら、実はものすごい人たちだと判明。良い買い物でした。
ついでに今日のコンサートのことも知り、さっそくチケットを購入して楽しみにしてました。

ちなみに2月には既に学生席が満席。
一般席も、音楽堂という不便な場所にも関わらず早い段階で売り切れになってしまったというおそろしい公演。


●メンバーと曲目
ギュンター・ピヒラー(第1ヴァイオリン)
ゲルハルト・シュルツ(第2ヴァイオリン)
イザベル・カリシウス(ヴィオラ)
ヴァレンティン・エルベン(チェロ)


ハイドン/弦楽四重奏曲ト長調 op.77-1
ベルク/弦楽四重奏曲 op.3
ベートーヴェン/弦楽四重奏曲第15番イ短調 op.132


あらかじめ満席とは分かっていたものの、音楽堂が隙間なく満杯になってる情景は異常事態としか思えない。
拍手の大きさに改めて驚く。

ゲルハルト・シュルツ氏がメガネを忘れて取りに行くというトラブルもありましたが、すぐにスタート。

最初のハイドンは肩慣らしといったところでしょうか。
正統的な古典派の曲で安心して聴けました。


次は一気に20世紀に飛んで、ぜんぜん違う雰囲気に。
荒波の中を進んでいくような、不安定な曲。
何しろ無調。聴いてる方は面白いですが、作る側はさぞかし大変でしょう。
調性が音楽の基盤としてどれだけ重要か再認識できます。

楽器で互いに語り合っているかのように曲をつないでいく。
時々特殊奏法なのかキーキー音も使用。

音はすごく大変そうなのに、あっさり弾いているように見えるのが謎です。


古典を重視しつつ、20世紀の曲も積極的にこなすという姿勢がよく分かる前半でした。


後半は、十八番のベートーヴェン後期四重奏曲から第15番。
もちろんCDを何回も聴きこんでおきました。


演奏に関しては素晴らしいとしか言えません。


とりわけ第3楽章。ここは特に生で聴いてよかった!
15分近く静かな曲想が続くので寝るかと思ってましたが、心配ご無用。
出だしの「感謝の歌」から一気にホールの空気を支配。
力強い「新しき力」と共に、とてものんきに寝てられるような場面ではありませんでした。
「最も深い情緒を持って」の演奏ってこういうものなんだと思いました。


アンコールは同じくベートーヴェンから弦楽四重奏曲第13番の第5楽章。
なるほどという選曲。
最後は静かにでした。

演奏後の拍手の嵐+スタンディングがすごいことに。
外に出ると、サイン会の列もすごいことに。
ロビーが一杯! 演奏は終わったのに大変な一仕事がまだ残ってたんですね。
鞄に家からCDを忍ばせておいたので、紛れ込もうと画策してたんですが、電車の時間が迫っているので後ろの方は無理だろうというアナウンス。
席がはるか後方だったので仕方がないことです。
まあ別にいいかと雨の中を帰ってきました。
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演奏会3連続の2日目、今日はオーケストラ。


毎度おなじみの神奈川フィル。
シュナイトさんとのコンビで、ブラームス・ヒンデミットなので、かなり楽しみにしてました。
音楽堂シリーズといい、ドイツのロマン派を集中して聴けるのはありがたい限り。

もちろんプレコンから参戦。今回は木管五重奏でした。
やはり喋るのは石井さん。ヒンデミットはほとんどの管楽器のソナタを作曲してて、管楽器奏者にはなじみ深い人とのことです。
曲は「5つの管楽器のための小室内音楽」より第1楽章でした。


●メンバーと曲目
指揮:ハンス=マルティン・シュナイト
演奏:神奈川フィル

ブラームス/交響曲第3番
ヒンデミット/交響曲「画家マチス」


まずはブラームス、シュナイトさんだと安心感があります。
賑やかかと思いきや、どこか暗い影がある曲。どの楽章も静かに終わるし。
解説にあった、ヘ長調なのにモチーフが[ファ-ラ♭-ファ] というのもその一因なのでしょう。
こういう曲は神奈川フィルお得意ですね。

