2008 / 10
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カゼ気味でしたが、今回は聴いてみたいプログラム&指揮者だったので金曜日だし何とかなるだろうと三軒茶屋へ。

今回の座席は2階の前の方でした。


●メンバーと曲目
指揮:沼尻竜典
演奏:読売日本交響楽団
コンマス:小森谷巧

ソプラノ:大岩千穂



モーツァルト/「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」
三善晃/ノエシス~オーケストラのための

ワーグナー/楽劇<ニュルンベルグのマイスタージンガー>より第一幕への前奏曲
リヒャルト・シュトラウス/歌劇<サロメ>より、「7つのヴェールの踊り」「サロメのモノローグ」


色々なとこから持ってきたなという曲目ですが、どれも沼尻さんの得意分野らしいです。


まずは誰でも聴いたことがある「アイネ・クライネ」、オケで聴くのは珍しい。
かなり軽快なモーツァルトでした。先週聴いた演奏会が重めだったため、とりわけ落差があります。
ヴァイオリンよりも、チェロやヴィオラの音が良く聴こえたのはやはり読響だからでしょう。

沼尻さんの指揮は、指示出しや腕の動きなどが見てる客にも分かりやすいタイプでした。
近いタイプでは現田茂夫さんでしょうか。
確かにオペラでも合わせられそうです。


2曲目はガラリと趣が変わって現代曲。
三善晃さんは沼尻さんの出身である桐朋学園の学長さんだったらしいです。
細々とチェロの1音から始まり、何か盛り上がって、また最初に戻ってよく分からないまま終わってしまいました。
??
でも沼尻さんの指揮は明解で、よくこんな分かりにくい曲をまとめられるなと感心。
あと、やたら指揮台のスコアが大きかったです。

ちなみに題名の“ノエシス”の意味をネットで調べたら、
「フッサールの現象学の用語。意識の作用的側面⇔ノエマ」
「伝統的な哲学で主体・客体といわれていたものを、意識と対象との関係の中で規定したもの」
とのこと。
ますます分からなくなりました。


後半はどちらもオペラの曲から。
ロマン派も思いっきり後期なのでオケの人数が多い! 
私は多いから良いってもんでもないと思うんですが、好みの問題でしょう。

まずはワーグナー、ストーリーはよく知らないけど前奏曲だけは超有名。
ハ長調で堂々と金管がかき鳴らし、続いて弦が乱れ飛ぶ。
個人的にはもっと派手派手なイメージだったので、沼尻さんは金管を抑えていたんでしょうか。
最後の方でパートごとに旋律がゴチャゴチャする箇所も、しっかりそれぞれのメロディーが聴こえてました。
さすが、知性派マエストロですね!

ラストはサロメ、ワーグナーでも十分多かったオケがさらに増える。100人超えるんじゃないか?
多かった割には音はそこまで出してませんでしたが。

「サロメのモノローグ」でソプラノの大岩千穂さんの登場。
ソプラノなのに耳がキンキンせず、心地よい声。
オペラではラストのシーンですが、何しろ15分の長丁場。しかもヒロインは狂乱状態。
終演後は、観客からもオケの楽員からも拍手が10分ほど止まりませんでした。


沼尻さんの色々な曲の指揮を堪能した演奏会でした。
日本フィルのイメージが強かったですが、タイプとしてはむしろ神奈川フィルの方が合うんじゃないでしょうか?
過去に来たことがあるのかは知りませんが、客演で来てくれるとおもしろそうです。
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久しぶりの神奈フィル定期でした。


ロビコンは誰が来るかと思ったら、まさかの三宅進さんによるチェロ独奏。
曲はバッハの無伴奏チェロ4番。
山本裕康さんとは正反対の音でした。


●メンバーと曲目
指揮:ハンス=マルティン・シュナイト
演奏:神奈川フィル

ヴァイオリンソロ:竹澤恭子


ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲
ブラームス/交響曲第4番


ホールに入ると、座席がかなり埋まっていました。(神奈川フィルにしては珍しく)
当日券も完売だったらしいです。


1曲目はベートーヴェン。
“三大ヴァイオリン協奏曲”の1つとも言われるポピュラーな曲ですが、他の2つに比べると取っつきにくいのも事実。
まだ前半だしウォーミングアップかな、と軽く聴くつもりでしたが、いやいやとんでもない。

出だしの木管からやはりシュナイトさんでした。
第1楽章の小結尾の主題でヴァイオリンが上昇していく箇所なんかは鳥肌もの。
ただでさえ長い第1楽章がもう果てしなく広がる大海のようで、観客は小舟でただぷかぷかと浮いているほかありませんでした。

