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20130922 兵庫芸文オケ第63回定期演奏会「佐渡裕 オーケストラの醍醐味


PACの8シーズン目がスタート!
メンバーも1/3が入れ替わって新たなスタートです。


●メンバーと曲目
指揮:佐渡裕
演奏:兵庫芸術文化センター管弦楽団(PAC)

アコーディオン:御喜美江

コンマス:豊嶋泰嗣


ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲
ピアソラ:バンドネオン協奏曲
(※アンコール、ピアソラ:バチンの少年)
ブラームス:交響曲第4番
(※アンコール、J.シュトラウス:ハンガリー万歳)


前半の注目はバンドネオン協奏曲。大好きなピアソラ! 
大物アコーディオン奏者、御喜美江の登場。

ヴェテランの技で様々な表情を魅せるアコーディオンの音色。

アコーディオンと言えば、小松亮太さんの活き活きとした演奏も良いですが、
殊に、明るい場面でもどことなく影を感じさせる表現については、御喜さんに軍配が上がるでしょう。
ただただ聴き惚れておりました。



後半はブラームスの4番。"シブいブラームス"(by プログラムの解説)
1~4番の中で一番好きです。

私のベスト公演は、ハンス=マルティン・シュナイト&神奈川フィルの公演。
08.10.17 神奈川フィル第247回定期演奏会
圧倒的で荘厳な世界。

最近では、4月にデュメイ&関西フィルでも聴いてきました。
13.04.29 関西フィル第246回定期演奏会「デュメイのブラームス4番」
イメージをぶち壊す快速の演奏。


私は、今シーズンオープニングのメイン曲としてこの4番を持ってきたのは挑戦的だなと思いました。
だって、イケイケの佐渡さん&若々しいPACでブラームスなら、メジャーな1番とか伸びやかな2番が普通でしょ?
でも敢えて"シブい"4番を選択したところに、8年目を迎えたオケの決意が感じられるのでした。

と、行く前から思っていたので、
実演で佐渡さんがピョンピョンジャンプして、ドラマチックな演奏になっていても、
ああやっぱりと特に意外ではなかったのでした。
こちらも佐渡さんのノリノリの演奏で吹っ切れたいと思って、聴きに来ていますので(^^)

やはりフルートが美味しいところをもっていく曲ですねー。
首席は新加入の渡邊玲奈さん。
どこかで名前を聞いたことがあると思ったら、NHKの「名曲リサイタル」の公開収録で聴いておりました。
(その時のもう1組はヴァイオリンの石田泰尚さん)


アンコールは「ハンガリー万歳」
佐渡さんらしく景気が良い曲での締めでした。
「Eljen!」


今シーズンも様々な名手がやってきます。
個人的には最注目は、3月のフェドセーエフのベト4&チャイ4。
新メンバーがオケに慣れていくことで、どんな音を作っていくのでしょうか。楽しみです。

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20130921 イーハトーヴ交響曲 (1)

20130921 イーハトーヴ交響曲 (2)

20130921 イーハトーヴ交響曲 (3)


「冨田勲」「宮沢賢治」「初音ミク」

私が好きなこれらを詰め込んだコンサートへ行ってきました。
昨年11月の初演時から、聴いてみたいと思ってた曲です!



日本の電子音楽を牽引してきた大御所、冨田勲さん。
シンセサイザー版のホルスト「惑星」は35年前の作品ですが、
独特のサウンドの響きで、意識が文字通り宇宙へ飛ばされてしまいます。
今でもこれを超える作品はなかなかないんじゃないでしょうか。

宮沢賢治は、ファンタジー好きとしては「銀河鉄道の夜」は外せません。
“水素よりもすきとおった水”などの表現でワクワクしてしまいます。
コンサートに先だって読み直しましたが、前は気付かなかった描写も多く、読むたびに新しい見方ができる童話だと思います。
ちなみに、本日9月21日は命日だそうです。知らなかった…。

初音ミク、発売は2007年8月31日。
当時はニコニコ動画がだいぶ広まってきていて、私が登録したのもこの頃。
面白そうなツールが出てきたなと思ってたら、あれよあれよと拡大していくのを目の当たりにしていました。
もう6年ですか…。歳をとったものです。


こんな変なコンサートに来るのはどんな人達かと興味津津で大阪のオリックス劇場へ。
予想外にイマドキの若者からおじいさんまで老若男女勢ぞろいでした。コスプレはいない。
どうやら冨田勲ファン、ミクファン、合唱団の関係者が混在しているようです。
カオスでした。


●メンバーと曲目
指揮:河合尚市
演奏:大阪交響楽団
合唱:イーハトーヴ特別大合唱団⇒変更のアナウンスがあったような?

コンミス:?