管楽器の皆さんが頑張っていた印象が強いです。プレコンもこっちも練習というのはさぞかし大変だっただろう、と。
珍しいことに、演奏後にシュナイトさんが管楽器をそれぞれ立たせて拍手を送らせていたぐらいですから。
特にホルンの森さん。
見せ場が多く、演奏後には真っ先に拍手を受けてました。

これで終演かと思うほど拍手が続きましたが、まだ前半。


後半はヒンデミット、マニアックな割には最近色々な人が取り上げてるような気がする。
3つの祭壇画をモデルにしてて、一般受けはしないような地味めな曲。
ぽんぽんと場面が変わって統一感もあまりないし。

でもやはりシュナイトさんが振ると、シュナイトさんの音でした。


一言でいえば、シュナイトさんの“敬虔なる神への祈り”を感じる演奏。


“自由なテンポで”の部分では、弦に手振りでもっともっとと力強い音を要求する。
その思いをぶつけるかのように。

そして、“非常にゆっくりと”の部分では、口に指を当てて厳かで神聖な音を響かせる。
コーラスの響きのように。

曲はかなり複雑で、指揮するだけでもかなり難しそうでした。
しかし、それをまとめ上げてオケに伝えるのが巨匠。
こんな芸当ができる指揮者はそうそういないでしょう。

フィナーレに至っては、両手を宙高く挙げて音を止めて、そのまま20秒くらい静止。
まさに神への祈り。
手を降ろして拍手が始まるまで、ホールを静寂が包みこんでいました。



神奈川フィル&シュナイトコンビならではの演奏会でした。
シュナイトさんの公演は要チェック、次の音楽堂も楽しみですね。山本さんのチェロコンもあるし。


明日は世界最高の弦楽四重奏を堪能してきます。

今日から木・金・土と、怒涛の(?)3連続コンサートという至福の日々です。
学割の恩恵はかなり大きい。
しかも、3つともかなり期待できる公演。


初日はジャズトリオ。


●今日のメンバー
辛島文雄(ピアノ)、高橋信之介(ドラムス)、川村竜(ベース)


日本トップクラスの実力のジャズピアニスト、辛島文雄さん。
やはりこの人のピアノの音はきれいでした。
二年前にも聴いたことがありましたが、色々な人の演奏を聴いてきて改めてその演奏の素晴らしさを再認。

今回はトリオに加え、辛島さんのソロも!
つい先日、ソロアルバムをリリースしたとのことで、「Moon River」「Yesterday」や「いつか王子様」など。
辛島さんの音の魅力を存分に引き出す名曲ばかりですね。
あえてスタンダードな曲を持ってこれるところに、自信と格の違いを感じます。

ラストの「BRILLIANT DARKNESS」は聴いたことがあるなと思ったら、2年前にもここで聴いていました。
とても楽しそうに弾いていて、お気に入りの曲のようです。
辛島さんのオリジナルで、ドラムもベースもノリノリ。
長引きすぎて、ドラムソロは収録時間から落っこちてしまったらしいですが。

そして、アンコール。
何が来るのかと待ち構えていたら、「季節外れだけど…」と「枯葉」!! 
待ってました!
さらに、「A列車で行こう」もやってくれました!


かなり時間をオーバーしてましたが大満足。
ジャズピアノでソロをはれる人なんてそうそういないよ?
なぜに先週、今回のハガキが余っていたんだろうか?
何度でも聴きたいピアニストですね。


明日はみなとみらいでオーケストラのコンサートです。

最近落選してて、今日が久しぶりだったセッション。

今まで何回も行き過ぎて、名前がブラックリストに載ってしまったのかと危惧してましたが、さすがにそこまでではなかったようです。


●今日のメンバー
鈴木良雄(ベース)、井上信平(フルート)、野力奏一(ピアノ)、岡部洋一(パーカッション)


