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20110319読響「トランスクリプション」

地震の影響で首都圏の演奏会が軒並み中止になっています。
私が買った3公演も全てキャンセルになり、思いがけず土日の予定が空いてしまいました。

そんな中、この公演は開催されるということで急遽当日券で行ってきました。
なんとすべて編曲というマニアックな曲目。
編曲というと、ムソルグスキー「展覧会の絵」やブラームス「ピアノ四重奏曲第1番」ぐらいしか聴いたことありませんでしたが、こんなにあるものなんですね。
そして、こんな面白そうなプログラムを組むのはもちろん下野竜也さん!
この人だったら絶対楽しめる!という安心感があります。


●メンバーと曲目
指揮:下野竜也
演奏:読売日響

クラリネット:四戸世紀

バッハ(エルガー編曲)/幻想曲とフーガBWV.562
ブラームス(ベリオ編曲)/クラリネット・ソナタ第1番
グルック(ワーグナー編曲)/歌劇「アウリスのイウィゲニア」序曲
ウェーバー(ベルリオーズ編曲)/舞踏への勧誘
ドビュッシー(ビュッセル編曲)/小組曲
バッハ(シェーンベルク編曲)/前奏曲とフーガBWV.552「聖アン」


演奏に先立ち被災者の方々に向けて、バッハ/管弦楽組曲3番よりアリア。
拍手をせずにしばし黙祷。


印象的なのは最初と最後のバッハ。バッハで始まりバッハで終わるという明らかに意図的な順番ですね。

最初のエルガー編曲は、とにかくドラマチック!
原曲ってオルガンだよね?と確認してしまう。
読響の力強いサウンドも相まって最後は大盛り上がり!
エルガーはカトリック、バッハはプロテスタントという宗派の違いが分かりやすく曲に表れていると思いました。
1曲目からいきなりクライマックスでした。早速ブラボーおじさんもいたし。

一方、最後のシェーンベルク編曲の方はそれほど違和感なく聴けました。
原曲の音の雰囲気をできるだけそのままオケに移管し、余計なことはしていないような気がしました。
20世紀音楽の方が19世紀音楽よりも却ってバッハに近いんですかね。
バッハとシェーンベルクはどちらも普遍性を追求していたという共通点がありますし。

この2つを選択してきたのはさすが下野さんのプログラミングですね。
あとの曲も色々こだわりがあるのでしょうが、私ではまだまだ分かりませぬ。
原曲と聴き比べてみます。

さて、クラリネット・ソナタは読響首席の四戸さんのソロを堪能。ダンディなおじさまでした。
この土日の演奏会を最後に退団されてしまうそうです。
超絶技巧はないのですが、ブラームス晩年の作品ということでどことなく寂しさが漂う曲でした。
今回の演奏会にピッタリ。若手が演奏しても映えないでしょう。やはり円熟味漂う方ではないと。
ロビーで売ってた四戸さんのCDにもこの曲が入ってましたし、ご本人の選曲でしょう。
むしろこの曲から「トランスクリプション名曲集」のアイデアが生まれたか?と勘ぐってしまいました。
万雷の拍手の後、アンコールはモーツァルト/アダージョでした。

終演後はロビーで義援金の呼びかけ。下野さんがダッシュで先回りしていてビックリ。お疲れ様でした。
やはり下野さんの演奏会は外れなし!
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20110312神奈川フィル第270回定期


「えっ?定期演奏会やるの?」
ほとんど諦めていただけに驚きでした。

大地震で犠牲になった方々へ、心からご冥福をお祈りいたします。
本日の演奏会でも、演奏に先立ち全員で黙祷が行われました。

余震が引っ切り無しに続いた昨日。
大学から自宅へは幸いにも同日の深夜に帰れましたが、引っ切り無しに続く余震や現実とは思えない津波や火災の映像神経が高ぶってよく眠れず。
しかし、演奏会があるというならその心意気を汲んで行くべきでしょう!
寝不足気味の体調でみなとみらいホールへ。

席の埋まりは約3割。定員2000名だから約600人。
昨夜の日本フィルや新日本フィルの演奏会は100人以下と聞いてたので、思ったより多かったです。

マーラースタンプ×5が集まったので、5月演奏会の「復活」CDをゲット!
演目が「悲劇的」、家に帰って聴くお土産が「復活」ということで、偶然にしては出来すぎじゃないかと思いますね、これは。


●メンバーと曲目
指揮:金聖響
演奏:神奈川フィル

コンマス:石田泰尚

マーラー/交響曲第6番「悲劇的」


黙祷を捧げて、約80分間の1曲1本勝負のプログラム。
楽団員さんはいつもと変わらない顔ぶれが勢ぞろいでした。
リハーサルの後で帰宅できず一夜を明かした人も多いのでしょうか?

