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20150124 大阪フィル、ブルックナー8番

井上道義さん&大阪フィルの重厚なブルックナーを堪能してきました!
ホールを満たす音の洪水にただ感動してきました。

そもそも、個人的にブルックナーはいまいちピンとこない作曲家です。
ドラマチックではなく、崇高で深いところにその魅力がある。
“純粋で神々しいブルックナー”だそうですが。

とはいえ、関西と言えばブルックナー。
大阪フィルと言えば、朝比奈隆さんの時代からブルックナーはお家芸。
せっかくなのでどんどん演奏会へ飛び込んでみたいと思っています。

さて、ブルックナーの魅力については、
パンフレットの道義さんの言葉が素晴らしかったので、以下に引用させていただきます。
------------------------------------------------------------
煮詰まった時には、そっとこの曲を聴きに来てから涙すればいい。
目の前の仕事なんか置いて、この世界に身を委ねてみないか?
女が嫌い?男が嫌い?人が嫌い?ならブルックナーだろう。

生きていて、大フィルがあって、このホールがあって…良かった。
 井上道義
------------------------------------------------------------

全くもって同感です。
何より道義さんが生きていて良かった。


●メンバーと曲目
指揮:井上道義
演奏:大阪フィル

コンマス:崔 文洙(チェ・ムンス)


ブルックナー:交響曲第8番


席は4Fでしたが、思いのほか埋まっていた印象。
演奏時間85分(本日実績)もある曲なのに!
もっとガラガラかと思っていたのですが、
関西ではブルックナーへの思い入れが強いのでしょうか。


まず、元気そうな道義さんの姿にほっと一安心。
なんと今日の道義さんは指揮台で踊っていなかった!
確かに、ブルックナーはあまりドラマティックにしては逆効果らしいのですが
新たな一面なのは間違いない。
まじめな(?)ベテラン指揮者らしい指揮姿でした。

そして、ブルックナーの”オルガン・サウンド”なる物を体感できたのが良かった!
大阪フィルが培ってきた足腰がしっかりした土台から生み出される重厚なサウンド。
ホール全体が共鳴しているというこの感覚は、CDでは分かりませんでした。

特に、遙かなる高みへ向かっていくフィナーレは凄かった!
全ての楽章の主題が一気に鳴る箇所は、
あまりのサウンドの広がりに、惚け~、としていました。
なぜこれで音楽が成立するのか不思議。

オケも、ホルン、トランペットやオーボエなど皆さん活躍しておりました。
ただ、パンフに誰が首席と書いてないから、お名前が分からなかったですが…。


唯一残念だったのは、タイミングが早いブラボーおじさんがいたこと。
余韻が欲しかった…。


ブルックナーの深い世界にただ感動の演奏会でした。
まだまだブルックナーの深みは十分理解できてはいませんが、
井上道義&大フィルの大ブルックナー展は7番、4番と続いていきます。
じっくりとこの名コンビを追いかけていくとしますか。

さて、来週土曜も大阪フィル。
今度は秋山さん。どういう表情をみせてくれるのでしょうか。

20130919 大阪フィル「トゥランガリラ交響曲」

オンドマルトノが聴きたい!

グリッサンドをかけた時のヒョ~~~~♪という摩訶不思議サウンドがどうホールで響くのか聴いてみたい。

ほとんどこの理由だけで、今回のチケットを購入してしまいました。

クラシックを良く聴いていながら、電子サウンドが好きなので、
その道の"古典"ともいえるこの曲は、ぜひ1度聴いてみたかった!
テルミンやトラウトニウムでは、メジャーなオーケストラ作品はないですからね…。

メンバーも申し分なしです。

●メンバーと曲目
指揮:井上道義
演奏:大阪フィル

オンド・マルトノ:原田節
ピアノ:児玉桃

コンマス:崔文洙


メシアン:トゥランガリラ交響曲

第1楽章〈序奏〉
第2楽章〈愛の歌1〉
第3楽章〈トゥランガリラ1〉
第4楽章〈愛の歌2〉
第5楽章〈星々の血の喜びは〉
第6楽章〈愛の眠りの庭〉
第7楽章〈トゥランガリラ2〉
第8楽章〈愛の展開〉
第9楽章〈トゥランガリラ3〉
第10楽章〈フィナーレ〉


ド迫力で面白い演奏でした!
終演後は拍手が続いて、照明が点いてからも道義さんが引っ張り出されるほど。

変拍子、不協和音が連発するバリバリの20世紀現代曲でした。
その割に、聴いてる側が苦しくならないのは、メシアンならではのバランス感覚なのでしょうか。
ただ、指揮・オケ・ソリストは見てて大変そうでした!
古典派やロマン派の曲での緊張感とは段違いの空気の張りつめ具合。しかも80分もあるし。
この曲が演奏できるというだけでも、それなりの水準があることの証明になるのでしょう。


オーケストラは100名以上!打楽器が10人もいるの初めて見た…。
コントラバスが中央後ろ、左側が打楽器群、右側が管楽器群。ピアノとオンドマルトノが指揮者を挟んで向かい合わせ。
この独特な配置は道義さんのこだわりだそうです。
実際、サラウンド効果でダイナミックになってて、なるほど面白いと思いました。


