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2014年の大みそかは、上野で1日中ベートーヴェンの世界に浸ってきました!
これを1度やってみたかった!

ベートーヴェンの中期から後期にかけて作曲された弦楽四重奏曲を3曲ずつ、3つのカルテットが演奏していくスタイルの演奏会。
14時開始、終演21時半予定と、ホール滞在が7時間半(!)
何とも渋いし、聴く方もハードなコンセプトですが、2006年から毎年開催されていて今回でなんと9回目。
着実にファンが根付いていることが伺えます。

ちなみに、大ホールではコバケンによるベートーヴェン交響曲全曲だったとのこと。
ホールが外の冷え込みを忘れるほどの熱気に包まれていたことでしょう。

<プログラム>
●プレトーク[11:30~12:55]
野平一郎、土田英三郎、平野昭

●第1部:クァルテット・エクセルシオ [14:00~]
 弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調「ラズモフスキー1番」op.59-1
 弦楽四重奏曲 第8番 ホ短調「ラズモフスキー2番」op.59-2
 弦楽四重奏曲 第9番 ハ長調「ラズモフスキー3番」op.59-3

ヴァイオリン:西野ゆか、山田百子
ヴィオラ:吉田有紀子
チェロ:大友 肇

●第2部:古典四重奏団 [16:45~]
 弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 op.127
 弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 op.130「大フーガ」付き

ヴァイオリン:川原千真、花崎淳生
ヴィオラ:三輪真樹
チェロ:田崎瑞博

●第3部:ルートヴィヒ弦楽四重奏団[19:05~21:30]
 弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 op.131
 弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 op.132
 弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 op.135

ヴァイオリン:小森谷 巧、長原幸太
ヴィオラ:鈴木康浩
チェロ:山本祐ノ介


<曲の感想>
●プレトーク
聴衆は60人ぐらい。
2014年のベートーヴェン研究トピックスとして、新しい作品目録が作られたという話題。
かなり専門的な内容でした。
何でも、それまでは複数の目録(キンスキー、ヘスなど)を参照する必要があったのを、最新の研究成果も加えたうえで1つにまとめたとのこと。
途方のない作業であろうと、ただ恐れ入るばかりです。
ベートーヴェンの学習帳も載っていて、先生のハイドンなどが赤ペンを入れた箇所も見られるとのこと。
プライベートもへったくれもなく、ベートーヴェンも死んだあとにそこまで追及されるとは思ってはいなかったでしょう。

●第1部:クァルテット・エクセルシオ今年で結成20年! 
常設の弦楽四重奏団の先駆者であり、間違いなく日本を代表する弦楽四重奏団の1つでしょう。
仲良く和気あいあいと暖かい音楽を作り出すような感じ。

① 弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調「ラズモフスキー1番」op.59-1
第1楽章のおなじみのメロディーの安心感。第4楽章のロシア民謡も印象的でした。

② 弦楽四重奏曲 第8番 ホ短調「ラズモフスキー2番」op.59-2
厳粛な第2楽章。

③ 弦楽四重奏曲 第9番 ハ長調「ラズモフスキー3番」op.59-3
フーガでどんどん盛り上がる第4楽章。スキなくまとめ上げていました。


●第2部:古典四重奏団
大フーガですら暗譜でクールに弾きこなすおそるべき4人組。
作品と徹底的に向かい合うその姿勢が、演奏での自信につながるのでしょう。
演奏の緊張感は1番。

①弦楽四重奏曲 第12番 変ホ長調 op.127
好きなのは第3楽章のトリオ。吹き抜ける風のようなメロディ。
ただ、難しい割には印象には残りにくく、まとめにくい曲だなと思いました。

②弦楽四重奏曲 第13番 変ロ長調 op.130「大フーガ」付き
第5楽章のカヴァティーナが不動の名曲。現世からあの世へ飛んでいくような美しさが絶品。
そこから一転大フーガ! 劇的な変化にビックリ。
初演当時は、比にならないほど驚愕だったでしょう。そりゃブーイングも出るわ。

●第3部:ルートヴィヒ弦楽四重奏団
コンマス2人と首席奏者によるカルテット。前の二組とは雰囲気が違いました。
個々人のソロが上手い! 
長原さんの”感謝のうた”でぐいぐい引っ張っていたのが特に印象的。ヴィオラの鈴木さんもガンガン弾くし。
ただ、一方で4人の一体感は常設ではないので難しいようです。

①弦楽四重奏曲 第14番 嬰ハ短調 op.131
「晩年らしい自由さと、厳しい精神のたたずまいを感じさせる」曲。
弦楽四重奏曲で、最もベートーヴェンが気ままに書いてるんだろうな、と感じる曲です。
好きなのは第1楽章。冒頭のフーガのメロディーが深すぎる。弾いてこの世界を表現するのは至難でしょうが。

②弦楽四重奏曲 第15番 イ短調 op.132
私が弦楽四重奏曲が面白いと思うきっかけになった曲であり、1番好きな弦楽四重奏曲です!
第3楽章の神への感謝のうた、終楽章の雄大な終楽章のメロディー
何度聞いても飽きません。

③弦楽四重奏曲 第16番 ヘ長調 op.135
第3楽章の深み、そして終楽章のEs muss sein! の妙な明るさが魅力的

<全体的な感想>
1日、ベートーヴェンに浸れた素晴らしい大晦日でした。
生演奏で初めての曲も多かったですし。
これだけ一気に聞くと、ベートーヴェン晩年の曲群がいかに独自の世界にぶっ飛んでいたかが良く分かりました。
もし17番があったらどんな曲になっていたんでしょう。
弦楽四重奏団の聞き比べも面白かったです。
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Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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