2017 / 08
≪ 2017 / 07 - - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 - - 2017 / 09 ≫

音楽に限らず新書というのは持ち運びやすくしかも安価なので重宝してます。
不況だと新書が増えるらしいですが、種類が増えることは素直に歓迎しましょう。

ということで、第2弾。
かなり売れたらしいという、岡田暁生著「西洋音楽史」を。

西洋音楽史


私の音楽史の教科書的存在として活用させてもらっている本です。
“「事実」に「意味」を与えるのは、結局のところ「私」の主観以外ではありえない”
という著者の信念のもとで書かれているため、音楽史の「流れ」がよく分かります。
他の音楽本を読んでいて、「あれっ? これって何だっけ?」というものに出くわしたらこの本に戻ってきます。

特筆すべきは、ベートーヴェンやロマン派などのメジャーな時代と、ルネサンスや現代音楽などのマニアックな時代で、等しくページを割いていること。
前者については書きたいことがたくさんあるだろうに、よくこんなコンパクトにまとめられたなと思います。

面白いと思ったのは、音のハーモニーの変化。

中世は2つメロディーがあっても一緒に動いていたのが段々自由になっていき、
ルネサンスでは和音が重視されてくるようになり、
バロックでは通奏低音が旋律を支えているが、
古典派ではむしろ旋律の方が目立つようになる

…といった変遷が図で表され、しかもコンパクトな構成だからこそ変化が見えやすい。

また、マニアックな20世紀についても、なぜ「音楽史の発展の限界」となり、「西洋がそのヘゲモニー(支配権)を失っていった時代」であるかについても「ロマン派への決別

」と「再構築」をキーワードにまとめられています。


単独ではそれぞれ知っていることでも、「流れ」の中に位置づけるだけでやっとその本来の意味が分かってくる。
やたらもてはやされるロマン派だって音楽史ではあくまで一部分ですしね。
そんな事柄ばかりでした。
スポンサーサイト

この記事へコメントする















syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

07 | 2017/08 | 09
- - 1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31 - -