・指揮:井上道義さん 
 絶対この曲は好みだろうな~。
特に盛り上がる楽章では、道義節が炸裂し、情熱的で踊りながら思う存分の指揮でした。
ただ、変拍子だらけで非常に難しそうで、全体的にはいつもよりはおとなしめだったような。

・オンド・マルトノ:原田節さん
 言わずと知れた世界的なオンド・マルトノ奏者で、日本でこの曲を演奏する際は必ずいらっしゃる御方。
トゥランガリラ交響曲の演奏経験はなんと250回以上とのこと!
実演で感じたのが、弾いている箇所がCDでの印象よりも遙かに多いこと。
ソロ以外でも、弦楽器や管楽器に寄り添ってさりげなく色彩を加えている箇所が多いんですね。
私にはよくわかりませんが、このあたりのバランス感覚が技巧の高低として表れてくるのでしょう。

・ピアノ:児玉桃さん
 メシアン大好きで知られており、相当な回数トゥランガリラを弾いていると思われます。
 協奏曲よりは室内楽で鳥の声を繊細に弾いてそうなイメージでしたが、今日の演奏では意外にもダイナミックな箇所はガッツリと弾いてました。道義さんの勢いもあったのでしょうかね。


こうした20世紀作曲の音楽はなかなか演奏会にかかりませんが、面白い曲がたくさんあるはずです。
チャンスはできるだけ逃さないようにしたいところです。

さて、土曜日はさらに時代が進んで21世紀作曲の音楽の演奏会へ。“電子の歌姫”の登場です。

20130912 大阪クラシック


音楽祭「大阪クラシック」へ行ってきました。
指揮者の大植さんがプロデューサーをしており、今年で8回目の開催とのこと。
有給休暇だったので、気になってた平日昼の公演へ。

関西に越してくるまでは良く知りませんでしたが、なかなか大規模な音楽祭で、
昨年の開催時には1週間で延べ5万人が演奏を聴いたとのこと!
大半が街角での無料公演なので、クラシックに親しんでもらうために大いに貢献していることでしょう。

会場は梅田から難波までと多岐にわたっています。
たくさん聴きたい身にはハシゴしづらいのが難点ですが、
広く色々な人に聴いてもらうならこの方が良いのでしょう。


さて、私が行ったのはシンフォニーホールの公演。
有料(1000円)ですが、「運命」のピアノ3台版という珍品への誘惑には抗えませんでした。

平日の昼間(13:30)からにも関わらず、多くの人が聴きに来ていてビックリ!
シンフォニーホールの1F席がビッシリ埋まってました!ざっと700人くらいかと。

●メンバーと曲目
ピアノ&トーク:大植英次
ピアノ:末岡修一郎、保屋野美和
ヴァイオリン:井前慶子、山田聖華
ヴィオラ:阪部慎太郎
チェロ:藤原昌太郎
コントラバス:三井脩平


モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番より第2楽章(弦楽五重奏とピアノ版)
ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」(ピアノ3台版)
(アンコール)
ホルスト/「惑星」の"木星"(ピアノ3台)
ブラームス/ハンガリー舞曲第5番(ピアノ連弾+α)
イエスタディ(大植さんソロ)


大植さん以外の方はこれから活躍が期待される若手の方々でした。


メインの「運命」、新鮮で面白かったです!
音がピアノだけなので、曲の輪郭がクッキリ。
構成がガッチリしている曲だけに奏者の緊張感もヒシヒシと伝わってきました。

ベートーヴェンの手書きスケッチを元に編曲したそうですが、
初稿にケチをつけられて、一部を書き換えさせられたとのことで、
オケ版との間違い探しとしても面白かったです。第1楽章の終わり方とか。
オケ版の方が堅苦しい気がしました。


大植さんの演奏が熱いのはもちろんトークも熱い!
しゃべるしゃべる。
早口で良く聞き取れなかったけど、
演奏にかける熱意が十分に伝わってきました。

終演後に大植さんが舞台上で、おばさま方に握手を求められていたのが印象的でした。
朝比奈さんの後釜でたくさん苦労されているとは思いますが、その個性的なキャラで着実にファンを増やしているようです。


さて、大阪フィルは来週も聴く予定です。
(※先週の関西フィルに行けなかったのでついチケットを買ってしまいました)
個人的に生で聴きたい曲トップ3に入っている「トゥーランガリラ交響曲」、
オンドマルトノを聴きたい!
指揮:井上道義、ピアノ:児玉桃、オンドマルトノ:原田節、という盤石の布陣です。


20130723.jpg


初めての大阪フィルの演奏会へ行ってきました!