ヴァーチャルシンガー:初音ミク(☆)
エレクトロニクス:ことぶき光
パーカッション:梯郁夫


~全て冨田勲作曲~

「新日本紀行」(1963-69年)
「山田洋次監督 映画音楽集 たそがれ清兵衛(2002年)~隠し剣鬼の爪(2004年)~武士の一分(2006年)~おとうと(2010年)」
「子どものための交響詩 新・ジャングル大帝 2009年版 ジャングルの朝~動物たちのつどい」
「勝海舟」(1974年)

「イーハトーヴ交響曲」(☆)(2012年)
1 岩手山の大鷲<種山ヶ原の牧歌> (宮沢賢治の作詞作曲)
2 剣舞(岩手の郷土芸能) /星めぐりの歌
3 注文の多い料理店
4 風の又三郎
5 銀河鉄道の夜
6 雨にも負けず
7 岩手山の大鷲<種山ヶ原の牧歌>

(アンコール)
「リボンの騎士」(☆) (1967-68年)
「青い地球は誰のもの」(1970-75年)


(※曲目の年代を追記してみました。範囲が広すぎです。)


なんと冨田勲先生ご本人が会場にご降臨!お話も!

70年近く前に見た「風の又三郎」の映画で宮沢賢治を知り、それからずっと彼を取り上げた曲を作りたかったとのこと。
ミクというイメージにピッタリの存在に出会うまで、ずっとその気持ちを持ち続けていたのがすごい!

「ミクの持っている四次元的な、どこか別の次元からふっと現れて、すっとまたいなくなるっていうことが大きいんです。賢治そのものにもそんな感じがありますからね。」(『美術手帖2013年6月号』)

ミクと人形浄瑠璃の共通性(人でないものを操作して生み出される文化、とか)についての話題も興味深く、時間制限がなければずっと話して頂きたかった!
80歳を超えているとは思えないバイタリティ溢れるお方でした。



前半は、映画やTVの音楽。
1番印象に残ってるのが「新日本紀行」
ヒノキが鳴ったり、ピッコロが篳篥、弦をはじいて筝、のような音を出したり。
和テイスト満載なのが面白かったです。
日本の田舎へ旅に行きたくなってきました。



休憩をはさんで、いよいよ「イーハトーヴ交響曲」!

「岩手山の大鷲」の大合唱から、冨田先生の描く宮沢賢治ワールドへいざ!
ちなみに、この曲は宮沢賢治の作詞、作曲だそうです。

合唱団の迫力がすごい。男声、女声、少年少女が総勢約100人!
ミクがいなくても1つの作品として十分成立できるんじゃないの?
特に、「雨にも負けず」は農民たちのコーラスをイメージしたとのことで、
荘厳な響きとなっていました。
死の床で書かれたというこの詩を命日に聴くということで、とりわけ心に響きました。

もっとも、これだけで安住しないのが、冨田先生の凄いところ。
異次元からフラリとミクがやってくるという異質感を加えることで、曲の描く景色の幅が段違いに広がってました。
「どっどど、どどーど♪」
「ケンタウルスよ、露を降らせ♪」
ミクが登場すると、その透明感ある声で空気が一変しました。
ナルホド、冨田先生が表現したかったのはこれなんだ!
人間が歌うと、ここまではっきりと景色は変えられませんからね。

そして、最後の「岩手山の大鷲」は合唱とミクが一緒に歌うという感動的なフィナーレに!


TV特集やCDで聴いてるだけでは分からなかったことばかりで、
実演を聴きに行ったかいがあったというものです(^^)


ただ、ミクの歌詞が聴きとりにくかった…。
プログラムに歌詞が欲しかったです。



アンコールは2曲。
「リボンの騎士」と発表された時、近くのご婦人が「まあっ!」と反応されてました。
冨田先生のファン層の広さを改めて感じた場面でした。



20130919 大阪フィル「トゥランガリラ交響曲」

オンドマルトノが聴きたい!

グリッサンドをかけた時のヒョ~~~~♪という摩訶不思議サウンドがどうホールで響くのか聴いてみたい。

ほとんどこの理由だけで、今回のチケットを購入してしまいました。

クラシックを良く聴いていながら、電子サウンドが好きなので、
その道の"古典"ともいえるこの曲は、ぜひ1度聴いてみたかった!
テルミンやトラウトニウムでは、メジャーなオーケストラ作品はないですからね…。

メンバーも申し分なしです。

●メンバーと曲目
指揮:井上道義
演奏:大阪フィル

オンド・マルトノ:原田節
ピアノ:児玉桃

コンマス:崔文洙


メシアン:トゥランガリラ交響曲

第1楽章〈序奏〉
第2楽章〈愛の歌1〉
第3楽章〈トゥランガリラ1〉
第4楽章〈愛の歌2〉
第5楽章〈星々の血の喜びは〉
第6楽章〈愛の眠りの庭〉
第7楽章〈トゥランガリラ2〉
第8楽章〈愛の展開〉
第9楽章〈トゥランガリラ3〉
第10楽章〈フィナーレ〉


ド迫力で面白い演奏でした!
終演後は拍手が続いて、照明が点いてからも道義さんが引っ張り出されるほど。

変拍子、不協和音が連発するバリバリの20世紀現代曲でした。
その割に、聴いてる側が苦しくならないのは、メシアンならではのバランス感覚なのでしょうか。
ただ、指揮・オケ・ソリストは見てて大変そうでした!
古典派やロマン派の曲での緊張感とは段違いの空気の張りつめ具合。しかも80分もあるし。
この曲が演奏できるというだけでも、それなりの水準があることの証明になるのでしょう。