「ベーストーク」というグループ名でもあるように、語りかけてくるような静かな曲が多かったです。

まさに、鈴木さんのやりたい世界を表現するために結成されたグループですね。

うるさいドラムスもサックスもいなくていい感じでした。

一般受けはしないだろうけど。寝てた人もいたし。


曲はすべて鈴木良雄オリジナル。コンポーザーとしての魅力満載でした。

ムーディ~、でした。派手ではないですが渋いですね。

森があるところで作曲したから「ア・デイ・イン・ザ・フォレスト」とか、とある人への想いをこめて作曲した「ラブレター」とかの話をしてましたね。


アレンジはすべて野力奏一が手掛けているとのこと。

でも、完全に地味キャラ担当になってしまっているのがピアノの悲しさ。

いいところはフルートやパーカッションに持ってかれてました。


本当はアンコールは1曲だけだったらしいのに、時間が余ったからもう1曲追加でやってくれました。

「Winter Daybreak」という曲で十八番とのこと。

アドリブが全員やりたい放題でした。


なかなかの当たり公演でした。

個性が出てると面白いですよね。

クラシックとジャズの境界という私にとって大好物のテーマでした。
メンバーもなかなか。
予想外の人の多さのため、約15分遅れで収録がスタート。
パイプ椅子出してたぐらい。
なぜ2階を使ってないのかは謎。

●今日のメンバー
指揮・司会:佐渡裕
演奏:東京シティフィル

<VIVAバーンスタイン>
ゲスト:宮川彬良
テノール:中鉢聡
メゾソプラノ:小林由佳

<音の冒険者>
作曲・ピアノ:山下洋輔
編曲・ピアノ:狭間美帆


まずは、バーンスタインの「ウエストサイドストーリー」特集。以前DVDで観てて良かった。
「マリア」「サムウェア」とことごとく有名な曲。

そして、曲についての宮川さんの分析。
ドとファ♯の“遠い”2音をシャーク団とジェット団の対立に見立てて、最初から最後まで出てくるとのこと。
増4度という不協和音をいかに取り入れているかについて、「マリア」「クール、フーガ」「フィナーレ」などの例を挙げて熱弁してくれました。
面白くて、あと2時間でもどうぞどうぞという気持ちでしたが時間切れ。
放送ではばっさりカットでしょう。

ラストは「シンフォニックダンス」からの抜粋でした。
私は「クール、フーガ」が好きです。指パッチン♪



休憩挟んで、後半は山下洋輔さんの登場。
早速「ラプソディー・イン・ブルー」で好き勝手弾いていました。
型にはまらないアドリブでしたね。フリージャズの人ですから。
これはこれで1つの表現だと思いますが、ジャズはこんなものだ思い込んでしまう人が大量に出るのではという危惧もあり。
こんなド派手にガンガン弾くピアニストばかりではないですよ、と。

そしてなにより、その奔放なピアノにオケを見事に合わせる佐渡さんこそが一番すごいと思いましたが。
力量ある指揮者じゃないと山下さんとは組めないでしょうね。

2曲目は、山下洋輔作曲の「ピアノ協奏曲第3番<Explorer>」の第3楽章。
山下さんのイメージを狭間さんが楽譜化するという二人三脚で作った曲とのこと。
やりたいことを好き勝手にやっているという意味では、典型的な現代曲ですね。
猫星人って何? クラリネットがニャーオ。火の用心の拍子木を使ってるのも面白い。

アンコールではバッハの無伴奏チェロ1番、原型はほとんどなし。
さらに、ピアノ連弾+オケで賑やかな曲。
最後にはオケが全員立ってました。コンマスがノリノリだったのが印象的。


さらに、何の曲やるのかと思ったら、「Happy Birthday」のメロディーが。
13日が佐渡さんの誕生日とのこと。おめでとうございます。
万雷の拍手が会場を包む。


4月から始まった新体制ですが、今回の演奏を聴いて、佐渡さんが目指す方向が何となく分かりました。
神奈川の地方オケは今後出れるんだろうか?

syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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