大阪のクラシック界と言えば、大御所指揮者である朝比奈隆さんを抜きには語れないでしょう。
その御方が創立したオケを母体としているのが、現在の大阪フィルハーモニー交響楽団。
平日夜の公演ばかりで、勤務地が遠い身としてはなかなか聴きに行けないオケです…。


今回はたまたま予定が空いていたので、この機を逃してはならん!とチケットを確保。
しかも今回の公演は、

「常任クラスの指揮者が出演」+「マニアックな曲」=「外れ無し!」

という公式が成り立ちそうなので楽しみにしていました。
桂冠指揮者の大植さんの指揮もたぶん初めてです。


●メンバーと曲目
指揮:大植英次
演奏:大阪フィル

コンマス:崔 文洙

メゾ・ソプラノ:ステラ・ドゥフェクシス(子供)
アルト:インゲボルグ・ダンツ(ママ、中国の茶碗、トンボ)
ソプラノ:天羽明惠(羊飼いの少女、お姫様、コウモリ、フクロウ)
ソプラノ:レイチェル・ギルモア(火、うぐいす)
ソプラノ:アネリー・ゾフィ・ミューラー(安楽椅子、雌猫、リス、羊飼いの少年)
バリトン:セバスティアン・ノアーク(大時計、雄猫)
テノール:ドミニク・ヴォルティッヒ(ティーポット、小さな老人、雨蛙)
バス:ルドルフ・ローゼン(ソファー、木)

合唱:ザ・カレッジオペラハウス合唱団
   大阪すみよし少年少女合唱団


ブラームス(シェーンベルク編曲):ピアノ四重奏曲 第1番
ラヴェル:歌劇「子供と魔法」(演奏会形式)


大阪フィルのプレトークって、事務局員さんが話して、質問に答えるんですね。珍しい。
客とのコミュニケーションの近さという点では良いのでしょうね。

また、プログラムの曲目解説が「~楽章は~形式」とかの定型文を素っ飛ばして、好き勝手語っていたのが面白かったです。ラヴェルと日本の関係について語りすぎ(笑)
ただ、首席の方々の名前が分からなかったですが…。


前半と後半でタイプが違う2曲が並びました。
最初はブラームスのピアノカルテット。
まずはオケのお手並み拝見。

第一印象:弦の音が太い!

ブルックナーとかの後期ロマン派を演ったらすごそう。
安定した弦楽の上で、管楽器が好き勝手できるという点では、この選曲は合っているのだと思います。

大植さんの“顔芸”もしっかり堪能させて頂きました(笑)
観てて面白い。そして分かりやすい。
後半のラヴェルでは一緒に口を動かしてました。
楽団員が難しい箇所を決めたら、「GOOD!」を出す指揮者を初めて見ました。

演奏では、何と言っても第4楽章。
ドライブっぷりがすさまじいことになってました。
コースアウトするんじゃないかとヒヤヒヤするぐらいぶっ飛ばしてましたが、一気に最後までゴールイン。
こんな派手な曲だっけ?
大植さんと大阪フィルのキャラが出てる演奏でした。


さて、後半。
“色彩の魔術師”ラヴェルによって、めくるめくファンタジーの世界へ…。
導入から、オケのあちらこちらから色とりどりの花火が打ち上がり、一気にホールの雰囲気を変えてくれました。

あらすじは、主人公の子供が宿題に嫌気がさして物に八つ当たりして壊してしまう。
「宿題なんかやりたくない。お散歩に行きたい。お菓子を全部食べてしまいたい」
すると、その壊れた物たちや動物たちが話し始めて、子供に非難の言葉を浴びせていく…。というもの。

オペラというと、ワーグナー、ヴェルディなどなど仰々しいイメージがあります。
しかし、この「子供と魔法」は軽く、肩を張らなくても聴けます。
場面がコロコロ変わってミュージカルに近いのかも。
猫が二重唱で「ミャーミャー」と歌ったり、小人の老人が「ミリメートル、センチメートル…」と早口で歌ったり、印象に残る場面が次々と飛び出します。
最後はストンと終わってしまい、高揚して興奮するような場面はほぼないので、好き嫌いは分かれそうです。

個人的に曲としては面白いですが、ソリスト+合唱団をこんなに使うほどのことか?と思ってしまいました。
なにせ編成はオケに加えて、ソリスト8人+合唱団(大人+子供)!
マーラーの「千人の交響曲」並みの大編成で、そうそうお目にかかれる光景ではありません。
金かかってるだろうなー。


ちなみに、この「子供と魔法」は滅多に演奏される機会が無い曲…とのことですが、
なぜかここ1年、ラフォルジュルネやN響で取り上げられてたりします。
しかも、サイトウキネンで小澤征爾さんが振るし!
隠れたブームにでもなってるんでしょうか。
プレトークによると、アメリカではポピュラーとのことです。



なかなか聴ける機会がないオケですが、会場で「大阪クラシック」という音楽フェスのパンフを配っていました。
大フィルが中心となり、大阪交響楽団や日本センチュリーと協力して、大阪のあちこちで音楽の演奏をするというもの。(関西フィルとは仲悪いのかな?)
今年は9/8~14、公演数ナント100!無料の公演も多数。
とりあえず、手帳にはメモっておきました。何かしらは聴きに行くことでしょう。



syllable

Author:syllable
出身:横浜
在住:三重→兵庫→三重(現在)
クラシックを中心にジャズやJ-POPなどを聴いています。
神奈川フィルを応援してます!

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