もちろんソリストも忘れてはいけません。
竹澤さんは全然知らなかったヴァイオリニストでしたが、音を聴いてなるほど神奈フィルと合うなと。
音はオケに合わせたのかソフトめ、でも芯があるというタイプの音。
ソリストにしては珍しく、オケとのアイコンタクトも多いように思えました。
聴いてて疲れる演奏が多いこの曲で、優美な旋律を聴かせていただきました。
定期のソリストのチョイスは毎度ながら良いですね。


終演後は拍手+ブラーヴォの嵐。
人が多いせいもあってか、いつもよりいっそう大きく聞こえました。


前半ですでに満足でしたが、後半のブラームスへ。


いやはや、さすがシュナイトさんです。
期待を裏切らない!
元々内省的で地味だと言われている曲ですが、シュナイトさんが振るとこうも深みが出るものなのか、と。

特に第4楽章のパッサカリアは秀逸。
湧いてくるオケのパワー!
音にのまれてしまって、あっという間にコーダになってしまいました。
オケが一体となって1つの世界を作り出し、視覚的にもコンマス石田さんを中心としてシンクロしてました。
そして、素晴らしいフルートソロを聴かせてくれた山田さんにも拍手。


やはりシュナイト&神奈川フィルは黄金コンビなんだと改めて認識させられたコンサートでした。
3月にはミューザで交響曲第1番も振ってくれるなので、今から楽しみですね。


コンサートの後はyurikamomeさん達とビアホールへ。
大いに話が弾んでました。
ぜひ、シュナイトさんには定期でブルックナーの交響曲をやってほしいですね。

次の神奈川フィルは11月定期、パスカル・ヴェロによる幻想交響曲。
神奈川フィルではいったいどうなるのか?

1か月以上ご無沙汰してしまいました。


久しぶりに池袋は芸術劇場へ。
今回は東西の名手の共演ということで、二胡と弦楽の共演といういっぷう変わった趣向。
招待券がなかったら行かないでしょう。チケット高いし。

席は2階後方、音はまあ良い。
ただ、回りがいかにも招待券人ばかりでしたが・・・。
そしてなぜプログラムがなくなる!? そういうのは多めに刷っておくものでは?
演奏会でこんなミスに遭遇したのは初めてです。

●メンバーと曲目
二胡:許可(シュイ・クゥ)

ベルリン・フィルハーモニー弦楽五重奏団
チェロ:タチヤーナ・ヴァシリエヴァ
ヴィオラ:ヴォルフガング・ターリツ
第1ヴァイオリン:トーマス・ティム
第2ヴァイオリン:ロマーノ・トマシーニ
コントラバス:ナビル・シェハタ

劉天華/空山鳥語 [二胡]
ピアソラ/ブエノスアイレスの春[弦楽五重奏]
バーバー/弦楽のためのアダージョ[弦楽五重奏]
揚勇/河曲~二胡とチェロのための~[チェロ+二胡]
陳怡/胡琴組曲[弦楽五重奏+二胡]

華彦鈞/二泉映月[二胡]
ピアソラ/ブエノスアイレスの冬[弦楽五重奏]
ドヴォルザーク/弦楽五重奏曲第3番より~第2楽章スケルツォ[弦楽五重奏]
チャイコフスキー/アンダンテ・カンタービレ[弦楽五重奏+二胡]
熊本地方の民謡/五木の子守唄[弦楽五重奏+二胡]


御覧の通り中々意欲的なプログラム。
「民族音楽とクラシックの接点を探る」ような曲ばかりです。

二胡のソロで幕開け、色々な二胡の技巧を見せつける曲。
キンキン声なんかは中国っぽいと思いました。

弦楽五重奏はピアソラとバーバーの有名曲でその実力を見せつける。
第1ヴァイオリンがそこまで自己主張しないせいかバランスが良い5人。
チェロとヴィオラがよく聞こえました。
コントラバスがよく分からない。

前半のハイライトはチェロと二胡のデュオ。
メロディーと伴奏がどんどん入れ替わって中国の風景を紡ぎだしていく曲・・・らしい。
個人的には聴きづらい現代曲にしか思えませんでしたが。
二胡にチェロが必死で合わせてる印象が強かったです。


休憩中にプログラムのコピーをゲット。でも、すぐになくなってました。


後半も前半と同じような構成。

五重奏団はドヴォルザークが十八番なのかかなり弾きこんでいる印象。

アンダンテ・カンタービレは有名曲ですが、二胡の音色がメロディーにマッチしてました。

最後の曲、まったく聞いたことない曲でしたが「日本を代表する子守唄のひとつ」だそうです。
拍手の音も大きかったので、年配の方には有名なのでしょう。

アンコールは、
リムスキーコルサコフ/熊蜂の飛行
そこがきましたか、と。
もう1曲アンコールの定番曲をやってましたが曲名を忘れてしまいました。


珍しい切り口で面白い演奏会でした。

syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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