2015 / 06
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20150627 大阪フィル「大ブルックナー展vol2」

●メンバーと曲目
指揮:井上道義
演奏:大阪フィル

ピアノ:関本昌平

コンマス:崔文洙


モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番
ブルックナー:交響曲第7番


前半はピアノ協奏曲。
モーツァルトはブルックナーと相性が良いらしく(なぜかは知りませんが)、一緒にプログラミングされたとのこと。

ピアノの関本さんの演奏を聴くのは本日初めて。失礼ながらお名前を聴くのも初めてでした。
パワー型なのかと思っていたんですが、演奏は真逆。
まったく濁りが無く、非常にキレイで柔らかい音の粒が飛んできました。
モーツァルト本人が弾いたらこんな演奏だったのだろうなと。
この初夏を思わせる爽やかなコンチェルトにマッチ。

派手ではないので協奏曲よりは室内楽が得意そうなタイプだな、と思っていたら、
アンコールはショパンの子犬のワルツでした。ナルホド。

道義さんは、元気に平常運転の"盆踊り"をしながらオケを率い、手堅くピアノを支えていました。


後半はいよいよブルックナー。
オケが舞台にビッシリ!
演奏時間も、8番よりは短いものの、70分弱(本日実績)とやはり長い。

1番印象に残ったのは、第2楽章のアダージョ。
弦が一斉に奏でる主部の悲痛なメロディー。
教会でオルガンを聴いているかのような壮麗なサウンド。
嘆きが溜まりに溜まって爆発。
ワーグナーチューバーによるワーグナーへのレクイエム。
ブルックナーのアダージョの最高傑作と言われるのも納得の楽章でした。

道義さんは1音1音を丁寧に鳴らし、徐々に気持ちを高めていっているように感じました。
休止もしっかり。
余計なことをせずに楽章自体に向き合っている姿勢ですが、ドラマチックに演奏する指揮者もいそうです。

その後の第3楽章や第4楽章では、高らかな管楽器や骨太の弦楽も堪能し、
ブルックナーの宇宙の壮大さを存分に堪能した演奏会でした。


今後も大ブルックナー展は、4番→1番→5番→9番と続きます。
朝比奈隆さんとのコンビとはまた違う、道義カラーをどう出していくのか楽しみです。
(※他の皆さんの感想を見る限り、道義さんの演奏はクールで、朝比奈さんとは違うタイプなので賛否両論のようですが。)

さあ、次は12月!
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20150621 兵庫芸文オケ第80回定期「スダーンのシューマン」

●メンバーと曲目
指揮:ユベール・スダーン
演奏:兵庫芸術文化センター管弦楽団

クラリネット:マイケル・コリンズ、
コンマス:四方恭子

ウェーバー/歌劇「オベロン」序曲
ウェーバー/クラリネット協奏曲第1番
(アンコール:ベールマン/クラリネットと弦楽のためのアダージオ)
シューマン/交響曲第2番(マーラー編曲版)
(アンコール:シューマン(ヨゼフ・シュトラウス編曲)/トロイメライ)

前半はコリンズ氏の全く好きの無い演奏に圧倒されていました。
インタビューの「技巧的な要素と、真に美しい瞬間が見事に共存」するこの曲のどちらの要素もカンペキ。
第3楽章の素早いパッセージを全くぶれずに吹き切るのもすごいのですが、
特に印象的だったのは、第2楽章アダージオの伸びやかな旋律の美しさでした。


後半のシューマン2番は楽しかった!
“あまり悩んでいないシューマン”とでも呼びましょうか。
原典版に比べマーラー編曲版だと聴き栄えを良くするために大幅に変えていて嫌いな方もいるらしいですが、聴いてて楽しければ良いじゃないか。
(予習で原典版を聴いた時には地味な印象しか無かったので…)
これがマーラー版にこだわりをもつスダーンさんの意志なのでしょう。
以前、東京交響楽団でハイドンに取り組んでいらした時も同じパッションを感じました。

スダーンさんの導きの元でオケがノビノビ演奏してて、それが客席にも伝わってきました。
特にフィナーレの賛歌では一体となって思う存分の演奏!

PACとのタッグの演奏は今回が初めてでしたが、この方向性はPACというオケの気質に合っている気がしました。
だから、これまでもモーツァルトシリーズなど何度も客演しているのでしょう。



20150612 関西フィル第266回定期「RVWの田園」

最近、大阪フィルばかり聴いていましたが、
5/16に「大阪4大オケの競演」のテレビ放映を観て、他のオケも足を運ばないとなと思った次第。
ということで、関西フィルの定期でシンフォニーホールへ。
以前デュメイ氏でやたら快速なブラームス4番を聴いたのみなので、今回はじっくりと聴こうと。


●メンバーと曲目
指揮:藤岡幸夫
演奏:関西フィル

ピアノ:横山幸雄
ソプラノ:岩下昌子

コンマス:岩谷裕之


ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
ヴォーン・ウィリアムズ:田園交響曲



お目当ては後半のヴォーン・ウィリアムズの「田園交響曲」
初めて生演奏を聴きましたが、ただただ美しく、哀しくて、静謐で、魂が浄化される曲で、ただ感嘆するのみ。
この世界にはこんな曲があるんですね…。

プレトークでのサッチーさんのトークによると、大好きな交響曲の2本の指に入るほどの思い入れのある曲だそうです。
(もう1つはシベリウス5番とのこと。こっちは想像通り。)
「初めて聴いた時は退屈だったが、年をとってくると良さが分かってきた」とのこと。

確かに家で予習してた時は第1楽章で眠りに落ちましたが、生演奏だと響きの美しさに呑まれて寝る暇はありませんでした。
色彩豊かで儚い第1楽章、素朴ながら胸に刺さる喇叭が響く第2楽章、過去を回顧するような踊りの音楽の第3楽章、全てを浄化する歌が響く第4楽章。
ほとんどスローテンポですが、それぞれ個性的な構成でした。

個人的にMVPはヴィオラの皆さん。
このセクションが充実してるか否かで「田園」の風景が描けるかが決めるでしょう。
首席の中島さんはソロが目白押し。
ヴィオラでしか表現できない温かみのある音をしっかりと響かせ、この曲の世界観をしっかりと支えていました。

第2楽章の白水さんのナチュラルトランペットと松田さんのナチュラルホルンのソロは、その奮闘振りが聴いてる側にも伝わってきました。
他の楽章では安定して吹ける実力者のお二人でも、ここは音は不安定に。
しかし、それも含めてこの曲の魅力なのでしょう。

終楽章のソプラノ岩下さんのヴォカリーズは、
曲に沿った真っ直ぐな歌声が、ホールの空気をビシッと引き締めていました。
さあ、明日へ向かっていこう!


大阪フィルとはまた違ったタイプのオケでした。
音楽監督がヴァイオリンの達人だからか、弦のアンサンブルがキレイ。
サッチーさんは、次は5番を取り上げたいと意気込んでいるので、その日を楽しみにしています。

syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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