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ブロウチェク氏の旅行


村上春樹の『1Q84』で一躍有名になったヤナーチェクのシンフォニエッタ。
とは言え、かなりマニアックな作曲家なので演奏会では滅多に取り上げられません。

そんな中、東京交響楽団は意欲的に毎年ヤナーチェクのオペラ作品を取り上げており、今年は第5弾とのこと。
おそらく1年間の定期演奏会で1番力を入れている公演でしょう。

そんな公演を学生当日券1000円で聴けるのが素晴らしい!
S席で堪能させていただきました。普通に買うと10000円だって!


●曲目
ヤナーチェク:オペラ「ブロウチェク氏の旅行」
        第1部 ブロウチェク氏の月への旅
        第2部 ブロウチェク氏の15世紀への旅
        (日本初演、セミ・ステージ形式、チェコ語上演、字幕付)

●メンバー
指揮:飯森範親
演奏:東京交響楽団
演出:マルティン・オタヴァ

コンサートマスター:高木和弘

●歌手
ブロウチェク: ヤン・ヴァツィーク(Ten)
マザル/青空の化身/ペツシーク:ヤロミール・ノヴォトニー(Ten)
マーリンカ/エーテル姫/ クンカ:マリア・ハーン(Sop)
堂守/月の化身/ ドムシーク: ロマン・ヴォツェル(B.Br.)
ヴュルフル/魔光大王/役人: ズデネェク・プレフ(Bass)
詩人/雲の化身/ スヴァトプルク・チェフ/ ヴァチェク: イジー・クビーク(Br)
作曲家/竪琴弾き/ 金細工師ミロスラフ: 高橋 淳(Ten)
画家/虹の化身/ 孔雀のヴォイタ:羽山晃生(Ten)
ボーイ/神童/大学生: 鵜木絵里(Sop)
ケドルタ:押見朋子(Alt)

合唱:東響コーラス


壇上の簡易な舞台が光を浴び、パイプオルガンの前のスクリーンには場面場面のイメージが写され、P席には合唱団がぎっしり。
オーケストラは、オペラ劇場のように暗い中、手元の照明を頼りに楽譜を見て演奏。
いつもとは雰囲気が違う。



さて、感想を一言で表すと「面白い!」
18~19世紀のオペラとは全然違い、正直聴きづらいところも多かったですが、かなり意欲的な演奏会で、聴きに行った価値は十分あったと思います。

ストーリーは、
「――ある満月の夜、プラハの居酒屋ヴィカールカ亭。家主のブロウチェクさんは、ビールをたらふく飲んでは夢のようなことを話して、みんなを困らせている。やがて酔っ

払ったブロウチェクさんは、ビール腹を突き出しながら千鳥足で歩き出す。するとどうしたことか、どんどん体が引き上げられ、月に向かって飛んでいってしまった…」
というSFチックで展開もかなりぶっ飛んだお話。
色々背景があるそうです。

音楽の特徴としては、
「主役の歌vs伴奏のオケ」ではなく、歌は1つの楽器のように、逆に楽器は歌のように聴こえるということ。
そこには“チェコ語”という言語の特性もあるのでしょう。ヤナーチェクは会話と旋律の関係について研究していたらしいですし。
歌はほとんどがセリフ調で、超絶技巧のアリアなどはなく全体的に地味な印象ですが、その代わりに歌とオケが一体になっているという感じがしました。

歌手陣はこの公演のためにチェコと日本から精鋭を集めたとのこと。
主役であるブロウチェク役のヤン・ヴァツィーク氏を始めとして、皆さん歌に余裕を感じました。かなり演技もしているし。
最後の拍手の大きさがその技量を裏付けてました。

オケは暗くてよく見えなかったのですが、コンマスの高木さんのソロ部がけっこうあって活躍していました。
近現代の曲ということであっさり弾いていながら合わせづらそうなところも多く、指揮の飯森さんもオケをまとめ上げるためにかなり尽力されたのではないかと思います。


終わった時には、とにかく「観たぞ!」という充実感でいっぱいでした。
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syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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