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名古屋能楽堂へ能楽鑑賞へ行ってきました!

日本の伝統芸能というと、文楽・歌舞伎・落語・雅楽(・宝塚)へは観に行ったことがあるのですが、能は幼少の頃に親に連れて行ってもらって、全然分からなかった印象が強く、ずっと行く機会がありませんでした。
そんな中、所属しているサークルで能楽鑑賞会が企画されたので、良い機会と思い参加してきました。


●メンバーと演目
能「巴(ともえ)」(宝生流)
/シテ 玉井博

-休憩-

狂言「引括(ひっくくり)」(和泉流)
/シテ 藤波徹
能「杜若(かきつばた)」恋之舞(観世流)
/シテ 清沢一政


まだまだ暑い中、ワクワクしながら会場の名古屋能楽堂へ。
名古屋城のすぐそばにこんな空間があるとは知りませんでした。

指定席と自由席があり、正面の後ろが自由席エリアだったので席を確保。
指定席は8~9割方埋まっていて、常連の貴婦人方が能を支えていることが良く分かりました。
若めの人は全然見当たりませんでした。クラシック音楽よりさらに平均年齢が高そう。今後の次世代への普及が課題なのでしょう。

今年度の能楽堂は「―能・狂言が描く“愛と恋”―」がテーマ。
プログラムによると、能が700年間ずっと受け継がれてきたのは普遍的なテーマを扱っているからで、愛と恋はその最たるもの、ということだそうです。
今回の3つの演目もすべて愛がらみです。

能楽堂内部 20160904_1.jpg

前半は、主君への忠義を貫く「巴」
近江の粟津を訪れた僧の前に、木曽義仲に仕えた巴御前の例が登場し、昔語りをしていくというお話。
「ピー!」という笛の音で場内の空気が一気に引きしまり、鼓の「よ~」「は~」「ポン」のリズムで舞台が動き始めます。
シンプルながら効果的な音の使い方だと思いました。

見どころは後半、巴御前が武士姿になり、薙刀を持って舞う場面が華やかでした。
その後、早着替えで一転白装束になるのも視覚効果バツグン。着付けをする後見さんは大変そうでしたが。
人気演目だという理由がわかりました。


休憩をはさんで、まずは狂言、夫婦の言い合いが面白い「引括」
「田舎に帰ったら?」「じゃあ印がほしい」「この袋に入る好きな物を持って行け」「それじゃあ…。」
と、展開はミエミエながらも和むお話でした。
テンポ良く、言葉も分かりやすくて親しみやすかったです。
「狂言はコント」と言われるのも納得。

最後は、幻想的な舞が印象的な「杜若」
在原業平が詠んだ有名な杜若の歌「からころも きつつなれにし つましあれば はるばるきぬる たびをしぞおもふ」を下敷きに、杜若の精が登場する幻想的なお話に。
普通なら業平の生涯が演目になりそうなのに、杜若の精という発想がどうやって思いついたんだろう? 昔の人の発想は自由です。

前半は普通の里女に扮していた杜若の精が、後半は衣装替えで華やかな唐衣(からころも)へ変身!
その後、優美な舞が繰り広げられました。
もっとも、舞があまりにも長かったので(30分ぐらい?)、私はコックリコックリしてましたが…。
脇の方々が、ずっと微動だにせず控えていて、プロ意識を感じました

併設して展示室もあり、面を付けることができるコーナーも。視界がかなり狭くなり、ほとんど周りが見えないことが体感できました。
その中で、よくあれだけの立ち振る舞いができるなと驚きでした。

三者三様の愛の形でしたが、個人的には「巴」の武士姿での舞とその後の白装束への衣装替えが鮮烈で印象に残りました。

別世界へいざなわれた3時間弱でした。
せわしない現代社会に生きる身としては、たまにはこういうゆったりした時の流れの空間に身を任せるのも良いかなと思いました。
でも、本格的に観るには教養が全然無いなので、まだまだです。
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Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
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