2017 / 06
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1月に先立って行われた白石先生のレクチャーにも行き、期待していた演奏会です。

ホールに入場すると、ロビーが山形物産展の会場になってました(笑) 
ここでコロッケとこんにゃくを販売しておばさんが群がっているなんていう光景は、滅多に見ることができないでしょう。
山形のパワーを感じました。

Just Composed


●メンバーと曲目
指揮:飯森範親
演奏:神奈川フィル&山形交響楽団 スペシャルオーケストラ

コンマス:犬伏亜里[山響](前半)、石田泰尚[神奈フィル](後半)


プロコフィエフ/交響曲第1番「古典」
武智由香/Loin, bien loin(遠く、はるか遠くへ)
江原大介/異界 Different boundary for Orchestra
ストラヴィンスキー/バレエ組曲「火の鳥」(1919年版)

・アンコール
ハチャトゥリアン/組曲仮面舞踏会より「ギャロップ」



1/24のレクチャーでお話がありましたが、今回の曲は全て「作曲家が20代後半で書いた曲」という裏テーマがあるそうです。
飯森さんの面白い趣向で、「火の鳥」が1919年版なのもそういう意味なんですね。

座席は、学生券でもS席OKというかなり太っ腹な演奏会。1Fのかなり良いところで聴くことができました。
どのくらい良い席かというと、武智由香さんと江原大介さんがすぐ間近に座って演奏を聴いていたぐらいです。
絶対演奏中に寝てはいけない!
という位置でしたが、全く退屈せず楽しめて、杞憂に終わりました。


オーケストラは神奈川フィル&山形交響楽団の混成、両者とも予想以上のメンバーが揃っていました。
山響からはトップ2奏者である(と勝手に思っている)コンマスの犬伏さんと今回大活躍だったフルート首席の足達さんをはじめ、チューバ首席の松下さんなど手練がお揃い。
対する我らが神奈フィルも、弦5部の首席に加え、クラリネット首席の斉藤さん、トロンボーン首席の倉田さん、オーボエ首席の鈴木さんなど。こちらもかなり力が入っています。
これは始まる前から期待ができるってもんです。


まずはプロコフィエフ、20世紀音楽とは思えない古典的な匂いのする曲でした。
ハイドンを手本にしたとのことですが、どこか違う気がするのはなぜでしょう?
まあ、基本的には聴きやすい曲でした。


武智さんの曲に先立ち、本人を交えプレトーク。
ハープ・チェレスタ・ピアノのキラキラした音が好きであり、それを活かすためにこれらを指揮者の周りに配置したとのこと。
1人1人の奏者が織物の糸のように音を重ねていくことで、さまざまな音を紡いでいくというイメージだとか。

ひたすら響きを追求していた曲に感じました。
透明な響きではあるが、快適かというと不協和音もあり繊細で緊張感がある曲。
どこか崩れたら一気に全体が崩壊してしまいそうですが、そこは両オーケストラの精鋭たちの演奏で、滞りなく進んでいたように思います。特にクラリネットが大活躍!
バルコニーの金管バンダの音も加わり、ホール全体をフル活用して、観客は音の海をユラユラ漂うするばかりでした。


休憩を挟み、江原さんの曲へ。
大幅なオケの配置変えがあり、オーケストラのほぼ全てのパートが2分され、ほとんど左右対称形に。
オケは混成のままでしたが、首席は左が神奈フィル、右が山響のメンバーでした。
プレトークの話によると、現実と夢想のような、1つの世界およびそのパラレルワールドを表したとのこと。

左右のオケが時間差でこだまのようにメロディーを奏で、ステレオ効果がワンワン利いて物凄い。
配置の威力を体感しました。1Fの席で良かったです。

前半が両者がズレていたのが、後半では全体が1つに。
金管の人たちが「C」とか何とかアルファベットを叫んでいましたが、よく聞き取れませんでした。
プログラムにも「ある言葉」としか書いておらず、意味がある言葉なのか、もしくは意味はない言葉なのだったのでしょうか。
深読みしたくなります。

オケの配置転換の間に、企画をした池辺晋一郎館長と白石美雪先生の登場。
現代音楽と言えば、我々の頃は前衛的な音楽ばかりであったが、最近は分かりやすい音楽(長三和音の導入など)の作曲でも厭わない風潮がある、ようなことを案外マジメに話していました。

ラストは「火の鳥」、飯森さんが指揮者コンクールで振った思い出の曲だそうです。暗譜でした。
今までの演奏を聞いて、この曲の成功は約束されているようなもの。
飯森さんは現代音楽をたくさん振ってきたとのことで、昨年の中川俊郎さん個展演奏会やヤナーチェクのオペラで奮闘していたのも記憶に新しいところ。
山響のモーツァルトも良いですが、20世紀音楽もガンガン振ってもらいたいものです。

アンコールはハチャトゥリアン/仮面舞踏会よりギャロップ、軽快な曲でした。
フルートとクラリネットがここでも大活躍。今日のオケMVPはこのお二人で間違いないでしょう。


現代音楽の最先端に触れられる面白い演奏会でした。
来年も続けてほしいものです。
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syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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