オーケストラは100名以上!打楽器が10人もいるの初めて見た…。
コントラバスが中央後ろ、左側が打楽器群、右側が管楽器群。ピアノとオンドマルトノが指揮者を挟んで向かい合わせ。
この独特な配置は道義さんのこだわりだそうです。
実際、サラウンド効果でダイナミックになってて、なるほど面白いと思いました。


・指揮:井上道義さん 
 絶対この曲は好みだろうな~。
特に盛り上がる楽章では、道義節が炸裂し、情熱的で踊りながら思う存分の指揮でした。
ただ、変拍子だらけで非常に難しそうで、全体的にはいつもよりはおとなしめだったような。

・オンド・マルトノ:原田節さん
 言わずと知れた世界的なオンド・マルトノ奏者で、日本でこの曲を演奏する際は必ずいらっしゃる御方。
トゥランガリラ交響曲の演奏経験はなんと250回以上とのこと!
実演で感じたのが、弾いている箇所がCDでの印象よりも遙かに多いこと。
ソロ以外でも、弦楽器や管楽器に寄り添ってさりげなく色彩を加えている箇所が多いんですね。
私にはよくわかりませんが、このあたりのバランス感覚が技巧の高低として表れてくるのでしょう。

・ピアノ:児玉桃さん
 メシアン大好きで知られており、相当な回数トゥランガリラを弾いていると思われます。
 協奏曲よりは室内楽で鳥の声を繊細に弾いてそうなイメージでしたが、今日の演奏では意外にもダイナミックな箇所はガッツリと弾いてました。道義さんの勢いもあったのでしょうかね。


こうした20世紀作曲の音楽はなかなか演奏会にかかりませんが、面白い曲がたくさんあるはずです。
チャンスはできるだけ逃さないようにしたいところです。

さて、土曜日はさらに時代が進んで21世紀作曲の音楽の演奏会へ。“電子の歌姫”の登場です。

20130912 大阪クラシック


音楽祭「大阪クラシック」へ行ってきました。
指揮者の大植さんがプロデューサーをしており、今年で8回目の開催とのこと。
有給休暇だったので、気になってた平日昼の公演へ。

関西に越してくるまでは良く知りませんでしたが、なかなか大規模な音楽祭で、
昨年の開催時には1週間で延べ5万人が演奏を聴いたとのこと!
大半が街角での無料公演なので、クラシックに親しんでもらうために大いに貢献していることでしょう。

会場は梅田から難波までと多岐にわたっています。
たくさん聴きたい身にはハシゴしづらいのが難点ですが、
広く色々な人に聴いてもらうならこの方が良いのでしょう。


さて、私が行ったのはシンフォニーホールの公演。
有料(1000円)ですが、「運命」のピアノ3台版という珍品への誘惑には抗えませんでした。

平日の昼間(13:30)からにも関わらず、多くの人が聴きに来ていてビックリ!
シンフォニーホールの1F席がビッシリ埋まってました!ざっと700人くらいかと。

●メンバーと曲目
ピアノ&トーク:大植英次
ピアノ:末岡修一郎、保屋野美和
ヴァイオリン:井前慶子、山田聖華
ヴィオラ:阪部慎太郎
チェロ:藤原昌太郎
コントラバス:三井脩平


モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番より第2楽章(弦楽五重奏とピアノ版)
ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」(ピアノ3台版)
(アンコール)
ホルスト/「惑星」の"木星"(ピアノ3台)
ブラームス/ハンガリー舞曲第5番(ピアノ連弾+α)
イエスタディ(大植さんソロ)


大植さん以外の方はこれから活躍が期待される若手の方々でした。


メインの「運命」、新鮮で面白かったです!
音がピアノだけなので、曲の輪郭がクッキリ。
構成がガッチリしている曲だけに奏者の緊張感もヒシヒシと伝わってきました。

ベートーヴェンの手書きスケッチを元に編曲したそうですが、
初稿にケチをつけられて、一部を書き換えさせられたとのことで、
オケ版との間違い探しとしても面白かったです。第1楽章の終わり方とか。
オケ版の方が堅苦しい気がしました。


大植さんの演奏が熱いのはもちろんトークも熱い!
しゃべるしゃべる。
早口で良く聞き取れなかったけど、
演奏にかける熱意が十分に伝わってきました。

終演後に大植さんが舞台上で、おばさま方に握手を求められていたのが印象的でした。
朝比奈さんの後釜でたくさん苦労されているとは思いますが、その個性的なキャラで着実にファンを増やしているようです。


さて、大阪フィルは来週も聴く予定です。
(※先週の関西フィルに行けなかったのでついチケットを買ってしまいました)
個人的に生で聴きたい曲トップ3に入っている「トゥーランガリラ交響曲」、
オンドマルトノを聴きたい!
指揮:井上道義、ピアノ:児玉桃、オンドマルトノ:原田節、という盤石の布陣です。


syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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