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20130921 イーハトーヴ交響曲 (1)

20130921 イーハトーヴ交響曲 (2)

20130921 イーハトーヴ交響曲 (3)


「冨田勲」「宮沢賢治」「初音ミク」

私が好きなこれらを詰め込んだコンサートへ行ってきました。
昨年11月の初演時から、聴いてみたいと思ってた曲です!



日本の電子音楽を牽引してきた大御所、冨田勲さん。
シンセサイザー版のホルスト「惑星」は35年前の作品ですが、
独特のサウンドの響きで、意識が文字通り宇宙へ飛ばされてしまいます。
今でもこれを超える作品はなかなかないんじゃないでしょうか。

宮沢賢治は、ファンタジー好きとしては「銀河鉄道の夜」は外せません。
“水素よりもすきとおった水”などの表現でワクワクしてしまいます。
コンサートに先だって読み直しましたが、前は気付かなかった描写も多く、読むたびに新しい見方ができる童話だと思います。
ちなみに、本日9月21日は命日だそうです。知らなかった…。

初音ミク、発売は2007年8月31日。
当時はニコニコ動画がだいぶ広まってきていて、私が登録したのもこの頃。
面白そうなツールが出てきたなと思ってたら、あれよあれよと拡大していくのを目の当たりにしていました。
もう6年ですか…。歳をとったものです。


こんな変なコンサートに来るのはどんな人達かと興味津津で大阪のオリックス劇場へ。
予想外にイマドキの若者からおじいさんまで老若男女勢ぞろいでした。コスプレはいない。
どうやら冨田勲ファン、ミクファン、合唱団の関係者が混在しているようです。
カオスでした。


●メンバーと曲目
指揮:河合尚市
演奏:大阪交響楽団
合唱:イーハトーヴ特別大合唱団⇒変更のアナウンスがあったような?

コンミス:?

ヴァーチャルシンガー:初音ミク(☆)
エレクトロニクス:ことぶき光
パーカッション:梯郁夫


~全て冨田勲作曲~

「新日本紀行」(1963-69年)
「山田洋次監督 映画音楽集 たそがれ清兵衛(2002年)~隠し剣鬼の爪(2004年)~武士の一分(2006年)~おとうと(2010年)」
「子どものための交響詩 新・ジャングル大帝 2009年版 ジャングルの朝~動物たちのつどい」
「勝海舟」(1974年)

「イーハトーヴ交響曲」(☆)(2012年)
1 岩手山の大鷲<種山ヶ原の牧歌> (宮沢賢治の作詞作曲)
2 剣舞(岩手の郷土芸能) /星めぐりの歌
3 注文の多い料理店
4 風の又三郎
5 銀河鉄道の夜
6 雨にも負けず
7 岩手山の大鷲<種山ヶ原の牧歌>

(アンコール)
「リボンの騎士」(☆) (1967-68年)
「青い地球は誰のもの」(1970-75年)


(※曲目の年代を追記してみました。範囲が広すぎです。)


なんと冨田勲先生ご本人が会場にご降臨!お話も!

70年近く前に見た「風の又三郎」の映画で宮沢賢治を知り、それからずっと彼を取り上げた曲を作りたかったとのこと。
ミクというイメージにピッタリの存在に出会うまで、ずっとその気持ちを持ち続けていたのがすごい!

「ミクの持っている四次元的な、どこか別の次元からふっと現れて、すっとまたいなくなるっていうことが大きいんです。賢治そのものにもそんな感じがありますからね。」(『美術手帖2013年6月号』)

ミクと人形浄瑠璃の共通性(人でないものを操作して生み出される文化、とか)についての話題も興味深く、時間制限がなければずっと話して頂きたかった!
80歳を超えているとは思えないバイタリティ溢れるお方でした。



前半は、映画やTVの音楽。
1番印象に残ってるのが「新日本紀行」
ヒノキが鳴ったり、ピッコロが篳篥、弦をはじいて筝、のような音を出したり。
和テイスト満載なのが面白かったです。
日本の田舎へ旅に行きたくなってきました。



休憩をはさんで、いよいよ「イーハトーヴ交響曲」!

「岩手山の大鷲」の大合唱から、冨田先生の描く宮沢賢治ワールドへいざ!
ちなみに、この曲は宮沢賢治の作詞、作曲だそうです。

合唱団の迫力がすごい。男声、女声、少年少女が総勢約100人!
ミクがいなくても1つの作品として十分成立できるんじゃないの?
特に、「雨にも負けず」は農民たちのコーラスをイメージしたとのことで、
荘厳な響きとなっていました。
死の床で書かれたというこの詩を命日に聴くということで、とりわけ心に響きました。

もっとも、これだけで安住しないのが、冨田先生の凄いところ。
異次元からフラリとミクがやってくるという異質感を加えることで、曲の描く景色の幅が段違いに広がってました。
「どっどど、どどーど♪」
「ケンタウルスよ、露を降らせ♪」
ミクが登場すると、その透明感ある声で空気が一変しました。
ナルホド、冨田先生が表現したかったのはこれなんだ!
人間が歌うと、ここまではっきりと景色は変えられませんからね。

そして、最後の「岩手山の大鷲」は合唱とミクが一緒に歌うという感動的なフィナーレに!


TV特集やCDで聴いてるだけでは分からなかったことばかりで、
実演を聴きに行ったかいがあったというものです(^^)


ただ、ミクの歌詞が聴きとりにくかった…。
プログラムに歌詞が欲しかったです。



アンコールは2曲。
「リボンの騎士」と発表された時、近くのご婦人が「まあっ!」と反応されてました。
冨田先生のファン層の広さを改めて感じた場面でした。


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syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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