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20140622 エマーソン弦楽四重奏団

弦楽四重奏は良い!
1人1人が視線を交わしながら生まれる極上のサウンド。
オケの大人数とはまた異なる、このライブ感がたまりません。


久し振りの弦楽四重奏のコンサートでした。
兵庫芸文センターの大ホールにはPACで何度も行っていますが、小ホールは初めて。
濃い茶色の木で構成されている落ち着く空間。
400席の小じんまりした空間で、奏者の一挙一動が良く見えました。

エマーソン弦楽四重奏団(以下、エマーソンSQ)はアメリカのSQ。
グラミー賞を8回も受賞しているほどの実力派らしい。
名称は哲学者ラルフ・ウォールド・エマーソンに由来しているとのこと。
理由が気になったので、開演前に駅前の図書館で調べてみました。
『自然論』という本で、「人間は古い伝統から解放されるべきであり、自然とじかに向き合うことによって宇宙の真理を直観することができる」
と主張した人らしいです。
伝統にとらわれないという理念に共感を覚えたのかなと勝手に想像してみました。


●メンバーと曲目
<エマーソン弦楽四重奏団>
ヴァイオリン:ユージーン・ドラッカー
ヴァイオリン:フィリップ・セッツァー
ヴィオラ:ポール・ニューバウアー(ローレンス・ダットンから変更)
チェロ:デイヴィッド・フィンケル

モーツァルト:弦楽四重奏曲第16番
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲第14番
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第8番「ラズモフスキー第2番」

4人は白のジャケットでビシっと登場。
チェロ以外のパートが立って演奏するという珍しいスタイル。
…と聞いていましたが本日は着座。
ヴィオラの方が急遽代役になったからでしょうか。


力強さではなく、陰影に富んだ表現や軽やかなリズム感が持ち味のSQ。
20世紀作品が得意とのことで納得です。

1曲目は、モーツァルトのハイドンセットから第16番。
まずは明るく爽やかな曲からウォーミングアップ。
第2楽章がロマンチックで独特でした。
ワーグナーを思わせる半音階的なメロディの進行が多く20世紀の先取りを感じさせる、ということだそうです。


2曲目のショスタコーヴィチから本領発揮。
個人的にはこれが本命。
20世紀曲らしく、冒頭からとんがった音が飛び交う面白い曲でした。
古典派の弦楽四重奏曲とは全然違う。
SQの4名も水を得た魚のように活き活きとした演奏でした。
特にチェロが大活躍。

良いなと思ったのは第2楽章。
先が見えない不安に、1人悶々としている感じで心に迫ってきました。


3曲目は、言わずもがなの弦楽四重奏の代表作「ラズモフスキー」
1~3番それぞれ魅力的ですが、内省的で渋い2番を選択したところがこのSQらしい。
冒頭の和音からfffの超強音!やたらアクセントを強調するし。
聴き慣れているはずなのに、落ち着いて聴けないという独特の演奏。

第2楽章は「深い感情をもって演奏するよう」という指示があるほどの厳粛な楽章。
ここはもうこのSQの真骨頂でした。

アンコールはハイドンの弦楽四重奏op.20-3 (第33番)より第3楽章。
手堅い曲でした。
20世紀のとんがった曲でも来るかと思っていたのですが。


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syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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