演奏は迂闊に言葉にできないほど素晴らしかったです!
一言で終わらせたいぐらいですが、少しは文を書きましょう。

不安感を煽る弦のザッザッという刻みからドラマの始まり。
盛り上がるかと思ったら肩透かしをくらったり、拍子が揺れに揺れたり。
かと思ったら、カウベルが突然出てきて不思議な世界が広がる。
白石美雪先生の“予定調和的なモデルを内側から崩壊させていく曲”という表現がピッタリ。
一筋縄ではいきません。

これほどの曲を聖響さんは良くまとめていました。
コンマスの石田さんも全身揺らしてグイグイ引っ張る。やる気十分。


そして、かの有名なハンマー。
生演奏でこの曲を聴くのは初めてだったので、高をくくっていたら文字通りガツンとやられました。
音デカッ!
打楽器の平尾さんもさぞかし気合が入っていたのでしょう。

最後の最後、音がトーンダウンして終わるかと思った後の突然の全合奏のフォルテッシモ。
断末魔の叫びにしか聴こえません。
津波の映像がフラッシュバックし、背筋が凍りました。

音が消えても呆然として拍手できず。
そのまま黙って解散もありだったのでは?
まあ、どこからかブラボーおじさんが出現して緊張は崩れてしまったんですけどね。やれやれ。



終演後は、地震の義援金を集めるということでしたが、まさか楽団員の皆さんが揃って出口で呼びかけているとは!
とにかくできることをしよう!という意思の表れでしょう。圧巻の光景でした。
そして、勝手に応援する会の皆さんと台湾料理の店へ。
ゲストに素晴らしい演奏を聴かせて頂いた楽団員のある御方をお招きしました。


さて、4月からは四日市に引っ越すので、次に神奈川フィルの定期演奏会を聴くのはいつになることやら…。
土曜日公演が多ければ地元はこっちだし聴きに来れるんですがね。
来年度の日程は既定なので再来年度には土曜公演を増やしてほしいです。

あっちに行ったら行ったで名古屋はもちろん、京都や大阪にも手を広げるつもりですが。


今年度ラスト神奈川フィルは、来週のアイーダ(初日)です。
あとは、気になってる2つのコンビ、井上道義&OEKとインバル&都響に行く予定。

●メンバーと曲目
・前半
ソプラノ:市原愛
ピアノ:越智晴子

ヨハン・シュトラウス/「こうもり」から、公爵様あなたのようなお方は
レハール/「ジュディッタ」から、唇に熱いくちづけを
武満徹/小さな空
武満徹/うたうだけ
武満徹/死んだ男の残したものは
ドボルザーク/ロマの歌(全曲)

・後半
ピアノ:外山啓介

リスト/愛の夢第3番
リスト/ソナタロ短調


ソプラノの市原愛さんは、昨年12月に神奈川フィルの第九にご登場された方。
この時の印象は薄いんですが、ブログを見返したらもう1つ公演に行っていました。
2008年のフェスタサマーミューザで新日本フィルとモーツァルトのアリア。
第九よりは合ってるかなと。
名曲リサイタルは出演者がやりたい曲だけが並ぶのがよいところです(^^)
今回は、武満徹さんの作品が並んでいるのが特徴的。
ソプラノではあるものの、これからは中音域の曲にも取り組んでいくとのことです。
「死んだ男の残したものは」は反戦メッセージ濃厚の重い曲でした。
最後の「ロマの歌」も"母が教えてくれた歌"以外は知らなかったんですが、曲毎に特徴があり面白い曲でした。


後半はピアノの外山啓介さん。「英雄ポロネーズ」だけ演奏会で聴いたことがあります。
大きい手から繰り広げられるダイナミックな表現と確かなテクニックが魅力。
曲目はリスト生誕200周年ということで、「愛の夢」と「ソナタ」
「ソナタ」は演奏時間が30分間という大曲。
オクターブ進行や叙情的な箇所などリストっぽい要素がこれでもかと散りばめられていて気が抜けない。
ピアノ曲には疎いため知らなかったですが、有名な曲らしいですね。
外山さんは6月にラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」を神奈川フィルと共演するそうです。
他の曲も良く、行けないのが残念です。


syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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