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20140223兵庫芸文オケ第67回定期「ピカソと音楽」

井上道義さんの演奏会はいつも聴くだけでなく観るのも楽しい!
今回はピカソというテーマでバラエティ豊かな曲を聴かせて頂きました。
チェロの大御所である堤剛さんの入魂の演奏も存分に堪能。

●メンバーと曲目
指揮:井上道義
管弦楽:兵庫芸術文化センター管弦楽団

チェロ:堤剛
ヴィオラ:ダニール・グリシン

コンマス:豊嶋泰嗣


サティ : パラード
R.シュトラウス : 交響詩「ドン・キホーテ」
ビゼー : アルルの女 第1・第2組曲
(アンコール/エスパーニャ・カーニ)

ステージ上で目を引いたのがワインボトル。
何だこりゃ!?と思ったら、楽器編成には「ガラスビン14音」。棒で叩いてました。
他にも福引きのガラガラやタイプライターやピストルや…。
これが全部1曲目パラードの楽器。
おもちゃ箱を単にひっくり返すだけに留まらず、みんながそれで遊び始めてしまったようなドンチャン騒ぎの曲でした。

美術と衣装はピカソ、台本はジャン・コクトー、そしてバレエは「春の祭典」で有名なバレエ・リュス。
しかし、音楽は現代人の耳には案外聴きやすく、「春の祭典」ほどの前衛っぷりは感じませんでした。
アクション映画に使われていても違和感無いですが、何せ作曲は97年前の1917年。
相当ヘンな曲なのは間違いない。
これがバレエ音楽だというから驚きです。
解説を読んでもどんな振り付けかだったのか良く分からなかったので、道義さんに踊ってほしかった(笑)


2曲目はドン・キホーテ。
日本クラシック界の大御所である堤剛さんと、OEKのグリシンさんのご登場。
そして、裏ソリストのコンマスは豊嶋さん。

堤剛さんが予想外に熱い方でした!
顔を真っ赤にして全身揺らしながらグイグイ引っ張る入魂の演奏。
温厚なイメージだったので演奏時のギャップにびっくり。
ドン・キホーテになりきって、1人でオーケストラ相手に戦っているようでした。
本来はオケに1人で無謀な戦いを挑むという構図なのですが、この人なら勝ってしまいそうです。

特に、圧巻だったのはフィナーレの死の床での回想。
長年技術を磨き続けたヴェテランならではの、万感の思いを込めた説得力ある演奏を堪能させて頂きました。
演奏者のみならず教育者としても日本のクラシック界を牽引している方ですので、若手オケであるPACにも良い刺激を与えた演奏会となったことでしょう。


休憩を挟んで「アルルの女」。
メヌエットやファランドールは超有名ですが、意外に全曲聴くのは初めて。
個人的には、第1組曲の「アダージェット」が美しい旋律でお気に入りに。
アルトサックスの出番も結構多いんですね。

注目のメヌエットのフルートソロを演奏したのはゲスト首席の寺本さん(都響主席)でした。
思ったより長いソロでしたが華麗に吹き切ってました!
終演後真っ先に拍手が送られたのも当然でしょう。


アンコールはフラメンコのリズムでエスパーニャ・カーニ!
手拍子も湧きおこり、道義さんらしいフィナーレでした。
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syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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